The Songbards 『Grow Old With Us』Release Tour | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

The Songbards のライブにはじめて行ってきた。

 

 

The Songbards(ソングバーズ)は、神戸で結成された 4人組のバンドで、公式サイトのバイオグラフィーにある「UKロックに影響を受けたツインギター&ヴォーカルと、息の合ったコーラスワークが特徴」という紹介文がぴったりすぎる!と言いたくなるようなバンドなのだが、これを見て欲しい。

 

 

素敵じゃないですか?

 

もともと興味はあったけど、こんな素敵な姿と、何より最新アルバム『Grow Old With Us』が素晴らしく、これはライブを観に行かなければ!と。

それ以外にも、ツイッターでソングバーズもエレカシも好きという方がいて、ああ、エレカシファンにも響くんだ!と、さらに惹かれていきました。

 

 

The Songbards 『Grow Old With Us』Release Tour
2022年10月26日(水) 渋谷 Spotify O-EAST

 

一言で言うと、バンドの良さに溢れていた。

 

バンド演奏、バンドアレンジの面白さ。それがちゃんと聞こえる音を出していたというか。ここでこっちのギターがこう鳴ってこっちのギターがこう鳴るんだとか、そういうのがちゃんと伝わってくる。

バンドであっても、爆音でがーっと掻き消えてしまってそういうのが伝わってこなかったり、また、それを良しとしてしまうことも多い気がするのに、ソングバーズは爆音に頼らず、かといって音が小さいわけでもなく、緻密すぎるわけでもない。バンドの良さ、バンドの面白さに溢れていて。おかしな言い方だけど、バンドを堪能できるバンドというか。

 

ツインギターの面白さもある。そうだよなぁ、せっかくギターが二人いるんだから、いろいろ聴きたいよなぁ。

 

それと、コーラス! 今どきこんな素敵なコーラス聴かせてくれるバンドいる? それもバンドと同じく、ここでコーラスがこう来て~というような “かけ合い” がちゃんとあって、メインも交互で歌ったり。そういえば、Age Factory も印象的なコーラスあったし、何よりビートルズ……私はコーラスが魅力的なバンドが好きなのかも知れない。

 

ここで、ライブでは残念ながら歌われなかったけど、『Grow Old With Us』から 1曲、「オルゴールの恋人」。

 

 

コーラスもだけど、何か、只者じゃない感じしません?

 

 

ライブの話に戻すと、、、

 

実は私、登場の瞬間からやられてました。

 

メンバーがニコニコ客席に笑顔を向けながら登場したのです。手を振りながら…だったかも知れません。私はこんな風に登場するバンドをはじめて見ました。大体が、真剣な面持ちで登場するバンドばかり見てきましたから。

 

え?こんな登場あり?

 

と、それはもう衝撃だったんです。そのあまりの可愛さに、まだ 1曲もはじまってないのに「こんな可愛いのあり!?」と胸がときめいてしまいました。登場しただけで衝撃というのは、2000年夏にエレカシをはじめて観た以来でしょうか(というのが大げさなのかどうなのか)。

 

だからといって、笑顔できゃっきゃっしてるのではなく、ライブがはじまったら、ロックというか、硬派なんです。にこやかだけど “媚びない” 感じがひしひしと伝わってきました。

 

でも、いかにもビートルズとか好きそうなバンドっているじゃない? ソングバーズもビートルズ大好きなんだろうなってのは伝わってくるんだけど、「いかにも」ではないんだよね。記号的にとらえてないっていうか。硬派だし媚びないけど、柔軟なところや「新しい風」も感じる。なんだろう、BTS とかも聴いてそうな(実際 SNS で BTS のカバー披露してた)。BTSカバー:弾き語り→ https://www.instagram.com/p/CKYjZ2_pz9D/ 弾き語り+ベース→ https://www.instagram.com/p/CLgpQWgp4co/

 

今、若い人にとってはロックバンドよりもヒップホップとか打ち込み(DTM?)の方が魅力的でやりたくなるかもだけど、ソングバーズみたいなバンドがいたら、バンドやりたくなる人増えるんじゃないかなぁ。

 

スピッツの草野マサムネがソングバーズのことを誉めてたと聞きました。そういえば、前は andymori っぽいと言われてたソングバースも、今はスピッツっぽいと言われることが多くなったように思う。そうやってどんどん○○っぽいを更新していくんだろうな。

 

 

それと、やっぱり感じた L⇔R の遺伝子!

 

登場時に「マイ・バック・ページズ」がかかったと思うんだよ。“Younger Than Yesterday(昨日よりも若く)” というフレーズが印象的なボブ・ディランの曲で、ザ・バーズもカバーしてる(で、バーズの方がかかったと思う)。バーズつながり?とも思ったけど、私にとっては L⇔R を思い出さずにはいられない曲で。

というのも、L⇔R に「Younger Than Yesterday」という曲があるんです。それで、ザ・バーズに同じタイトルのアルバムがあって~というところから私は「マイ・バック・ページズ」を知りました。こういうところからも L⇔R とのつながりを感じる。

ソングバーズと L⇔R をつなぐもの。それはすごく大事にしたい宝物だし、多くの人に見つけて欲しい宝物でもある。

 

※このブログ記事に、L⇔R で 20曲選んだプレイリストを追記しておいたのでぜひ。

 

そうでなくても、「Grow Old With Us」というツアーの冒頭に「Younger Than Yesterday」って、コンセプト的にも良いよね。そうか、知性があるんだな、ソングバーズは。

 

また観に行きたいと思ったし、ソングバーズのことをもっと知りたくなった。

 

会場に貼ってあったサイン入りポスター。(ピンボケですみません)

 

 

ライブで聴いてカッコいい!と思った曲。

 

 

【The Songbards のメンバー】

 

上野皓平(ボーカル&ギター)
松原有志(ギター&ボーカル)
柴田淳史(ベース&コーラス)
岩田栄秀(ドラム&コーラス)

 

【私が興味を持ったおおまかな流れ】

 

たまたま何かの記事で見てバンド名に惹かれた&なんか良さそう → アルバム『CHOOSE LIFE』ってタイトル良いな、トレインスポッティングから来てる? → 「マジック」聴いて L⇔R を感じる → 「窓に射す光のように」良い曲だあ → 「孤独と海」に感じるレディオヘッド、「Dream Seller」に感じる歌謡 → 「ブルー・ドット」の間奏&後奏の長さ~このバンドは信用できる!

 

そして、『Grow Old With Us』、素晴らしいアルバムです!

 

 

 

※ 開演前にかかってた曲のプレイリストが公開されてます!

 

BGM: GOWU TOUR
https://open.spotify.com/playlist/149NlCDaJjlJmUoi5ufmaH