第17話「家族の絆」

 

 

~前回のあらすじ~

さらわれたソライシ博士を取り返すために

アクア団幹部のイズミたちと戦う明莉侑希

そしてホープの感じた既視感の原因とは。

 

 

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(このグラエナ、どこかで見たことがあるような?

…ただの気のせいか。バトルに集中しないと…)

「グラエナっ、炎のキバよ!」

「炎のキバ…!?」

(やっぱり気のせいじゃない…!

イズミっていう女が出してきたグラエナは、僕のお父さんだ!!

したっぱの方にはお母さんがいる…!

「かわして!」

明莉、ちょっと待って!

お母さん!お父さん!」

ガブッ

「わざと避けなかった…?

…というか『お母さん』って…ホープ

もしかしてあの2匹のグラエナが

あなたが幼い頃にアクア団に捕まえられた家族なの?

「うん、どうやらそうみたいなんだ!

炎のキバを覚えている、そして幹部が手持ちに入れるほどのこの強さ。

それによく顔を見ればわかったんだ、両親だって!」

したっぱ「ガキが何を言っているか知らんがグラエナ、バークアウトだ!」

バババンッ

「痛っ…!」

「でもこのまま攻撃を受け続けたら

ホープの体が危ないわ!」

「…どうしてお前は反撃してこないんだ?」

「だって僕は…お母さんとお父さんに愛されて育った、息子だから…

やっと出会えた大切な家族に攻撃なんてできないよ!」

「さっきから言っている家族とは、誰のことを──」

「ねえ、お母さん…

僕のこと、わかる?ホープだよ」

「…!?」

「わ、私の子の名前…!?

あなた、ホープなの…?」

「うん。僕だけ使えなくて逃がされた時から

明莉とずっと2匹のことを探してたんだ。

離れ離れになったけど、やっとこうして会えたね…!」

「感動の再会ごっこでもしてるのかしら。

そんなのただのお遊びね!グラエナ、噛み砕いてやりなさい」

「すまない、ホープ。

アクア団の指示は絶対なんだ!」

ガブッ!

(ホープの体力がもう無くなりそう…!

このままじゃ…)

「ホープ!私がこの戦いが終わっても

あなたが家族と離れないようになにか手を考える。

だから今は勝たなきゃ、ソライシ博士が危ない!

そして家族もどうなってしまうかわからない…!」

「戦ってる間はただアクア団を倒すことを考えるんだ!」

(…そっか。家族と再会しても、

今はまだ僕にとってはアクア団のポケモンなんだ…

なら…とにかくここで勝たないと…!!)

「明莉!トリンとホープで一緒に最高火力の技を出そう!

その1撃で相手を倒すんだ!」

侑希…!わかったわ!」

「大丈夫よ、ホープ。お母さんも

あなたに会えるのをずっと待ってたもの…」

「だから全力で俺たちを倒しに来い!」

「お母さん…お父さん…わかった!」

「トリン、リーフブレード!」

「はぁーっ!」

「ホープ!そのリーフブレードに本気の力で炎のキバ!

ガブッ!

リーフブレードが変化し、大きな炎の剣になった。

「うおりゃあぁぁ!!」

ドオォォン!

したっぱ「グラエナ!」

グラエナ×2は火傷を負った!

したっぱ「なんだ、あの技は…!?」

「しかも2匹とも倒れちゃったじゃないの!」

グラエナ×2は倒れた!

イズミ&アクア団したっぱとの勝負に勝った!

「あああああんっ!?」

「子供のくせにこの強さだと!?」

 

 

「くううっ…!?

手を抜きすぎちゃったかしら…!」

「…よしっ!やったな、明莉!」

「もう!あんたらがどういう関係であろうと

こんな優秀なグラエナを今更手放すわけにはいかないわ!」

「は…!?」

「負けたからってポケモンを逃すなんて決まり、アクア団にはないもの。

家族だかなんだか知らないけど、

しょうもない理由で邪魔されても困るだけなのよ!」

「…なんだよ、それ…」

「バトルはもう終わったから、落ち着いて!」

「…お前たちのせいで、僕は今までどれだけ苦しかったと思う!?

どれだけ寂しかったと思う…!?」

「そんなの知らないわよ!

勝手に捕まったグラエナが悪いんでしょ?

悪いけどこの2匹はずっとアクア団にいてもらうつもりよ!」

「…炎のキバっ!!

「ホープ!どんなに恨んでいても、人に技を使ったら駄目…!」

もういい!

家族に会えたって、どうせこのまま助け出せないなら

こんな奴も僕も、どうなっても良いんだ…!!

 

第17話 おしまい

 

 

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次回予告

 

アクア団の手持ちにいた2匹のグラエナはホープの両親だった。

なんとかバトルに勝った明莉侑希だったが、

家族を『アクア団から逃がさない』と告げられたホープ

感情を抑えきれずにイズミに対し炎のキバで攻撃してしまう。

 

 

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あとがき

どうも!あるいです

ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

重いストーリーの回が続きますね…

どうかホープと家族の結末をご覧ください。

 

「人間に対してポケモンの強力な技を発動するのは、禁止とされているんだ」

?「カイリュー はかいこうせん」

「某チャンピオンさんはお帰りください」

「…相手がどれだけ悪者でも…はかいこうせんは容赦なさすぎるわね」