「西暦535年の大噴火」という本を読んでいます。
火山の大規模噴火が、地球全体に及ぼした影響を
丹念に資料収集して書き上げた本。
疫病が蔓延し、農作物は育たず飢饉が起こり。
新天地を求めて民族は移動し、文明は崩壊する。
それまでの宗教も否定され、新しい神が求められる。
内容は、今ではそれ程新鮮なものではないですが、衝撃的。
アクエンアテンの治世の少し前にも地中海のテラ島で大噴火が起き、
それがエジプトに大きな影響を与えたという説がありますが、
天変地異は、それまでの価値観さえも覆すようです。
でも、私が一番気になったのは、翻訳者のあとがきで
ヨーロッパには「純ヨーロッパ系の名前」だけど、ハッとするほど
アジア人に近い顔つきの人がいる と書かれていた事。
どうやら、モンゴル系の血が入っているんですね。
チンギス・ハーンもヨーロッパには相当な影響を及ぼしたようですが、
それ以前にも。
ヨーロッパ系はヨーロッパ系で、アレクサンドロス大王が
東征しています。
10年にも及ぶ間に、兵士も現地の女性と結婚、子供をもうけたり
しているでしょう。
人間は、移動する。
移動したいという本能があるような気がします。
そしてそれは、人間の意思というより、遺伝子の要望ではないかと。
生物は、遺伝子の乗り物。
どこかでそんな説を読みました。
なるべく広範囲に存在したい。生き残るためには、その方が有利。
日本人も、単一民族ではなく、よく見ると様々な人種の特徴を持って
います。
Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2012年 08月号 [雑誌]/エイ出版社
何度も書いた事があるけれど、母方の祖母の瞳は青かった。
私も、瞳は青くないけれど、平たい顔族でもなければ
平たい尻族でもない。骨格が違う。
濃い顔だけれども、沖縄の人のそれとは全く違うし、
ラテン民族のそれとも違う。不思議な混ざり具合です、我ながら。
生まれた時からずっと日本で暮らして、先祖も日本人で間違いないのに、
日本的な物の考え方や価値観に賛同できかねる事が多々あります。
きっと前世が西洋人、もしかしたら宇宙人かもと思ってきましたが、
遺伝子の保持している多様な民族の記憶が私をコントロールしているのかも。
今、真剣に悩んでいるのは、
一生食べなくてもいいやと思う食べ物が全部和物なこと。
納豆、梅干、大福・・・
ご飯と味噌汁、漬物の食事を一生続けるより、
パンとチーズと生野菜を一生の方が行ける気がします。
遺伝子のせいだよね?