最近、お金にまつわるニュースやゴシップが多いですね。

年収が5000万円もありながら、実の母が生活保護を受給

し続けていてもなんとも思わず、散々批判されて初めて

「僕の考えが甘かった」と言った芸人とか。

あれは、考えが甘いのではなく、ただ単に

浅ましいの一言に尽きると思うのですが。


我が家のお金の管理は夫がやっているので、普段はあまり

お金についてシビアに考える事がありません。

唯一、学生時代にデパートの友の会でアルバイトをしていた時に、

少しだけシビアなお金の世界を垣間見ました。


友の会のコーナーは、デパートのオリジナルのクレジットカードの

カウンターも兼ねていました。

キャッシュディスペンサーを管理するのはバイトの仕事では

ありませんでしたが、毎日100万円単位でお金を補充しているのは

見ていました。

沢山の人が、気軽にお金を借りるのだなとびっくりした覚えが

あります。


中には、「家を出た妻がカードでお金を引き出しているのだが、

口座が自分名義なので停止してくれ」と男の人がやってきて、

カードを停止した直後に「カードからお金が出せない」と女の人が

言いに来た事もありました。


バイトの時は学生だったので、お金に縁がありませんでしたが、

丁度バブル期、DCブランド全盛期だったので、学生にさえ

分割払いで高額の洋服を売りつけようとするお店は結構あったし、

「版画を見ませんか」と誘われて見に行けば、

「絶対値上がりするから今ローンで買え」とセールスされたりしました。

「そんなに儲かると思うなら私に売らずに取っておけ」とは、さすがに

若かったので言いませんでしたけど。


高額の補正下着を「毎日飲むコーヒー一杯分(多分300円ぐらい)で

買えるなら安いでしょ!(要は一月一万円ぐらい)」と売りつける

知り合いをかわしたり。

そもそも、コーヒーなぞ家でしか飲まぬのだ。買えるわけがなかろう。

そんな高い下着(多分5セットで20万円ぐらいしたと思う)、

しかも色気ゼロの下着なんて売れるのかと思いましたが、

あの商売なくならないから、結構みんな買ってるのよね。


自分のお金をどう使おうがその人の自由ですが、国から不正な手段で

お金をもらったり、借金してまでモノを手に入れたり(家や車ならわかるけど)

するのは、正しい経済活動とは私は思えません。


自分の返せる範囲以上にローンを抱えてしまうのも、親や社会が

お金に関する教育をきちんと施さないまま社会に出してしまうから、

のような気がしてなりません。


小さいうちからお金の大切さとか、経済の仕組みとか、

きっちり教えればいいのにといつも思います。


そういう基本を国民に教育して来なかったから、一度も実施されなかった

口先だけの「子供手当て一月に27000円!」に飛びついた国民が

民主党を支持して政権を失う事になったんだよ、と自民党には言いたいです。

国の財政を考えたらムリでしょうが。でも、国民の多くはそれが分からなかったんだから。