「カーネルさんは、なんで設備の仕事をしてるの?」
私がお台場の某所に異動してきて、もうすぐ2ヶ月。
仕事中、同僚の先輩にふと、聞かれることがあります。
なんで設備をしているか。
きちんと答えるには、ものすごく時間がかかるので、
「まぁ、いろいろありましてね~」
のオールマイティカードを出そうものならば、
「へえ~そう~」
と、会話が5秒で終わってしまうんですね笑。
で、きっとイヤイヤ設備に入ったんだろうな、と
勝手に勘違いされて終わるんです。
こりゃいかん、と思ってました。
そして先日、尊敬している先輩に
「カーネルさんは、なんで設備の仕事を?」
と聞かれまして、折角なのできちんと話すことにしました。
あ、すみません。こっから長いんで、トイレ行っておいて下さい。
飲物とじゃがりこの準備はいいですか?(何)
今の会社に入ったのは、5年前。
前の会社では様々なちょっと変わった警備をさせて貰ってまして、
その時のイナヅマ警備っぷりのおかげで、
今の会社に来てほしいとお呼びがかかり、入社することになりました。
入社後、館内の常駐警備で、建物内の不具合を見つけては、
設備の人に報告をしていたんですね。
建物のここが異常でしたよとか、危ないですよとか。壊れてますよとか。
空調・電気・建築・衛生・什器・その他
あらゆる面で、不具合を見つけては、報告していました。
そして現場で復旧作業をする際は、警備が立ち会うことが多く、
作業を間近で見ることが多かったんです。
設備の人が何か作業をすると、
目の前で、建物の色々な所が、改善されていくんですね。
不具合箇所が、みるみる良くなるんです。
そして誰かに、お礼を言われるんです。
ありがとうって。
お客さんから。スタッフさんから。テナントさんから。オーナーさんから。
どんどん良くして、どんどんお礼を言わているんですね。
警備としては、設備の人に不具合を報告したら、それで終わりなんです。
その後どうなったかは、責任の範疇じゃないんですね。
私は設備の人の姿を見てて、思ったんです。
作業後全身汚れて帰ってきて、クタクタになってるけど、
問題をみるみる解決する魔法使いみたいで、本当に素敵に見えたんです。
あれを私もやってみたい。
不具合のその後を、自分の目で見届けたい。
改善した状況を、この手で作りだしたいと。
そっからです。どうすれば設備の仕事ができるのか?を
周りの人に聞いてまわりました。
8割の方は、同じことを言うんですね。
「女性だから、無理。」
残りの2割の方は、こう言いました。
「そうだなぁ・・こういう資格があるから、とってみれば?」
そこで、警備をしながら、言われた勉強をするようにしました。
少しずつ資格をとりつつ、私は設備に入りたいってことを、
ひたすら上司や周りの人に言い続けました。
そのたびに、
「女性なんだから、絶対無理。」
と、同じことを言われつつ。
それでも諦めずに、希望を訴え続けること3年。
3年やってもダメなら諦めようかな…と思いかけた時でした。
「設備に異動、決まったから。」
当時の上司、Y野さんに告げられたんです。
ええええ。本当ですか?!
女性で未経験でも、行けたんです。
自分が諦めそうになったときも、
Y野さんは諦めなかったんですね。
ずっと、私を設備に入れることを諦めずに動いてたみたいです。
体力的にきついことは、十分覚悟していました。
何があろうと、下っ端なんだから率先して
言われる前にやらせてもらってました。
だから、私がどんなにどんくさくて失敗しても、
周りの設備の人たちは、あきらめずに、
何度も何度も教えてくれました。
私は、夢を叶えて今ここに居るんです。
設備として働くことは、私だけでなく、
私をあきらめなかった、色んな人の夢でもあるんです。
Vベルトの交換で油まみれになることも、
空気環境測定の重い機械を運ぶことも、
屋上の水槽タンクの上を匍匐前進することも、
何もかもが、すべて嬉しいんですよ。
3年間ずっとやりたいって憧れてきたことですから。
と。
一通り話し終わると、
「なんでこの仕事を?」
の質問をした人は、笑うんです。
や、何も笑うところ一個もなかったと思うんですけど・・(汗)
笑いながら、
「そんなに~?そんなにまで~??この仕事を??へえ~
そこまで??そう、、そうなのか~・・・へえ~・・あ、そう~・・!!」
そして先輩はいいます。
「この仕事はきついから、この仕事 しか できないから、っていう人しか
来なかったんだよ。仕方なく選んで来た人ばかりなのに。
君おもしろいね。女性で君みたいな人、はじめて見たよ。」
後日、この先輩は
「例えばこれ、知ってる?これはね・・」
って、自分が知りうる知識を、隙あらば私に伝授してくれるんです。
何かを教えるのは凄くエネルギーがいることを、
私はよく知ってます。だからめちゃくちゃ有り難いです。
これを、
「まぁいろいろありましてね~」
でお茶を濁していたら、何も伝わらないし、何も変わらないんですね。
そんなこんなで、今の現場でもおかげさまで
仕事ができないのに、愛されてます。(^^;)
でもって、今の会社に呼ばれるきっかけとなった、
7年前の、前の会社での本気の警備。
とある求人広告を見て、これだ!!と思った、ちょっと特殊な警備。
これまた、ホントにやりたくてやりたくて。
面接官に、他に採用決まってる人いるからと断られても、
「聞くだけでいいので、聞いて欲しいんですけど・・」と、
あきらめきれずに想いをばーーっと話したら、
「他に採用決まってる人いたけど、その人やめて、君を採用するよ」
という、逆転面接突破。
あれがなければ、今に繋がってこないんですね。
その前もその前も、それはそれは沢山の挫折が、
今になって、必要なこととして繋がってきています。
話すと長くなります。ので・・
「まぁ、いろいろありましてね~」(マテ!