先日、こちらのアンティークスタンドのメンテナンスにとりかかったときのこと

 

レストアやメンテナンスをする際にはまずはじめに、修復箇所などをチェックするため、全体をあちこちくまなく調べます。

 

そんな時に、以前の持ち主さんの”忘れ物” が見つかることもしばしば。

(袋に入れてあった忘れ物たちの話を過去にもしました。ご参照ください)

 

今回は、スタンドの引き出しを外してひっくり返してみると・・・

 

何かが挟まっている・・・

 

 

取り出してみると、古い古い名刺でした。

 

そこに書かれていたのは

Mademoiselle G.Peker (マドモワゼル G.ペッカー)

Directeur de L'ecole Maternelle  (幼稚園オーナー)

Sezanne Marne (セザンヌ マルン)

 

セザンヌ マルンというのは、街、地方の名前です。

 

セザンヌに住む幼稚園のオーナーをしているペッカーさんという女性が使っていたスタンドなのですね

 

たしかに店主は、昨年秋の買い付けの際、セザンヌという街のアンティークショップでこのスタンドを入手したそう。

さらにペッカーさんの経歴を知ることができれば、このスタンドが使われていた詳しい時代も浮き彫りになってきます。

 

こんな忘れ物があると、使われていた時代や日常が一気に身近に感じられますね

ご縁がここから繋がっているのだと、温かい気持ちになります