梅干の作り方は

家庭によって様々。

 

 

 

 

例えば

 

・紫蘇

 入れる

 入れない

 

・梅酢

 干す

 干さない

 

・熟成

 梅酢に戻す

 梅酢に戻さない。

 

 

実家は紫蘇入れ後、

干して梅酢に戻さないタイプだった。

仕上がって食べるときは

レーズンのように乾いて皺がより

時に塩は結晶し、四角い宝石のようになっていた。

 

たまに、梅干をまるごと食べて

種を出すと

カラカラと鳴った。

 

梅の種の仁まで乾いて

鳴り子のようだった。

 

 

種をガシっとかみ砕く。

 

 

干からびた仁が

種の中で

より小さくなって転がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

心象風景

 

乾いた心の鳴る音に

とても近い。