改めて、先日のNHK BSプレミアム のドキュメンタリーを見直したら(4日に再放送もあったので、もう一度落ち着いた状態でしっかりと。。。)、やはり、自分の甘さというか、勉強の足りていなさ、と言うのでしょうか、客観的に見ても「まだまだだなぁ~~~」と再確認してしまいました。 大学の時の師匠が仰っていた言葉が甦りました。「絶対的に抜きん出て、ピカ一でなくては、圧倒的でなくては駄目」 そう、自分では頑張った。でも足りてなかった。探せばいくらでもボロが出てくる状態だったから。イタリアで駄目ポイントを指摘されても、反駁も出来なかった。
私がイタリア人メゾよりも文句言わせないくらい上手だったら、彼女達より優れているところが多かったら、あんなに悔しい思いをしなくても済んだのでは そんな思いがぐるぐると、何ヶ月か経過した今でも時々、頭の中を占領してくる。。。悔しいな、何とかしたいと思っていた矢先、いつものように「何か、何でもいいから、良いヒントが無いかな~」と、You Tubeで「ベルカント」と検索していたところ、興味深い動画を見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=YDeWIoj5W5Y
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アメリカの有名なソプラノ、バーバラ・ボニーがどこかの大学のマスタークラスをしているものみたいなのですが、高音域で息が詰まってしまって上手くフレーズが流れないバリトンに、息をどのように送って効率よく音にしていくのか、短い言葉で的確に指示していました。。。 息を使い切ったら、緩めること!(緩めないと次の息を吐ききれないから) 咽喉は緩めすぎて落とさないこと、細く小さい穴に息を通すこと(自転車の空気入れのように、大きな穴にしないで、小さな穴に通せればそれだけ圧力が高まって大きな音が豊かに噴出します、とのこと)等々、17世紀からのベルカント唱法の「ラ・ロッタ・ヴォカーレ(声の闘争)という歌い方なのだとか。 「ハイ、じゃあアリアの高音の部分を歌ってみて」と言われ、歌いだす受講生。先程の演奏と打って変わって、楽々と伸びやかで気持ちの良い声 思わず受講生も涙(男泣き)、バーバラも涙、聴衆大喝采、で観ているこちらもつられてもらい泣き、感動でした
明確に自分のやることを把握できているかどうかは、とても大切なことだと思いました。どうしても、自分の感覚だよりになってしまうから。それを言葉に置き換えるとどうなるか。 イタリアのあの苦境の中で何とか”大きい声”を出そうとして、大口開けて頑張ってしまったけど、もっと冷静に逆に息の圧力を高める方法が大事だったねぇ~~、私。。。もっと、体の全体を使えないと。。。これからもっと緻密な勉強をしないとね。バーバラのレッスンは、大きなヒントでした
急がば回れ。今までなんとなく、とか おざなりにやってきた事を いい機会なので全部見直してみようと思います。今だからこそ、出来ること、わかることも多い筈。一歩一歩ぶれずに歩きます。
あと、最近の楽しみと言えば、”フィギュアスケート”観戦です。以前から大好きな浅田真央選手が、バンクーバーオリンピックで銀メダルを獲得してもなお、自分の滑り、ジャンプに納得していなくて、全ての見直し・矯正を試みて、昨季はボロボロだったこと。(シニアに上がってから一番成績が悪かった。)、それでも諦めずに矯正を続けて、今シーズン、また一段と素晴らしい伸びの有る美しいスケーティングと他の技の精度を上げてジャンプを失敗しても、代名詞「トリプルアクセル」を飛ばなくても、他のスケーターと一味違った演技を見せてくれている、進境目覚しい今日この頃の真央選手にも、勇気を貰っています。これで、ジャンプの矯正が完全に終わって、ジャンプが入っちゃったら、どうなっちゃうの~ 彼女の飽くなき探究心・フィギュアを愛する気持ちが強く伝わってきて、ず~っとファンです。FORZA MAO
寒い冬の日々、真央選手の応援(10日~グランプリファイナル、今月末には全日本)と 自分の勉強 ホットにやっていきたいと思います。