第19話「歌姫?」
~前回のあらすじ~
家族をアクア団から助け出し因縁を果たせたホープ。
明莉たちはアクア団が向かったえんとつ山を目指す。
そこで1匹の泣いている野生のチルットと出会う。
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明莉「いや〜久しぶりね、手持ちのみんな!それと読者の皆さん!」
テトラ(ヌマクロー)「ああ。まさか4ヶ月ぶりの投稿なんて信じられないぜ」
加賀美(キルリア)「みんなもうこの話を忘れちゃったんじゃないかしら?」
ホープ(グラエナ)「まあとにかく、これからも僕たちはまた冒険を続けていこう」
ソルト(ライボルト)「ですね!でもまずはどこに行くんでしたっけ?」
加「えっと…確かアクア団が隕石を奪って謎の作戦に利用しようと
企んでるから、それを取り戻すためにえんとつ山に向かうところからね」
明「さすが加賀美、まるでお手本なあらすじだ」
ホ「なんか序盤からいろいろメタいなぁ…」
ソ「そこは触れないでいきましょう^^」
テ「それじゃさっそく行こうか!」
ー114番道路ー
明「うわー、チルットがいっぱい飛んでる!もふもふだ!」
テ「明莉ってホープみたいなフワフワでモフモフなポケモンが好きなのか?」
明「うん。みんな素敵だけど特にあったかそうで可愛いよね」
ソ(あったかそうで…?)
加「きのみも取ってくるわ。…はぁっ!」
シュイィィン
きのみを念力で浮かして取ってきた。
明「すごいね加賀美!あんな遠い木から持ってきたの?」
加「ふふん。私ももうキルリアなんだからこれくらいはできるわ」
テ「俺もこの4ヶ月の間に修行したんだぜ。
…って、あそこにいるチルット、何か様子がおかしくないか?」
テトラが、きのみの木の奥に1匹のチルットがうつ伏せになっているのを見つけた。
明「…本当だ。とりあえず近くに行ってみましょうか」
ホ「もしかして、アクア団にやられたんじゃ…」
?「ううっ…
うわ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
一同「!?」
明「今の、チルットの泣き声かしら…!?」
加「そうみたいよ」
(悲しい気持ちがテレパシーで微かに感じられる…)
ソ「えっと、大丈夫ですか?」
?「ひっ!!」
シュバッ
ソ「えぇ!?待ってくださいよーっ!」
テ「だめだ、チルットが飛んでいくぜ!?」
明「こ、こうなったら…!一か八か!クイックボール!」
ヒュンッ!
………カチッ
明「なんとか捕まえられたわね…クイックボール、持っててよかったぁ」
ホ「場面に合ったボール選びは大事だからね」
加「とりあえずボールから出してみましょうか」
ポンッ
?「あれ?私、ライボルトに襲われそうになって…」
ソ「驚かせてごめんなさい。僕はソルトって言います。
この人がトレーナーの明莉で、あなたを捕まえたんです…あ、待って泣かないd(」
?「うわぁ〜ん!!もうほっといてよ!
私なんか捕まえても何もいいことなんてないし!」
ホ「みっ、耳が痛い…!」
明(どうしてこんなに泣いてるの?
それと…歌っているように聞こえるんだろう?)
加(私にもそう感じるわ。このチルット、歌うのがとても好きなのね…)
明(でも…歌い方というか…音程が…!)
「お願い少し落ち着いて、チルット!
まずはあなたの名前を教えてくれないかしら?」
?「…私は、歌恋っていうの」
ホ「歌恋、よろしくね。
それと聞きたいことがあるんだけど、
なんで君はあんな所で泣いてたの?」
歌恋(チルット)「…」
テ「無理に言わなくても大丈夫だぜ」
加「歌恋、もしかして…あなたは元々誰かのポケモンだった?」
歌「ううん、私は今までずっと野生で生きてきたの」
明「もし歌恋がよかったら、私たちと一緒に来ない?
