本は増えるばかりなので、極力買わないことにしていますが。

ピアリス ピアリス
 
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萩尾望都先生の昔のSF小説。

最近出た「ポーの一族」の新作を買おうと思ったのに。

「ポー」はあんまり思い入れが無かったのよね。

 

萩尾先生の描くSF世界って、物凄く私にはしっくりします。

しっくりしすぎて、シンクロしてるかもしれない。

 


この漫画に出てくる登場人物の名が、当時私の調べていた、一貫性も関連性も全くない

歴史上の人物と神様の名前で。

同じような意識世界にダイビングして拾ってきたとしか思えませんでした。

そしてじくじくとトラウマを刺激する。

「これ」とはっきりと表現はできない、嫌な何か。

 

これもとんでもなかった。


近くの図書館に途中まで置いてあって、すすり泣きながら読みました。

主人公に同情したというより、その種のトラウマを刺激したんだと思う。

母親が再婚した相手に性的な虐待を受ける少年が主人公なんだけど。

あの逃げ場のなさ。今の人生では全く経験したことがないのに。

生きるために義父を受け入れざるを得ない苦しみとか、ね。

17巻全部揃えて読了しようかと思ったけど、救いがない、オチもない

ってレビューに書いてあったのでやめました。

自分の精神にプロレスの決め技(フライング・ラリアットとか見る分には良いけど、

喰らいたい奇特な一般人はいないと思う)を喰らいたくなかったから。

 

で。ピアリス。

ものすっごくリアリティのある不快な世界です。

惑星の内乱で生じた難民を救済してはくれてる(地球人とエトラジェン人)んだけど、

人道的、ボランティア的な措置ではないの。

支払いはツケなの。払わなくちゃなんない。

こすっからいでしょ?人道的支援=タダとかないの。

命は自分の稼ぎで贖う。夢も希望もない感じ。もちろん階級ごとに行動や生活に制限あり。

下層から這い上がれないカンジがすごいの。いや~~なの。

主人公は未来が視えるユーロと過去が見えるピアリスという双子の、別れ別れになった姉弟。

ユーロは未来が視える特殊な能力の為に、コテンパンな目に遭うわけ。扱いは丁寧だけど、やられていることはここでも性的な虐待。

この小説、掲載されていた雑誌が休刊になったために未完なんですけど。

話が続いていたら、そしてそれを読み進めていたら、確実に私の精神も病みそう。

 

前世退行を再び受けようという気持ちはないけれど、もし退行したら、

大人に翻弄される少年なんじゃないかと思う。

己のセクシャリティは関係なく、大人の男に引きずり回される感じ。

ついでに特殊能力もあてにされて、なんらかの勢力同士の大喧嘩に巻き込まれそうな。

以前に読んだスピリチュアル系の本に出てきた旧約聖書に出てくる預言者の話にも

似ていると思う。(イザヤ。イスラエルの王宮?から出られない。ずっと敵方エジプトへの

サイキックスパイ活動。衣食住満たされてても幸せじゃないよね。)

 

腐女子が愛するBLの世界には一切興味がないし、LGBTの世界には偏見を持っていないし。私にはあまり関係が無い世界のはずなのに、前世の暗い部分にはこういう世界が

沈んでいると思う、間違いなく。

そして必ず周囲が揉める。揺れる。

自分の行きたい方向へは最初から進めない。不条理そのもの。

 

なのに世界は崩れていく。

ボクのせいじゃない。

 

ボクであろうが私であろうが、性別関係なく、ボク(私)のせいじゃないって毎人生言ってそう。

お盆だからかしら、そういうのを思い出しちゃう。

センチメンタルとは違います。

どこかで終わらせたい悪夢なんだと思う。

 

自分の人生で起きたことだったら、救済法は教わったのだけど。