第18話「Flame of Hope」
~前回のあらすじ~
アクア団の手持ちにいた2匹のグラエナはホープの両親だった。
なんとかバトルに勝った明莉と侑希だったが、
家族を『アクア団から逃がさない』と告げられたホープは
感情を抑えきれずにイズミに対し炎のキバで攻撃してしまう。
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ガキィン!
母「…ホープ!!」
イズミの目の前で、ホープの母と父が攻撃を防いだ。
「お母さん…!止めないで!」
父「もう俺たちはこうして出会えただろう。
いくら感情が高まっても人間を傷つけるんじゃない!」
ホ「だけどっ!」
したっぱ「なっ、何するんだ、このグラエナ…」
イズミ「とりあえず助かったことには変わりないわ、ここは一旦退散よっ!」
侑「待てよ!」
「何度も何度もしつこいわねぇ…
隕石とえんとつ山の莫大なエネルギーを合わせられれば
あたしらアクア団の望む世界にドーンッと近づくことができるんだから、
何も知らないお子ちゃまどもが邪魔すんじゃないよっ!」
「逃すかっ!
明莉!ホープの家族は俺が一時的に捕まえて
あとで父さんのボックスに送っておくから、
まずはどうにかしてアクア団のモンスターボールを破壊してくれないか!?」
「侑希…わかった!
加賀美、フラッシュで目をくらませて時間を稼いで!
それからテトラ!あいつらのボールにマッドショット!」
キラキラッ
したっぱ「なんだよこれ、光で前が見えねえっ!」
テトラ「この隙に…てやっ!」
バシャッ
アクア団のモンスターボールは壊れた!
テ「これで捕まえられるようになったはずだぜ」
侑「ホープのお母さん、お父さん、失礼します!
ハイパーボールっ!!」
…………カチッ
「よしっ!なんとか捕まってくれたな
明莉、それにテトラと加賀美、サンキュ!」
ホープが両親の元に走っていった。
「お母さん!お父さんっ!」
母「その声とその技…本当にホープなのね
こうしてまた会えてとっても嬉しいわ」
「うん、僕ももう進化してグラエナになったんだ!」
父「ははは…、嬉しくてなんだか泣けてきたよ
本当に長い間、ひとりぼっちにさせてすまなかった。
ホープは、父さんと母さんの…」
母「立派で強い、自慢の息子よ」
イ「…なぁに勝手に仲良くなってるのよ!
あんたたちはアクア団のポケモンなのよ!?早く帰ってきなさい!」
ホ「誰が『アクア団のポケモン』だって?
違う。もう絶対に離れることはない、僕の大切な家族だ」
したっぱ「生意気なっ…!!」
?「フン…
子供ふぜいに手こずるとは笑止なり、アクア団のものどもよ」
侑「誰だ!?」
明莉たちの目の前に、謎の団員と眼鏡をかけた幹部のような男が現れた。
イ「マグマ団まで来やがったか…仕方ないわね…」
ソ「えっと…マグマ団って、あいつらのことですか?」(コソッ)
明「そうだと思うわ」
イ「オイ!先に奪われる前にとりあえず隕石を奪っちまいな!」
したっぱ「承知!」
ソライシ博士「はわわわー!?」
したっぱ「さあ!隕石をよこしな!」
ソライシ博士「急いで逃げなければ…ぬわっ!?」
シュッ
したっぱが隕石を無理やり奪った衝動で、ソライシ博士の足元が崩れる。
侑「博士!危ないっ!」
ガシッ
「大丈夫ですか?」
ソライシ博士「なんとか助かったよ…」
イ「ハハハッ!そんじゃーねー!お子ちゃまアンドマグマ団!
さあ!えんとつ山に急ぐわよ!」
タッタッタッ…
マグマ団したっぱ「マツブサ様、逃げたアクア団を追いかけないと…」
?「うむ…」
侑「ちょっと待てよ、お前たちは何者なんだ?」
マツブサ「私の名前はマツブサ。人間の幸せを追求するための組織
マグマ団の長を務めている」
ホ(アクア団は知ってたけど、この組織は初めて見たな)
「見たところ、貴様らはアクア団と対立しているようだが…
…まあよい。アクア団とじゃれ合うのは構わんが
くれぐれも我々の邪魔にならぬよう、気をつけることだな」
明「邪魔って…」
「ものの1秒でも我らに楯突こうものなら
このマツブサ、容赦はせぬぞ…!」
テ「…追いかけていったな。いやぁ、めっちゃ怪しかったぜ」
侑「くそっ…なんだよあいつら?