すごく泣いてたから気になって捕まえたんだけど、嫌だったら逃すよ」
歌「…嫌じゃない。
明莉が良いなら、どうかよろしくお願いしますっ」
ホ「アクア団の匂いも特にしないな…少し安心したよ」
テ「…明莉はなんでずっと歌恋を抱っこしてるんだ?」
明「あったかくてモフモフで可愛くて、
こんな子が辛そうにしてたら寄り添うしかないよ!」
歌「うぅ、そんなこと言われたらまた泣きそうなんだけど…!」
加「さすがに近所迷惑よ。泣くなら静かに泣いてちょうだい」
明「でも歌恋、よくみたら傷だらけだ…
近くの町のポケセンに戻ろっか」
ーポケモンセンター(ハジツゲタウン)ー
歌「…私、実は、ずっと自分が嫌いで悩んでて…
明莉たちが来なかったら、どうなってたかわからなかった」
明「どうなってた、って?」
歌「あのまま力尽きそうだったの。
だからきのみで栄養補給しようとしたけど、急になくなったし…」
加「それは申し訳なかったわ…」
歌「少し前から自分のことを好きになるために
岩にぶつかって鍛えたり、わざと豪雨の中で飛んでみたりした
でもそんなことを続けても何も意味がなかったって思えた。
本当に強くなりたいなら、私より強いポケモンの所に行って
戦えば良いのに、怖くて…
ただ、私がわがまますぎるのが悪いんだ。
それでずっと、あんなふうに泣き続けてしまったの」
テ「なんか…自己肯定感低すぎねえか?
何が歌恋をそんなふうにさせたんだ?」
歌「私が自分を好きになれない理由。それは…
チルルっていう、私の親友なの」
明「チルル!?」
(コンテストアイドル、ルチアの相棒のチルルが
歌恋と関係しているの…?)
歌「チルルと私は、小さい頃からの幼馴染でとても仲良しだった。
毎日朝から晩まで歌を歌って遊んでいたの。
だけど少し時が経って私は気づいた。私には歌の才能がないって。
明らかに上手いとは言えない、自分でも嫌になるくらいのひどさだった。
私だけ取り残された気がしていたけど、チルルは優しく接してくれた。
でもその優しささえ苦しかった。私に比べてチルルは完璧な歌声を持っていた。
もっと時が経って、私はチルルと遊ぶのをやめた。歌うのをやめた。
そして何年か後、とある街中で見たの。
チルルはチルタリスに進化して、
アイドルのような人と共に大勢の人に囲まれているのを。
輝いて、笑顔で歌っている姿を…」
ソ「…だから…チルルと自分を比べるように?」
歌「そう。逃げ出したのは私の方なのに、どれだけ努力しても追いつけなくて…」
ホ「でもレベルを上げれば、少しは上達する気が…」
明「ホープ。少しだけわかってあげて」
(…ポケモンにはみんな、違いがある。
その違いに、歌恋は気づいたんだろうな…
どれだけ苦しくて、悲しかったんだろう…)
加「だけどまだ歌うのは好きなのよね?」
歌「うん…大好きなの。
だからいつか、誰よりも上手に歌えるようになって、私は自分を好きになりたい。
それがチルルを超える時だと思うから」
ソ「なるほど。それならこの後えんとつ山に向かう予定なので
そこの道中で戦ってみるのはどうです?」
テ「お、良いなそれ!」
明「歌恋のペースで、できるだけやってみよっか!」
ウィーン
そこに1匹のゴルバットが飛んできた。
三郎(ゴルバット)「明莉!」
明「三郎?そんなに慌ててどうしたの?」
三「アオギリが隕石を使って何か大変なことをしようとしてる。
早く来てくれないと、このまま誰もあいつを止められない…頼む!」
テ「今すぐえんとつ山まで急ごう!」
三「俺が連れて行くから、しっかりつかまってろ」
明「うん!みんな、ボールの中に入って!」
ヒューーン…
第19話 おしまい
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次回予告
自分を好きになりたいというチルットの歌恋と出会い
これから続く冒険での成長に期待していた明莉達。
そこで三郎からの警告を聞き“えんとつ山“へ向かう。
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あとがき
どうも!あるいです
ここまでお読みいただきありがとうございました!
お久しぶりです。今年もよろしくお願いします!
最後の投稿からこんなに差が開くとは自分でも思いませんでした…
次回の投稿もいつ上がるか決まってないので、気長に待っていてください。
そして新キャラの歌恋登場!これからの成長に期待です。
「なんで俺たちの居場所がわかったんだ?」
「進化してから、超音波が使えるようになったんだ。
それでベイの指示で明莉たちの居場所を探索したってわけだ」
「進化したら私も明莉を乗せて飛んでいってみせるぞ!」
「モフモフで乗り心地良さそうだね〜」
