第11話「バトルと恋と雷と」
~前回のあらすじ~
人だかりの理由はコンテストアイドル、ルチアだった。
色々あってやっとミクリの弟子になれた明莉は
3人目のジムリーダーのいる次の街“キンセツシティ“へ向かう。
その途中で、トリンと加賀美のテトラを巡るバトルが…?
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ポケセンで一泊して、体力が回復した明莉達。
「みんな、準備はいいかー!
今日はキンセツシティまで行くわよ!」
ホ「朝から元気だね〜」
「だってやっとミクリさんの弟子になれたんだから
テンション上がりすぎてもうやる気満々だよ!!」
「ちょっと落ち着くんだぜ、俺まだ朝ごはん食べれてない!」
加「テトラ、そろそろ行きましょう」
「え…加賀美も待ってくれよ(泣)」
「冗談よ!私もまだ食べれてなかったから、一緒に食べましょう」
ー110番道路ー
「すごい…!大きなサイクリングロードがあるよ!」
「まだ自転車はないから、地道に下の草むらを通って行こうか
…あれ?図鑑のポケモンサーチ機能が反応してる?」
図鑑『どこかにポケモンがいるみたい!』
テ「あそこの茂みにポケモンがいるみたいだぜ」
明「ここはゆっくり近づいて…ぐへへ」
「明莉ってサーチしてる時は不審者みたいよね」
「不審者じゃないです。それじゃホープ、戦おう!」
「おっけー!任せて!」
✩野生のラクライが飛び出してきた!
「Let‘s Go!ホープ!」
?「うわっ、急になんですか!?」
「まずは体力を減らすわ。噛みついて!」
「おりゃっ!」
ガブッ
?「ひえっ!グラエナ…!僕も攻撃しないと、っ…」
「ラクライ、技を出して来ないわね」
「うーん…じゃあもうボールを投げちゃおうか!」
「えっ、僕一回噛みついただけだけだよ?」
「こういうのは自信が大事なの!それっ、スーパーボール!」
ヒュンッ
………カチッ
「ラクライ、あなたの名前はなんて言うの?」
「僕はソルトって言います。えっと、よろしくお願いします!」
「うん!よろしくね」
「四足歩行仲間が増えて嬉しいな〜」
「四足歩行仲間って何!?…そういえばソルト、
さっきはなんで攻撃を返して来なかったの?」
「それは…
ううん、なんでもありません!」
「ソルト、僕はホープって言うんだ。これからよろしく!」
テ「でんきタイプ…コワイ…」
「大丈夫です!僕、優しいので!」
明(ヌマクローになったから電気は喰らわないよ…)
「ふふっ、自分で言うのね
私は加賀美。よろしく」
「新しい仲間も増えたし、ジムの前にここら辺で特訓でもしようか!」
✬ソルトが手持ちに加わった!
道を進みながら特訓をしていると…
テ「もしかして、あそこにいるのって…」
明「侑希ー!トリーン!」
「お、明莉じゃないか!調子はどうだ?」
侑希とトリンに出会った。
「いい感じだよ!ソルトも加わったし、ミクリさんの弟子になれたの!」
「俺とお揃いだな!それに俺も新しくパーティに仲間が増えたんだぜ
今、父さんの手伝いがてらこの辺りのポケモン色々調べてたんだ」
テ「さっすが侑希、博士の息子だなー」
ト「テトラ!あんた、少しは強くなったわけ?」
「もちろん。そういうトリンはどうなんだ?」
「あんたよりももっと鍛えたわよ!当たり前でしょ!」
「おおー、いい感じだな!」
加(…テトラ、私よりもトリンの方が仲が良さそうね…)
「昔の世界は、今よりも自然がいっぱいでポケモンがたくさんいたんだってさ。
父さんも俺も、そんなポケモンたちの昔のことをもっと知りたくて
フィールドワークをやってるんだ」
ソ「フィールドワーク!?すごいですね…!」
「昔のことか…ひょっとしたら
カイオーガの壁画に描かれてた姿についても何か関係があるのかなぁ」
「俺はその謎も解き明かしたいんだ。ダイゴさんも研究を進めてるらしいし。
ってわけでさ、せっかくだし、ポケモン勝負しようぜ!」
「ちょうど良かった、私も侑希と戦いたかったよ!」
「よっし、トリン!かかってこい!」
ト「…この勝負が終わったら、あんたに言いたいことがあるんだけど」
「どーしたんだ?」
「い、今はいいわよ!ほら、バトルの準備しなさい!」
加(なんだか、あの2人を見てると胸が痛い…
やっぱり私、彼のことが…)
✩明莉VS侑希
「行けっ!ホエルコ!」
「Let’s Go!ソルト!」
「タイプは不利だけど攻めていくぜ!
