先日書店で見かけた本。

 

 

萩尾望都さんの真っ赤な着物姿がとても気になりました。

出版されることを前提とした写真撮影だと思うので、あえてのチョイスであり、

何らかのメッセージ性があるものと思います。

 

ちなみに還暦はとっくに過ぎていられて、71歳。

 

高齢の方の赤い衣というと、天理教の教祖の中山みきさまがそうだったそうです。

私は子供のころに天理に連れて行ってもらい、みきさまの衣の一部という

赤い裂をお守りとして頂いたので覚えています。

 

他には、お坊さんも。

カトリックの高位のお坊さんも赤い衣をお召しになります。

萩尾さんのお着物姿にも、そんなニュアンスが感じられました。

 

数日検索しました。

キーワードは赤衣の童子。

萩尾さんの髪型がおかっぱに近く、八瀬の童子の髪型を思い出したからです。

 

どうやら、翁に関係するもののようでした。

世阿弥の娘婿である金春善竹が記した明宿集(めいしゅくしゅう)に、

能によく出てくる翁とはどんな存在であるのか書いてあります。

 

 

住吉明神と白楽天

 

国立情報学研究所の公開している論文にも記述がありました。

長いのでざっくり書くと、翁とは住吉明神である。

翁は赤衣の童子となって現れる(こともある)。

 

当時は本地垂迹という考え方であったので、翁は大日如来である、と

明宿集には書いてあります。

つまり大日如来が様々に姿を変えてこの世に現れているのだと。

根本は同じであると。

 

なんかすっごく意味深な気がしてきた滝汗

 

 

もう一冊、花背という土地が気になって借りた本。

 

 

川床で有名な貴船から、さらに車で数十分もかかろうかという山奥に、

花背はあります。

美山荘は予約を取るのが困難な人気の宿。

かつて白洲正子も通ったとか。

 

なんかここも意味深な気がします。

 

個人的には、鳥羽上皇が建立した峰定寺にある、鳥羽上皇の念持仏、

千手観音の妖しい美しさに惹かれています。

 

京都は何度も訪れましたが、花背は遠い。

バスも日に数本しかありません。

狭い山道を自力で運転するのが基本の行き方。

そして峰定寺は未だに撮影不可。(マスコミの取材も受けない)

山道を登っての参詣だから、何かあると心配だし長居しないで45分程度で

戻ってくるように言われる所。

余計な物見んで、さっさとお戻りやすってことよね。

 

色々気になる場所なのです。