香りの記憶、というのは思い出と強く結びついていることが
多いそうです。
あるエッセイで読んだだけですが、プルーストの「失われた時を求めて」
という長編小説で、主人公はマドレーヌの香りで過去に
誘われると書いてあったのを印象深く覚えています。
特に旅先で経験した香りや、香水の香りは印象が強いせいか、
映像と共に脳内に収納されていて。
ジャスミンライス=シンガポールとか。
プルメリア=ハワイとか。
ユーハイムのバウムクーヘンやモロゾフのプリンの香りは
子供の頃を思い出すし。
逆に、例えば祖父母の家で過ごした記憶は、
赤チンのにおいとか。冷たく冷やした紅茶の香りとか。
よく食べていたおやつに入っていたレーズンの香り。
家の裏に生えていた苔の香り。
色んな匂いが再現されます。
味よりも香りの方がリアルに再現される気がします。
以前、前世の記憶が香りで呼び覚まされたりしないだろうかと思い、
香水を買ったことがあります。
この香り、すぐ飛んじゃうんだけど大好き。
ロータスの香りがエジプトかな?と思って買ったんでした。
ロータスとグリーンマンゴー。爽やかで刺激的。
でも、特に何も思い出しはしませんでした。
- この香水のラストノート。
- ちょっとお粉っぽい香り。すごく懐かしいけど、何も思い出しません。
- ゲランのお粉の香りが特徴的な香水も懐かしい感じでしたが。
- もしかしたら、こっちの方が前世と関係あるのかも。
- シャネルNo5とか、ゲランのミツコ、夜間飛行などのクラシックな香水。
- お土産などでもらった母の鏡台の引き出しに入っていて、
- 時々こっそりと匂いを嗅いでいましたっけ。
香りは不思議。
香りを経験している場面にジャンプしてしまうこともよくあります。
これだけじゃつまんないので、スピリチュアルな香りの
体験を一つ。
二十年くらい前になりますが、当時注目されていた
天川弁才天へ行った時のこと。
色々不思議なことがあったのですが、神社にお参りした時、
お香のような素晴らしい香りが漂っていました。
夫には分からなかったそうです。
お香を焚いていたような形跡もありません。
後になって調べてみると、神様が歓迎してくださった証、みたいです。
あまり神社には行かないので他にそういう体験はないですが、
あの香り、もう一度嗅いでみたいです。