ホエルコ、転がる!」
ゴロゴロッ!
「かわして!」
「はいっ!」
「少しかすったけど、動けるわね!
ソルト、放電!」
「……!!」
「あれっ、ソルト…?」
しかしうまく決まらなかった!
「次はこっちのターンだ!渦潮で攻撃!」
「ソルト!溺れないように耐えて!」
「くっ…!」
ザバアッ
「な、なんとか耐えました…!」
明「そしたら頭突き!」
ソ「おらっ!」
ダンッ!
「ホエルコ!…怯んだかっ」
「…どこか様子がおかしい…。
ねえソルト、もしかしてあなたには
電気技を出せない理由があるの…?」
「そ、そんなことは…!」
「明莉にソルト、油断は禁物だ!
ホエルコ、もう一度渦潮!」
ザバアッ!
「ううっ…!」
ソルトは倒れた!
「明莉…うまく戦えなくて、ごめんなさい。
どうか仲間のみんなも、頑張ってください…!」
「大丈夫だよ。頑張ってくれてありがとうね!
次はLet’s Go!ホープ!」
「行くぞぉ!」
「ホエルコ、水鉄砲!」
「素早くかわして、噛みつく!」
ガブッ!
「ホエルコ!」
ホエルコは倒れた!
「そう来たか…それじゃあ行けっ!マグマッグ!」
「炎のキバがいまひとつになる相手…
それじゃ、噛みつくよりも強い、噛み砕く!」
「進化した僕の強さ、見せてやる!」
ガブゥッ!
「って、あちちっ!」
「マグマッグの特性“マグマの鎧“で、うかつに触れたら火傷するぞ?」
「一筋縄じゃいかないわね。それでこそバトルって、楽しいんだけど!
ありがとうホープ、一旦戻って!Let’s Go!加賀美!」
「マグマッグ、火の粉だ!」
シュボッ
「…きゃっ!」
「加賀美っ!不意打ちだったけど大丈夫?」
「うん…まだ行けるわよ」
(ここでテトラに、不格好な姿を見せるわけにはいかない…!)
「サイコキネシス!」
「はっ!」
フォンフォンフォン…
「休まず火の粉を撃ち続けるんだ!マグマッグ」
ボワワッ!
「サイコキネシスが火の粉にかき消されていく…
ように見えて、本当はマグマッグの後ろに念力を仕掛けておいたのよ!」
「な、なにっ!?」
バァンッ!
マグマッグは倒れた!
「やったわ…でも私も、さっきできた火傷で…」
加賀美は倒れた!
「ゆっくり休んでて。ありがと、加賀美!」
「さあ、正々堂々、ここからが本番だ!
本気で行くぜ、トリン!」
「Let’s Go!ホープ!!」
ト「勝ってやるんだからっ!」
テ「受けてたとうじゃねーか!」
「トリン、素早く葉っぱカッター!」
ヒュンッ!
「ジャンプで避けて!」
「ほらよ!」
「これを避けるなんて、身のこなしが軽くなったわね」
「カイナシティでたくさん泳いだからだぜ!」
「テトラ、お返しにマッドショット!」
バシャーッ
「リーフブレードで守れ!!」
カキンッ!
ホ「すごい…ほぼ互角の戦いだ」
ソ「2人とも、全力を出し合ってるのがわかります…!」
「守られたか。それならこんな技はどう?
テトラ、凍える風!」
ヒュウウウー…
「トリン!耐えるんだ!」
「私、寒いの苦手なんだけどっ…!
うう、こんなんで負けてられないわよ!!」
「ははっ!トリン!お前のそういう打たれ強さ、すごくいいと思うぜ」
加(テトラ…!)
「これから巻き返すぞ!
トリン、今度は大きなリーフブレードで攻撃だ!」
「はあーっ!」
シャキン!
