サバイバル宗教論 (文春新書)/文藝春秋

大抵の本は図書館で借りますが、新書だから安いし、

新聞広告を見た時から気になっていたので購入しました。


佐藤優  元外務省主任分析官 前科一犯。

エリート官僚だったから、東大出かと思ったら、

同志社大学大学院神学研究科修了だそう。


同志社大学の神学部は、仏教の授業もあるそうなので、

宗教学はじっくり勉強されています。


この本は、臨済宗相国寺派の僧侶を主に対象にした連続講義を

まとめた物です。


私は宗教学に関心はあるけれど、難しい理論はわからなくて、

なんとなく一神教は不寛容で、多神教は寛容であると

思い込んでいましたが、そうでもないらしいです。


一神教は自分と神との関係が重要であるので、

基本的に他者が信じる神について無関心である、と。

仏教の国だって戦争をしてるじゃないか、スリランカの

長年の内戦とか。タイのゴタゴタとか。

だ、そうです。


自らの唯一の神を信じて他者を認めないが故に、

宗教対立を始めとした衝突は起きるのだ!

と決め付けるほど世の中単純じゃない。

そういうことが分かる本です。


それと、この本で初めて知ったのですが、北朝鮮の主要な産業の

一つが地下壕建設。

衛星で絶対に感知できない地下施設を作る技術がすごいのだそう。

追い詰められても、簡単に崩壊しない国だなあと思っていましたが、

農業技術は劣っても、軍需産業はなかなかのものらしいです。


知らないことばっかりだなあ、世界って。