…って博士!しっかりしてください!」
ソライシ博士「う、うーん…」
「ちょっと意識がはっきりしてないみたいだな
明莉、とにかく博士をハジツゲの研究所まで連れて帰ろう」
ホ「僕の家族が入ったボールはどうするの?」
「俺が父さんのところまで送る予定だよ」
明「…そっか。ホープはもう、家族と居れる場所ができたのか…」
母「あなたが息子のトレーナーの明莉さん?」
「はい、そうです!」
父「我々の方からも感謝しておかないとな。
アクア団から救ってくれて、ありがとう」
「いえいえ。ホープが諦めなかったから、
私もお父さんたちを助け出せたんです」
ホ「明莉…、本当にありがとう…!
僕、明莉のポケモンで良かったよ!」
明(…再開できたのは嬉しいけど、これからホープはどうしたいんだろう。
…きっと、家族のそばで過ごしたいんだろうな。
だってそれが、ずっと願ってきた希望だから…)
加(そうみたいね、明莉。
彼がこれからどうするかは、あなたが決めたらいいわ)
(なら、悲しいけど…)
「…それじゃあホープ、そしてお母さんとお父さん。
オダマキ博士のもとはアクア団も来ないし安全だから、
ミシロタウンで幸せに過ごしてくださいね」
ホ「──えっ?なんで僕も研究所に送られる事になってるの?」
一同「「「え?」」」
「まだまだ明莉の手持ちにいて、旅を続けるつもりだよ」
テ「この流れは“ホープとの涙の別れ“
的なやつじゃないのか?残ってくれるのか…!?」
ホ「何それ!?残るよ!それにまだアクア団への恨みは残ってるし、戦うつもり!
明莉と一緒に行ってもいいよね、お父さん?」
父「いいよ。どうかうちのホープを連れていってくれ」
母「私も明莉に息子を任せます」
加「ホープとはこれからも
変わらず共にいれるってことね…嬉しいわ!」
明「良かったぁ…!改めてホープ、これからもよろしくね。
それと…侑希も、頼ってくれてありがとう!」
テ「困った時はお互い様だからなっ」
侑「うん、きっと俺1人じゃソライシ博士は危なかっただろうな…。
ほんとに助かったよ。これからも頼りにしてるぜ!」
ーソライシ博士の家ー
女の人「ああ!博士!良かった!」
ソライシ博士「ハハ…この子達のおかげでなんとかね」
テ「にしてもさっきのあいつら…
博士の隕石を使って何するつもりなんだろ?」
加「あれだけ欲しがってたし、計画があるんでしょう」
侑「なんか見るからに悪そうな奴らだったよな…ま、お互い気をつけような。
明莉とテトラたちならそんな心配してないけど」
「トリンらも気をつけろよ」
「当たり前じゃないの!私はテ強いんだからね!」
ソライシ博士「とにかく君たち、ありがとうね。本当に助かったよ」
「…さてと。明莉はこれからどうするんだ?」
明「私はアクア団の言ってたえんとつ山を目指す予定だよ」
ソ「それに、奪われた隕石も取り返さないとですからね!」
「あ、それじゃキンセツシティまで一緒に行くか?
あそこからだとえんとつ山も近いしポケセンもあるから丁度いいぜ」
ホ「よーし、行こっか!」
ト「加賀美!どっちが早くつけるか競争よっ!」
加「待ちなさいよトリン〜!」
ーキンセツシティー
侑「よし、着いたな。
俺はポケセンに寄って、ボックスで博士のもとにホープの家族を送っとくよ」
「わかった!ありがとう!」
「じゃあ明莉、またな。気をつけてな!」
「侑希もねーっ」
テ「…」
「テトラ、そんな顔してどうしたの?」
「侑希ってモテそうだよな」
「急だな」
「だってさ、ポケモンバトル強いし、頭いいし、優しいじゃん」
「確かにそうだね」
「明莉はミクリさん一筋だからいいけど、普通の人だったら惚れてるぜ」
「そうかな?まあイケメンって言われたら納得できる顔はしてるが…」
ソ「理想の彼氏、みたいな感じですよね」
ホ「侑希も好きな人とか作ればいいのにね〜」
加「いるんじゃないかしら?」
「え、誰?」
「ダイゴさんでしょ」
明「せめて女の子じゃないの…?」
テ「クリスマスデート行ったみたいだけどな」(16話あとがき参照)
「嘘でしょ!?私ですらミクリさんと行けなかったのに…!」
「ほら泣かないで明莉。きっと恋は叶うわよ」
「うぅ…ずるい…」
ウィーン
「あれ、侑希がポケセンから出てきましたよ?」
侑「ちょっとテトラ、こっちに来てくれないかな」
テ「え、ちょ…顔が笑ってないんですけど!?侑希さん!?」
「なんで俺とダイゴさんとの雪原調査をデートって言ったんだよ!(泣)
しかも丁度クリスマスとタイミング被っただけじゃね〜か〜!」
「いやああ違うんです!これには深い理由が…」
ト「リーフブレード」
シャキンシャキン!