「…ぐっ!」
明「テトラ!急所に当たったのね…!」
「そう、この技は急所に当たりやすい。ダイゴさんに教えてもらったんだ
そしてテトラはみず・じめんタイプ。これが一撃必殺だ!」
テトラは倒れた!
「ありがとうテトラ、戻って。最後は…ダメージを負ったホープしか残っていないわね」
加「明莉、私が行くわ」
「加賀美!?瀕死状態なのに勝手にボールの外に出たらあぶな…」
ホ「ここは、彼女の意思に従ってあげよう」
「でも、加賀美はダメージと火傷を負ってるんだよ?」
ホ「いや、よく見ると治ってるんだ」
ソ「さっきテトラが倒れる直前に、
おやつ用に僕がこっそり持ってたマトマの実を加賀美に渡してました」
明「えっ、あれだけ辛党だったテトラが!?」
(しかもそんな行為、自分じゃなく他のポケモンにできるなんて…)
「僕が聞く限り『加賀美は特別だから』みたいなことも言ってた気がするけど
とにかく今は彼の気持ちと、加賀美を信じて戦おう。」
「うん…わかった!」
ト「私は、テトラよりも強くなれた。
今ならあいつへの思いも正直に伝えれるはず。
だからあんたにも勝つわ!加賀美!」
「…ねえ、トリン」
「ん?戦わずにどうしたのよ」
「あなたは、テトラのことが好きなのよね」
「……!?どうしてそれを…っ!」
明「加賀美?」
侑「明莉。…今だけ少しバトルは中断しておこう」
「見ていればわかるわ。好意を持っていることくらい。
だけど…本当は私も、テトラのことが好きなの」
「まぁ、そうだったのね…」
「つまり私達は…ライバル…敵という立場になってしまうから
ここで、決着をつけましょう。
勝った方が、テトラに思いを伝えるの」
「ちょうどいいわね。勝っても負けても恨みっこなしよ!」
「そのつもりだわ…!」
侑「トリン、切り裂く!」
「加賀美、念力で跳ね返して!」
ググッ…ザシュッ!
念力が切り刻まれた。
ト「あんた、こんな弱い力で技を出すなんて
もう限界じゃないの?なのに戦おうとするとか…」
侑「毎日たくさん修行して、俺もポケモンも強くなったんだ。
こんなもんじゃ終わらない!葉っぱカッター!」
「…手加減せずに行くわよ。くらいなさいっ!」
ヒュンッ
「…っ!」
「加賀美!!」
バシャッ!
加「…?」
明「葉っぱカッターが、水の波動で消えた…?」
テ「…これ以上、無理に戦わせるな…」
ソ「テトラ!意識が戻ってきたんですね。
でも、ここでバトルを止めるのも、だめだと思うんですけど…」
「俺、ずっと悩んでたんだ。
加賀美が傷つきすぎた時に…あいつの記憶がまた消えてしまうかも知れない…って。
そしたら俺達の事…そして、無くした記憶もまた更に消えてしまう
そんなの嫌だろ…。無理なんかさせたくないんだ…
だから火傷を負った時も、心配だったんだよ」
ト「テトラ?記憶ってどういう…」
「トリン、話せば長くなるけど聞いてくれるか?加賀美のことについてだ」
加賀美が記憶喪失だということ、
そして失った記憶を一緒に探していることを伝えた。
「加賀美、そうだったのね…」
「…私の記憶喪失のことを知ったら、トリンがどうなってしまうか、
カイナシティで明莉と話していた時に考えたのよ。
私は、恋愛が記憶がないせいで苦手だったし
トリンのテトラへの気持ちはかけがいのないものだってことも…知っていた」
テ「あんまりわからないけど…トリンは俺のことが好きなのか?」
侑「うん」
「…だからトリンに記憶のことは言わないようにしていたの、
変に意識して、私の存在が邪魔になってしまうと思ったから。
でももう説明を聞いてしまったでしょ?それならお願い…
この戦いは、あなたの勝ちにしてほしい。
トリンの気持ちを伝えて欲しいもの」
ト「………」
侑「トリン、ずっと黙ってどうしたんだ?」
「…私も、ダメな女ね」
テ「急にどうしたんだよ…?」
ト「私、テトラのことが少し好きだってだけで
思わせぶりみたいな態度になっちゃってたんだわ…
加賀美も、ずっと悩ませていたみたいでごめん。
私は確かにテトラのことが好き。
だけどそれは恋愛感情ではなくて、ただの友情として好きだったって…今気づけたわ。
本当にごめんなさい、ありがとう…」
明「…加賀美、トリン、2人とも。
感動な空気の中、悪いんだけどさ…」
ソ「そろそろバトル、再開しません?」
「あ、そっ、そうよね!加賀美、私に念力を打って!」
「はっ!念力っ!」
「きゃ〜っ!」
トリンは倒れた!
