図書館で、お正月に読もうと借りてきた本

前回しっかり読み込めたとは言いがたいので。
エーコを読みこなすにはそれなりの教養が必要なので、
それじゃ一生ムリなんじゃ?![]()
と、思わなくもない。
主人公のバウドリーノ、希代の嘘つき。
でもついた嘘が本当になっちゃう。不思議な話。
中世ヨーロッパは好きじゃないと言いつつ、この頃のヨーロッパが
よく分かる本なので再挑戦。
中世ヨーロッパが好きじゃないのはカトリックに抑圧されてる
イメージが強いし、魔女裁判とか拷問とか、考えただけで
暗い気持ちになるから。自由がない印象。
でも。
キリスト教の戒律がいくら厳しくても、人間ってちゃんと抜け道を
作るらしくて。
高位のキリスト教聖職者には「正式の」奥さんがいないってだけの
話だし、貴族は「正式の」結婚さえしていれば男も女も自由恋愛
みたいなもの。
ルイ王朝で有名なポンパドール夫人とか、「夫人」がついてる愛人は
人妻だもんね。
ヴェネツィア辺りで流行ってた仮面舞踏会。
あれは顔さえ仮面で隠して(でもバレバレだろうけど)、
名前も名乗らなければ何やっても大丈夫の一夜限りのお相手を
求める出会い系のパーティーだもの。
誰のために戒律ってあるんだね?って訊きたくなるようなご乱行。
いつも思うんだけど、モーセは草葉の陰で悔し泣きしてるかも。
光源氏も真っ青だな。
そもそも日本の中世は(中世といわず、かなり近代まで)性に関しては
おおらか(良く言えば)だったから、ヨーロッパみたいに陰でこっそり、
というのが流行らなかったのだけど。
昔って、今みたいにしょっちゅう連絡をとったり会ったり出来なかった
からこそ、気合を入れたラブレターで相手を口説いてたのかも
しれないな、と思います。日本もヨーロッパも。
私が平安時代のお姫様で、退屈(だって暇でしょ、あの人達)
しているときに光源氏から文をもらったら、夢中でお返事するし、
出歩けないから妄想が妄想を呼んで、少しは素敵な
ラブレターが書けたかも。
だって仮面舞踏会もないんだもん。
不自由って、千の甘い言葉を生むのかも。
