明恵上人。

読めば読むほど大好きです。


この方、平安末期~鎌倉初期の僧としては、「珍しく清僧」なのだそう。

つまり、男女の交わりを経験しなかった。


親鸞聖人と同い年なので、戒律を遵守する時代ではなかったようです。


明恵さんが残念な容姿だったらわからなくもない。

でも、美貌の持ち主だったそうです。

両親が「帝に使えさせたらさぞかし出世するだろう」と口にするほど。

(本人は嫌がっていた)


性格も優しいので、女性に大変な人気があったし、

その気になればいくらでも機会はあったそう。

でも、経験しなかったし、できなかった。

絶妙のタイミングで邪魔が入ったりしたそうで。


まあ、それはいいとして。


霊感というか、霊能力もあったようです。

遠隔視とか。

見る夢もかなり自分でコントロールできたようです。

(「夢の記」で有名なので)

春日明神の逸話は、ものすごい霊現象と捉えていいと思う。


たぶん、人生相談などもかなり的確に出来たから、人気があったのかも。


ただ、弟子達が霊異を書き溜めた草紙を、亡くなる前に焼かせたそうです。

霊現象が一人歩きして、好奇の目だけで見られるのを善しとしなかった。


それでも弟子たちの話を仄聞したものが残っていますから、

どれだけ凄かったかと。


本物は、霊現象などを喧伝しないし、むしろ目立たないようにしています。

俗な言い方だけど、ぶっ飛びすぎるのは危ないから。


偽者は、逆に語る語る。

語りすぎて、最後はつじつまが合わなくなって退散したりしてますが、

巧妙で弁が立つ偽者もいる。

大体、「自分がいかにすごいかを語り始めたらアウト。

認めてもらいたくて仕方がない。


明恵上人は、仏陀を心から慕って、ひたすら修行に明け暮れました。

その真摯な姿に打たれて、自然に人が集まった。

大きな組織は持ちませんでしたが、執権北条泰時も明恵上人に

多大な影響を受けたそうです。

※二人の間で交わされた和歌が、知らずに読んだら恋人同士みたいな

表現で、ドキドキしちゃう。


私も、明恵上人と同じ時代に生まれていたら、貢物を持って

「上人様~~ドキドキお話聞かせてくださいませ~~音譜」と

しょっちゅう押しかけていた気がします。