✬侑希との勝負に勝った!
「いや、なに今の!?↑強引すぎないか…!?」
ソ「空気がシリアスすぎたから製作者が無理やり入れたらしいです。
最近製作者甘えすぎじゃないですかね?」
ト「あははっ、でも私、なんだかスッキリしたわ!
テトラ、改めて私の親友としてよろしくね。もちろん加賀美も!」
加「ありがとう。私もトリンとこれから仲良くしたい。
それと質問なんだけど、もうツンデレキャラは捨てるのかしら?」
明「加賀美さんメタいです」
「そ、そんなことないんだから!これからも続けていくわよっ!」
侑「俺もトリンはツンデレが一番しっくりくるよ」
「そりゃあ侑希、あんたの相棒なのよ?しっくりきて当たり前でしょ!」
ホ「女子の友情ってこんなふうに生まれるんだね〜
とりあえず、一件落着…って感じかな」
加(ホープ。私はテトラのこと、まだしっかり恋愛感情で好きなのよ…)
「ぎゃっ!?テレパシーで急に言わないでよ!」
「いろいろあったけど、明莉と久々に戦えて楽しかったぜ!」
「私も、トリンの強さに驚いた。正直負けそうって思ったくらい」
「ははっ、嬉しいこと言ってくれるじゃん。
俺はこれからも高みを目指したいんだ。父さんにダイゴさん、
そして期待してくれているみんなのために!
なんて話してたら…ポケモンたちも疲れてるな。まずは元気にしてあげとこう」
ポケモンを回復してもらった!
「あと、これもあげるよ」
明莉はタウジングマシンを手に入れた!
「よし、これでお宝でも見つけようぜ」
「探すの楽しそうだね〜。ありがとう!」
侑「…じゃ、俺、次の道路の調査があるからそろそろ行くね」
「わかった!お互い頑張ろう!」
「おう!約束だ!」
タッタッタッ…
明「ふー、なんとか加賀美とトリンが和解できて良かった…
というかトリン、テトラのことを友達として好きだったんだ」
「俺もトリンは気は強いけどいい友達って思ってたぜ」
加「ツンデレなだけで、本当は優しいのよね
って、あれ?私…何か強い力が湧き上がってくる…!」
「加賀美!ついに進化するのね!」
加賀美はキルリアに進化した!
「わあ、おめでとうございます!」
明「侑希との戦いで成長できたからだね。おめでとう!」
「やっと進化できたわ…!」
ホ「僕らは割と早くに進化したから、ずっと早く進化したがってたもんね」
テ「だな。それと気になったけど、
なんで加賀美とトリンが和解できて良かったんだ?
元から仲が良かったんじゃ…」
明「なんでもないよ!!細かいことは気にすんな⭐︎」
『加賀美…』
加「明莉、今私のことを呼んだ?」
明「ん?どうしたの?」
「いや…なんとなく聞いてみただけよ」
(多分、気のせいだったみたいね)
ホ「もうすぐでキンセツシティだ、急ごう!」
「レストランもあるみたいですよ」
「まじか!楽しみだな!」
「あともう少し、この道路を進んでいこっか!」
第11話 おしまい
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次回予告
恋のライバルであったトリンと加賀美は無事に和解し、
侑希とのバトルを終えた明莉は“キンセツシティ“に到着。
着いて早々、久しぶりの登場の充に勝負を挑まれる。
そして新たに仲間に加わったソルトには、とある秘密があって…
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あとがき
どうも!あるいです
ここまでお読みいただきありがとうございました!
書いている途中でなんかこの話長いな〜と思ったら
なんと6000文字も書いてました(過去1長い!!)
それから充…ついに次回出れるぞ、おめでとう!
「やっと僕の出番ですね…!この日を待ち侘びてましたよ!」
「まさに10話分の間が空いたんですね〜」
「俺も出番が少ない分、張り切って戦いますっ!」
「待って、充もソルトもラルも敬語だから頭がこんがらがるわ」
