図説古代仕事大全/ヴィッキー・レオン
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私は古代人がどうやって生活していたかにすごく興味があります。


↑の本は古代ギリシア、ローマ人がどういう仕事をして生活していたか

という本。


剣闘士(グラディエーター)や奴隷仲買人はさすがにいないけど、

エステティシャンとしてくくるなら、わき毛抜き士やらオイル塗り係、

美容師はもちろん刺青士も。

建築士、測量士、建築関係の各種職人。


料理人もいれば徴税人、郵便配達人もいます。

洗濯は洗濯屋に頼めばいいし、ファストフードのような店も

あります。


ギリシアもローマも歴史が古いから、古代でさえ遺跡があって、

観光地になっていたそうです。

だから、宿泊施設も観光ガイドもいました。


痛み止めと抗生物質がない世界は私は嫌だけど、思ったよりも

古代の生活は不便ではないようです。


都市というのは、なんでも分業、細分化した仕事で皆が助け合って

(利用しあって)生きていたみたいで、自分でなんでもしなくていい分、

田舎よりも生活しやすいかもしれません。


そういう意味では、現代と近いものがあります。

初期のローマでは自分の畑を持っている人も多かったそうですが。


古代と現代が違うのは、古代には奴隷がいるのが当たり前で、

「市民」は奴隷を人間だと思わずに重労働をさせたり劣悪な環境に

置いたりしたので、奴隷の反乱も起こっていたようです。

現代には奴隷こそいないけど、私たちは地球の資源をどんどん使って

快適な生活をしています。

石油はもうすぐ枯渇するというし、ウラニウムを掘り出して使った挙句、

地球は一歩間違えば滅亡してしまうかも。


快適な生活には、多かれ少なかれ「しわ寄せ」というものが来るのだなと

しみじみ思いました。