ホ「…4倍弱点の技でお仕置きされてるね…」
加「照れ屋なのね、侑希って」
ソ「ははは…テトラが泣いてますよ…」
プルルルルル
侑「…あっ、父さんから電話だ」
「オダマキ博士?」
「そうみたい…もしもし?あ、うん、ちょっと待ってて。
明莉に話したいことがあるってさ」
「なんだろう…?はい、明莉です」
オダマキ博士『…明莉ちゃん!侑希から話は聞いたよ。
送られてきたこのグラエナの夫婦は、
手持ちにいるホープくんのご両親なんだってね…』
「はい、そうなんです」
『今はミシロの研究所の方で大切に保護しているよ』
ホ「…!オダマキさん、ありがとうございます!」
『それとホープくんに、もし良ければ時間がある時に
会いにきてくれたら嬉しいと、その2匹から伝言があったんだ』
明「それって…今から行ってもいいですか?」
『ええ、大歓迎だよ』
ホ「明莉、行こっか!」
「ホープがこんなに幸せそうに笑ってるのは初めてだぜ」
「心から嬉しいのね、家族との再会が…」
「ううっ、おめでとうございます〜!」
侑「ホープ、良かったな!」
ト「まっ、今回ばっかりは喜んであげるわ。おめでとう!」
「それじゃ、ベイと三郎に力を貸してもらって
ミシロタウンまで飛んで行こうか」
「うん!」
「ちょっと待ちなさいっ!」
シャキン
テ「ぐはっ…なんとか…瀕死状態で手加減してくれたぜ…」
明「それは手加減って言わないのでは…?」
侑「俺は恋愛とかわからないから!恥ずかしいんだよそういうの…!!」
ソ「侑希、ごめんなさいですっ」
「それに俺は、ダイゴさんは尊敬してる気持ちの方が強いんだ。
明莉がミクリさんを本気で思ってるみたいなわけじゃない」
加「そうだったのね」
ト「だからクリスマス一緒にいれなかったのはドンマイってことね」
明「トリンまで!?ひ、ひどい…
でも頑張るよ!私、ミクリさんみたいに美しく戦いたい。
そして私のお父さんよりも強くなる。絶対に!」
侑「いいじゃん。なら俺もダイゴさんを超えてさらに高みを目指すぞ!」
テ「強くなりたいってのは明莉も侑希も一緒だな。
俺は…加賀美の記憶が戻ってほしい。それともっと修行する!」
加「ありがとう。私も頑張るわ」
明「みんながそれぞれの夢を叶えるために、
これからも精一杯頑張ろう!!」
第18話 おしまい
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次回予告
家族をアクア団から助け出し因縁を果たせたホープ。
明莉たちはアクア団が向かったえんとつ山を目指す。
そこで1匹の泣いている野生のチルットと出会う。
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あとがき
どうも!あるいです
ここまでお読みいただきありがとうございました!
~お知らせ~
最近、リアルの方がかなり多忙になってきたので、
これからは“My Important Memory“シリーズは不定期に投稿していきたいと思います!
終わるわけではないです!時間が空いたら更新できるように頑張ります。
空を飛ぶで移動中…
「それにしてもホープ、家族と再会できて本当によかったな」
「俺様達は結局、何にも力になれず申し訳なかったぜ…」
「ううん、ベイも三郎も何回も励ましてくれたじゃんか。ありがとう!」
「…礼を言いたいのはこっちの方でもあるさ。
アクア団から罪の無いポケモンを逃がしてくれて、感謝してる」
「あっ、今流れ星が見えたわ!」
「流れ星か。でも…もう僕の願いは叶ったかな」
「なんて話してたらもうすぐミシロタウンに着くぜ」(懐かしい…)
「みんな、あそこにオダマキさんとホープのご両親がいますよ!」
「おーい!オダマキ博士ー!」
2024年ももう終わるのか…時が経つのは早いですね〜
夏頃から書き始めた物語ですが、ここまで続けられているのも
読んでくれる皆さんのおかげです。
そして今年はORASが発売されてから10周年でしたね!
当時リアタイで買って遊んでいたのが懐かしいです。
これにて、年内に投稿されるMy Important Memoryの物語は以上となります(*^^*)
来年もどうかこのシリーズを読んで楽しんでくれたら嬉しいです!
2024年も、本当にありがとうございました!