2023年8月25日(金)“KiCad”を使ってプリント基板の設計を行いました。
“KiCad”(キキャド)は,オープンソース・ソフトウェア(OSS)として配布されている無償のプリント基板(PCB: Printed Circuit Board)設計ツールです。
「回路図入力」,「プリント基板の配置・配線(レイアウト)」,「回路図シンボル作成」,「部品のフットプリント作成」などの操作を一貫して行うことができます。
このCADは無料で使えるソフトウエアですが、内容はびっくりするほど充実していて、業務用100万円前後のCADと同等ではと思います。
画面は日本語化されていて操作方法も思っていたより直感的に使えました。
レッスン動画もたくさんアップされているので、パソコンを2台並べて、1台でレッスン動画を再生し、もう1台で実際にCADを操作するという方法で練習しました。
これまでのCADでは片面のみを使った基板だったので、配線が交差しないようにレイアウトするのは大変な作業でした。
今回の“KiCad”では両面基板で設計したので、少しの配線の交差は表面と裏面に分けることで回避できます。
写真の青いパターンは表面、赤いパターンは裏面して交差を回避しています。
まだ出来たてなので、これからパターンは修正を行う予定です。
このCADには3Dビューワーがあって、設計した基板を3Dで見ることが出来ます。
3Dで見るとパターンで見るのとは違って部品のレイアウトや印刷文字の位置などが確認できます。
3Dなので360度回転したり斜めにして見ることが出来ます。
3Dビューワー
“KiCad”(キキャド)の画面です。
いろんなソフトが入ってそれぞれが連携しています。
このようなソフトが無料で使えるとは良い時代ですね。
高機能の基板設計CADは操作が難しくて、とても手が出ないだろうと思っていましたが、“KiCad”(キキャド)を使って自分でこんなに簡単に設計できてとても楽しいし、嬉しくなります。
70歳を超えて出来なくなることが増える一方ですが、こうしてプリント基板設計と製作が出来ることが増えました。
今日はこの基板を修正して、実際に基板製造会社さんに発注しようと思っています。