- 昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来/日本経済新聞出版社
- ¥1,995
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今月は仕事と雑用で忙しくて本なんて読んでいられないはず、
なのに図書館で上巻を見つけて借りてしまいました。
「文明の源流と人類の未来」なんて副題が付いている本、
スルーできません。
著者のジャレド・ダイヤモンドは地理学教授だそうですが、
研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学だそうで。
ニューギニアやアフリカなどでのフィールドワークも盛んに
されているようで、今読んでいる部分はニューギニアなどの
小規模の集団での社会的規範や価値観などについて。
私は「小さい社会」というとアメリカのネイティブについての
本ぐらいしか読んだ事がなく、しかも部族間の争いなどの
記述はなかったために、地球と調和した美しい理想的な世界![]()
だと思い込んでいました。
でも、それだけじゃないですね。
小さい集団というのは、部族間の争いが日常茶飯事だし、
他の部族を殺すことはむしろ英雄の証だったりします。
高齢者が慣習に基づいて「殺してくれ」と近親者に頼み、
近親者がそれを受け入れる事も珍しくないのです。
自然と調和し、子供は部族皆で育て、助け合う。
でも、ワイルドです。
「殺生をするな」という言葉からは遠い世界です。
多分、周りにいる動物の全てもペットではありません。
食べられるか食べられないかで分類してあって、
可愛がっていても食料がなくなったら躊躇なく食べると思う。
信条としての菜食主義は存在しないし、肉食をしなかったら
栄養不足でただでさえ短い寿命がさらに短くなるでしょう。
狩猟採集民族は、常に生存のための戦いに明け暮れていると
言っていいと思います。
それが、我が地球の昨日までの世界。
以前読んだ「遠野物語」の世界に書かれた100年ぐらい前の
日本があまりにワイルドで驚いたのですが、どうやら世界中
ワイルドだったみたいです。
地球と調和して生きるのも、人間にとって楽な事ばかりじゃ
ないみたいです。