【海外の石鹸づくり水分量の計算】ウォーターディスカウント | 手作り石鹸 松崎ひさ子のブログ

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【海外の石鹸づくり水分量の計算】


まずWater discount という言葉がよく出てくるんだけど、

水分の割引ということ。水を減らすということですね。

ただ標準いわゆる100%がどれくらい??なの?っていうのが分からないと引き算ができない!




標準はどれくらいなのか?

そもそも海外で言う100%の水分量とは??

Full water =完全水 という記載があったので見てみると、多くの自動アルカリ計算機では、オイル割合の38%の水分量に設定されている?

ブランブルベリー のカラキュレーターはオイルの29%





日本でもオイルの%で考えて作っている方も多く水いると思いますが、通常オイルの30%前後で水分を調整するのが昔から?のメソッドでは多いと思います。


個人的にはやっぱりこのベースが幾つ?ってことによるので、いきなりdiscount10%言われてもなぁと思います。





オイルの割合から水分を決めるよりも、

脂肪酸に必要な苛性ソーダの量から、

水分を決める方が良しとされている。


たしかにどんなオイルか?によって苛性ソーダの量が異なるので正確にはその方が良さそう。


でもノーマルなレシピの場合などは、オイルに対する割合で考えても大丈夫。




海外の水分量の色々読んでいても

オンスで書かれていて英語な上にgに換算して考えないと分かりにくいという悲鳴。







色々な水分量の決め方


日本では、

オイルの割合による水分量の決め方が一般的




water ratio 水分比率で決める方法


ratio =比率


これは簡単に言えば、

苛性ソーダ:水 の比率 で水分量をきめるというもの。


例えば比率が2だったら、

苛性ソーダが70g、だったら水は2倍の140g

必要と計算する。


https://classicbells.com/soap/waterRatioConc.asp


上の表は、比率による石鹸の柔らかさなどが書いてあります!

(おまけにlye solution%=苛性ソーダ水溶液の濃度も表になってます。)


この考えは非常にわかりやすいよね!掛け算のみでできるから笑

苛性ソーダの2倍だったり、1.75だったり。

計算苦手な自分にはとても楽。

レシピを人に聞くとこれでやってる人もいるので、聞いてみると良い。


ちなみに例えば先程の

140g

オイルの割合で計算してみると、

140÷500×100=水分量がオイル全体の28% になっていますね。








lye solution (苛性ソーダ水溶液) / lye concentration(苛性ソーダ濃度)

  =苛性ソーダ水溶液の濃度から水分量を決める方法


これが日本ではあまり聞かれない考え方で、

YouTubeなどでもこの比率いいよ!!

と言われてもポカンとなってしまう。


今回ソープチャレンジでも、

このlye solutionだけ示されているレシピ表記があって。

日本人には難しいなと感じました!



まずは、これはどういうことか?というと、

水分に対する苛性ソーダの量の%

つまり苛性ソーダ水溶液の濃度を考える考え方です。



画像を見てもらった方が早い



画像 引用元



33% lye solution と言ったら、

濃度33%の水溶液のこと!

比率で言うところの2.03くらいになります。

 


今回は、例えば36%のlye solutionが示されたものがありました。


33%に比べて36%になるということは、

苛性ソーダの量が増えて、水分の割合が減ると言うこと。


水分量を減らせば早く石鹸が固まるし、ソーダ灰も出にくくなります。



つまり、このlye solutionが示されているレシピの場合は、水分量に指示があるということ。



さぁ、、問題は、

この36という数字からどうやって

水分量を出すか?ということ泣き笑い




①さっきの比率の表を見て、濃度の%に該当する比率から水分を求める


500gバッチ

苛性ソーダの量 70g


36 %のところを見ると、、1.78 という数字があります。

なので、70g×1.78124.6g  が水分量 ということになります。







②計算してみる


500gバッチ

苛性ソーダの量 70g


水分量を

36%のlye solutionとしたい場合



苛性ソーダの量

          ÷                   × (100−36=水分量

希望のlye solution  

となります。


70÷36×64124g


先ほどと同じ

124gが水分量ということになります。



オイルの割合で水分量をみてみると、

124 ÷ 500×10024

オイルの24%程度の水分量となっていることがわかります。


ということがわかります!!!!


Youtuber Hollyも使っている計算を使ってもすぐに出せます。

http://soapcalc.net/calc/soapcalcwp.asp


オンスだけでなく我らがも使える!!!



1、固形ならNaOH選ぶ

2、単位は迷わずGram選ぶw

3、水分は、オイルからの割合、濃度、比率どれも選べるようになってるよ!!!

4、スーパーファットはケンカ率的なところ。だいたい5%

5、何も入れなくても

6、オイルを選択してここも%またはgが選べるから便利!

入力できなら

7、 1.Calculate Recipe タブを押します!



すると


オイルのパーセントとか、5のところとかが

自動で埋まる!

そしてさらに、2.View or Print Recipnを押すと




苛性ソーダや水分の量が出てくる!



海外の本のレシピの分析にも使えるし、

パーセンテージからgを出すのにも使えます。

海外の方のレシピとかブログって%しか載ってないものも多いので、

これに入れるとすぐできます。


欲を言えば、オンスからgに一発変換できる機能があればいいんですけど。。


レシピや水分ってとっても大切ですよね!!

危険な場合もあるので、

必ず初めての方は基本のレシピで作ってください。


そしてディスカウントをしたりも油脂や色々な作り方によって最適なものがあります。


安全に作ってください。


こういうことを知っていくと、海外の方にレシピを聞いたり、意見交換ができるのでとても面白いですし、勉強になります。



石鹸にとって水分を何にするか、

水分量をどれくらいにするかは、

かなりの問題なので、是非色々作ってみてお試しください!


オイルにもよるよね。



日本は特に湿気がすごいので、

水分を減らしてあげると作りやすいし保管しやすいと思います。

出来上がる石鹸が硬いし、酸化しにくい。


一部が脂肪分のミルクを使ってdiscountする考えもあって、こちらも酸化しにくいのでおススメです!


私は通常オイルの25-28%くらいで作ることが多いですが、オイルのレシピとか、何か特殊な形や型を使うとか色々なことによって変えています。



最近YouTubeが翻訳に強くなったから、助かるし、色々作ってみたい製法があるので検証してみようと思います指差し



それにしても単位が違うと重さも温度も一苦労。

翻訳ソフト入れてもそこは翻訳されないじゃない。そこも変えちゃってよ!って思うちょっと不満


なので、逆も然りなんだろう、、と

YouTubeの動画にはどちらも載せないとみにくいんだろうね。




【参考文献】


https://www.modernsoapmaking.com/blog/lye-solution-in-soapmaking



https://classicbells.com/soap/waterInSoap.asp