『資本主義以後の世界』中谷巌 フリーメイソンとハゲワシ | Youth Worker見習いラフ(´・д・)のブログ

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若者の選択肢を拡げていくために、「既卒者カフェ」のこと,無認可中高一貫校の構想のこと,社会問題のことについて書いていきます。

最近『資本主義以後の世界』という本を知り、気になって読んでいた。
著者は経済学部ならお世話になったであろう「入門マクロ経済学」の中谷巌さん。

でも、全然知らない。
5年前はミクロやらマクロ、パレート最適、なんのことを言っているのかわからないままに講義を受けていた。
高校までは勤勉すぎるほど勤勉だった僕はどこに行ったのだろう。
きっとハゲワシにでも食われてしまったのだろう。(昨日まで読んでいた『国境の南、太陽の西』より。駄作だった気がする。)


さて、みなさんご存知の通り、僕には正規の職がない。
このご時世のおかげなのか自分の努力が足りないのかはよくわからないが、「勤勉に勉強を頑張ってきたのに…」という思いを噛み締めながら毎日悲しい顔をして暮らしておる。


ここ数ヶ月はこういう本を読まないようにしてきた。数年前、就職活動一年生の時はガッツリと青年社長(ワタミ会長著)・日本を変えよう(だっけ?勝間さん著)とかを読んでいた。

こういう本を読むと≪当てられてしまう≫というのが理由だ。

見事に当てられてしまい、ブログを書いてしまっている。
ブログを書いた他の理由は雪が降っていたり、ゲームを隠されていて暇だったり



『…こういった本来商品化されるべきではない「貨幣」「土地」「労働」が商品化されたことこそが、上記の資本主義の「三つの根源的欠陥」を創り出しているのである。』

という記述をFBで見たことから、この本に興味を持った。

顕在化してきた資本主義の「三つの根源的欠陥」とは以下のこと

①「貨幣」の商品化・・・バブルを生む
②「土地」の商品化・・・環境破壊を生む
③「労働」の商品化・・・労働の疎外と所得格差を生む


このうち、「バブル」については実はよく知らない。経済学部なのにぃー!?


※ちなみにポテチ(コンソメ)を食べつつミスチルやバックナンバーを聴きながら書いています。



◆著書の中身をざくっと(私的意見を含めて)紹介すると、
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第一章:資本主義が自壊した理由
「三つのフロンティアの消失」
つまり列強による収奪可能なモノが少なくなってきた。

第二章:資本主義の成り立ちと衰退
収奪による先進国の発展

第三章:日本の「失われた20年」★
アメリカ主導

第四章:中国

~~~

第六章:「資本主義以後の日本企業」☆

~~~(脱原発とか)
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ということで実は全部読んでいない。

一・二章では、教科書や先生が教えてくれない「不都合な真実」が書かれていて、(こういうことを言う大人はあまり知らないとい点で)興味深かった。

(それは大体が、「先進国の経済発展は弱者への収奪によって成されてきた」というものだった、と記憶されている。)

第三章はなんだか微妙で、アメリカの描いた戦略で日本は失われてきたというもの。
まるで「フリーメイソンによって世界は変わってきた」という都市伝説を聞かされているようだった。


◆で、ブログに書きたかったことは六章のここ。
かの有名なポーター教授が「転向」してきている、という章。

『…株主利益最大化だけの経営では持続的成長は期し難い、社会が求める「社会的価値」を察知し、それを解決することこそ企業経営の最意重要課題だという考え方である。』

これはこのブログを読んでいる人なら何度も聞いたこともある言葉であるかもしれないし、僕ら?にとっては共通の概念であると思う。
でも有名な人が言ってるとつい紹介したくなっちゃうね。


もう一つは、
『「多くの企業内に設置されているCSR推進本部、CSR推進室などといった組織は廃止すべきである。」・・・CSRは企業活動そのものでなければならない・・・』


そう。なんだか気持ちの悪い「CSR」なんかやめてしまえよ、と。
CSRでやっている就職プログラムなんか行きたくないでしょ。木を植える前に自社の労働条件を改善しましょうと。



これだけのことを書くのに無駄なことを書き連ねた時間を後悔('A`)・・

本を読んでも書評を書いても職はやってこないので、職探しを続けます。