5月6日 は 立夏《Premier jour de l'ete》 でした、暦の上ではもう夏ですね。
朝夕はひんやりした空気、日中は草木の新緑と強い陽射しがなんとも心地よいです。
夏への序章という軽やかなステップ、初夏のワルツ《valse》、
クロワゼ《croise》からシャッセ《chasse》、アロンジェ《allonge》、アラベスク《arabesque》、
アティチュード《attitude》、プリエ《pirouette》でプロムナード《promenade》、ルルベ《releve》、
パ・ド・ブレ《pas de bourree》、シュ・スー《sus sous》 ・・・
みたいな感じでしょうか?あいまいですが図解してみた・・・。
バレエは、16世紀にイタリアで誕生し、17世紀にフランスで育ち、19世紀にロシアで
発展しました。
Ballet, est ne en Italie au 16eme siecle, a grandi en France au 17eme siecle,
et a evolue au 19eme siecle en Russie.
バレエを育てたフランスの影響で、バレエの振付け用語はフランス語になっています。
GW中にトラン・アン・ユン《Tran Anh Hung》監督 の 《夏至~A la verticale de l'ete》
を観ました。
トラン・アン・ユン《Tran Anh Hung》 監督と言えば、最近では村上春樹《Haruki Murakami》
原作 《ノルウェイの森~La Ballade de l'impossible》 を監督した方です。
しかし、何故か ノルウェイの森 のフランス語タイトルが《不可能なバラッド》と訳されている
辺りが謎ですが・・・。
彼が監督した作品は、水や雨、新緑の草木の映像美が素晴らしく、独特な優しい感性を
持たれた監督であることがわかります。
小鳥の囀りのように美しい響きのあるベトナム語と庭に茂る新緑の美しさ、雨音、そして黒髪
の美しい三姉妹、柔らかな時間、音楽・・・。
トラン・アン・ユン《Tran Anh Hung》監督の 尊敬する監督として、日本人監督があげられて
います。
それは故・小津安二郎《Yasujiro Ozu》監督なのですが、小津作品に通じるゆったりとした
ベトナムの日常の空気感がこの作品には表現されています。
それは同じアジア圏のこの日本でも昔どこかで感じた懐かしい風の音や匂いが感じられ
心が満たされるような共通の想いがあります。
ちなみに 2011年の夏至は、6月22日だそうです。
映画を観てから エスニック《Ethniques》 な料理がとても食べたくなって、タイカレーを
作りました。《Red Curry/แกงเผ็ด》
初夏っぽくストウブ《staub》の色は、今は廃盤となってしまったブルー《bleu》 を使って
グリーンカレーよりも若干円やかな辛さですが、この季節にはこのくらいの辛さがちょうど
良いですね。