スーパーが特売日だったので
早めに買い物に出かけたら、
昨日は空だったお米売り場と
併設されているドラッグストアに、
お米とトイレットペーパーとティッシュがありました。
私、涙が出て来ちゃって
手を合わせて合掌してしまいました
ああ、これでご飯食べられる！
トイレで困らずにすむ！
じゃなくて、
いえ全くの皆無ではないのですが
これを販売してくださった業者さん、
届けてくださった運転手さん、
売り場に並べてくださったスーパーに、
もう、
バックで頑張ってくださった皆々様に
感謝の気持ちが溢れて溢れて
周りに人がいなかったから
拝むように手を合わせてしまいました。
コロナより人間こえーよ、って
店員さんたちが言うくらい
ここ最近は殺伐としているニュースばかりでした。
きっと、
なんで一個しかダメなんですか！
なんで横入りするのよ！
なんて、やり取りを目撃されて
心が折れたスタッフさんもいらっしゃると思います。
それでも、
安心してください、ちゃんとあるから
大丈夫ですよって示そうと
空になった翌日には搬入してくださり
教えようとしてくださって
本当に本当にありがたかったです。
物が当たり前に目の前にあって
不自由などした経験がない
日本での恵まれた暮らしが
いかにすごいことか思い知りました。
おいしいお米や野菜が食べられる
清潔な水が流れるトイレに
清潔なトイレットペーパーがある
お風呂がある
必ず定時に走るバスや電車がある
電気がつく
綺麗な水が出る
暖かい洋服がある
コンロから火が出る
健康保険がある
病院に行けば治療してもらえる
学べる学校がある
大切な人たちが元気でいる
自分の身体が動く
屋根がある家で眠ることができる。
周りにある便利なものはみんな、
誰かが生み出してくださっているもの
誰かが売ってくださったもの
命がけで守ってくださったもの
有ることが難しい状況にならないと
当たり前にしてしまっていました。
日本という国の安全さ
ライフラインの的確さ
インフラの快適さ
怖いなかで
不安ななかで
ありがとう、って言ってみる。
無かったかもしれないから有難い……
ああ本当に有難いんだ…とわかりました
それで、
これは私自身の気持ちですが
こんな騒ぎになって
トイレットペーパーやお米を買うときに
浅ましい自分だ、って思いました。
買い占めではないけれど
あの人アレ買ってる、って
白い目で見られてやしないか、と
ビクビクしてしまう。
同じように
感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
清貧が美徳、自分より他人、が
こびりついていたり
こんなネガな行いをしたら
何か恐ろしい目に遭うような気がしたりすると
求めてはならない気になります。
でも、
罪悪感を感じながらお買い物しないでください。
自分さえ！という気持ちで
そのトイレットペーパーを手にしたわけじゃありませんよね。
私も、
お米がなければケーキを食べればいいじゃない？
と、自分だけならばそう出来るけど
家族にお腹を空かせて欲しくないなあ
不便をかけたくないなあ、って
どうしても思ってしまいます。
小さなお子さんや
育ち盛りのお子さんがいたり
アレルギーのある方
妊娠中の方、体調を崩されている方
年老いたご両親や
身体がご不自由なご家族がいたら
なんとかしなければ、って
守りたい気持ちが強くなりますよね。
消費量だって家庭によって違います。
そんな気持ちから手が伸びるのは、
決して、他人はどうでもいいとか
自分たちさえ助かればいいとか
そんなんじゃないはずです。
浅ましい、情けない自分
こんなにスピで学んだのに
いざとなるとブレて揺れるならば
神さまや天から見放されるかもしれない…
そんなふうに、自己嫌悪したならば
ちょっと思い出してください。
普段のあなたは、
目の前で誰かが転んだときに
見て見ぬ振りをするような人でしたか？
違うはずですよね。
正当化したいだけの綺麗事、と思う方もいるかもしれませんが
私は、今試されているとしたならば
それでも自分を愛してくれている存在からの愛は揺らがないと信じられるかどうかと、
自分で自分を信じられるかどうかだと思っています。
大丈夫、あなたは
困っている人を踏みつけてまで
何かをするような人じゃありません。
お買い物をしながら
恥ずかしい、情けないと下を向かないで。
私は、商品がなくなるよりも
互いに傷つけ合う攻撃性が出るよりも
このことで必要以上に
自分や人を信じられなくなったり
自分を嫌いになってしまう人が増えないかが心配です。
ごめんなさい、ごめんなさいって
スーパーに行くのを続けたら
買い物ひとつままならなくなる。
だったら、
こんなに物があって有難いなあ
なんて恵まれているのかなあ
感謝して買わせていただきます、って
お金をまわすほうがずっといい
優しい心を守るのも
どうか忘れないでください