週刊モーニングで連載中の「ギャングース」の原作者のルポ。
最貧困シングルマザー (朝日文庫)/朝日新聞出版

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最貧困女子 (幻冬舎新書)/幻冬舎

「最貧困女子」は、立ち読みしただけだけど、著者は「ギブアップした」と

あとがきで書いていたぐらい無力感に襲われたらしい。

「シングルマザー」もそうだったと思う。


貧しさと、寂しさから出会い系で相手を探して売春する人も
取材したシングルマザーの中には結構な割合でいたようだけど、
30代で普通程度の容姿だったら、中々相手が見つからないし、
しかも安いのね。

学歴もキャリアもない女性が子供を抱えて生きていくのに、

一番手っ取り早いのは水商売とか風俗だろうけれど、

2010年の取材時は不況真っ只中で、「業界」に容姿の良い若い子が

どんどん入ってくるから、身体を売る覚悟をしても、採用すらしてもらえない。

採用されても、「ここまでするのか」というような条件での商売だったり。

現場に行ってもお客から「チェンジ」要求。(気に入られないとチェンジらしい)

自尊心もズタズタ、精神的に病んでしまったり。

パートも長時間働かないと食べていけないし、小さい子供がいると

面接さえしてもらえないとか。

「生活保護を申請しては?」という著者の提案は、ほぼ受け入れられない。

子供が差別されるから。

今までどうやって稼いでいたかを言えないから。等々。

「婚活してはどうだろう?」とも提案する著者。

これもすごく難しいらしい。

再婚同士だと、女性もある程度の年収がないとNG。

バツイチ子持ち、パート勤務で婚活パーティに出ても、

ほぼ需要がないんだとか。

今までの辛い生活から、精神を病んでいる人も少なくなくて、

それだと障碍者年金(?)を申請できるらしいですが、それも

「差別されるから」。

生活保護者は年々増えてるし、不正受給の問題もクローズアップ

されてるけれど、本当に必要な人のところに短期間でもいいから

速攻で手を差し伸べられるシステムってないんだろうか。

子供の衣食住だけはきちんと保証して、しっかり教育するのが

正しい国家のあり方だと私は思うけど、救済を受け取らない、

受け取ることを拒否する人のことは、どうすればいいんだろう。

ものすごく考えさせられる本でした。