面白かった。
依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実/ダイヤモンド社

ありとあらゆる 「病み付き」になるもの、依存症の心理を

挙げてありました。


著者はアル中だったから、その辺詳しいです。

第十章に出てくる、依存症専門の心理学者は元ドラッグディーラー。

ありとあらゆる「おくすり」を自分でも試してみたらしい。


著作中、処方薬の名前がたくさん出てきます。

アデロール。

バイコディン。

ゾピクロン。

ザナックス。

プロザック。その他。

ADHD治療薬、鎮痛剤、向精神薬など。


いずれも医師の処方がないと日本で手に入らないと思いますが、

海外輸入で、自己責任で手に入れられるものも結構ありますね。


英米の小説を読んでいると、薬の名前がよく出てくるんです。

特に、プロザックみたいな抗うつ剤や鎮痛剤。

どんだけポピュラーで、気軽に使われてるのって思います。


鎮痛剤や精神安定剤、抗うつ剤の類は、効き目は様々ながら、

ハイになるんですってね。


リタリンというADHDの薬なんて、構造が覚せい剤と少ししか違わない。


もっと刺激を求め始めると、危険ドラッグや覚せい剤、コカイン、ヘロイン。

アルコールも立派な薬物ですから。


この本を読んで、海外輸入でどこら辺(笑)まで入手可能なのか

知りたくなり、検索してみました。

抗うつ剤はもちろん。

鎮痛剤、抗菌抗生物質、ステロイド、喘息薬・・・

事情があって健康保険がない人にとってはありがたいのかも。

でも、統合失調症治療薬なんか、勝手に服用していいわけないと思うけど。


注入用ヒアルロン酸まで売ってる。

個人的に注入する人がいるって本当なのね。


あくまで自己責任だろうけど、歯止めがきかなくなりそう。


何の本だったか忘れましたが(人類学系の本だったかと)

人生は辛い。だから、一杯やってぶっ飛ばずにいられない

って書いてありました。

人類共通で。


すごい言い草だけど、真理。


イスラム教やモルモン教は飲酒を禁止してあるけれど、彼らが代替として

依存しているのは、スイーツ。

脳天がかち割れるほど甘いのが普通。

血糖値をガンガン上げて、ハイになる。


それに、アッラーの神だって、敬虔なイスラム教徒が鎮痛剤を

山ほど服用してハイになる時代が来るなんて、見越しておられなかったと

思うし。


どんな人間にも、病み付きになるほどの「お楽しみ」は必ずあると思う。


人間って、気分良くなる手段が簡単に手に入るなら、

それから離れるのは簡単じゃない。


それが出来たら、解脱するかもね。