浜崎あゆみは不器用!? | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

いやぁ、ブログって書かないでいると書けなくなりますね!

前回の更新が一ヶ月前で、4月に行ったポールのライブのことを書いたのか。
そのあとも、浜崎あゆみ、スティング、チャラン・ポ・ランタンのライブに行って、そのことを書きたい気持ちもあるんですけどね。

先日、チャラン・ポ・ランタンのライブに行って思ったんです。
ああ、あゆってやっぱり不器用なのかなぁって。

チャラン・ポ・ランタンが器用だというわけではありません。

私は別に、あゆが特別不器用だと思っていたわけではないですし、不器用だから良いとか、不器用なあゆが好きとか思っていたわけではないです。
むしろ、器用な人なんていないんだよ! みんな不器用なんだよ! くらいに思っていました。不器用なあゆが好き? やめてくれって。

『しゃべくり007』に浜崎あゆみが出ました。

自分は機械オンチだという話から、スマホが使えない、アプリとかもわからない、連絡先がどこにあるのかもいまいちと、浜崎あゆみは言いました。スマホはデコったり(デコレーション=装飾や飾り付けをしたり)せずに素っ裸で持っていると言いました。ええ、確かにそう言いましたとも。

番組ではその話題はそのまま終わったのですが、そうなると、公式のツイッターやインスタグラムはどうなんだ!ゲームは?LINE は?スマホカバーもグッズで出したり自分も付けてなかったっけ?となる人はなるわけです。世の中 “こわ~い” 人だらけですから(後述参照)。ネットの記事でも見かけた気がしました。

私は、これは番組の編集もあるだろうし、あゆの言っているニュアンスはわかる気がしました。ただ、それじゃあ誤解されちゃうぞ!もっと説明しないと誤解されちゃうぞ!とは思ったかも知れません。

しかし、それがそんなに重要なことか?と思う自分がいます。まぁツイッターやインスタグラムは本人がやってるかどうかが重要かも知れないけど、あれはあゆの言葉だし、写真は本人です。それと、その気さえあれば、司会者が「ツイッターやインスタグラムはどうされてるんですか?」とか聞くことだってできたはずです。
でもやはり、それがそんなに重要なことか?と思う自分がいますし、もっと他に聞くことあるだろ!あゆだって他に語りたいことあるはずだ!とか思ってしまう自分もいます。でも、いいんです。あゆがそこにいれば伝わるものもあるから。

今回こう言ったからって、これからあゆが機械の達人になるかも知れないし、スマホをデコりまくるかも知れない。いや前からやってた!とか言いたい人もいるだろうけど、あゆがスマホを持った写真を見るたびに、あれ?スマホケースしてる?してない?誰のスマホ?とか検閲する必要なんてないじゃないですか。警察か!

そして私は思ったんです。

なんなんだこの不器用さは!

だって、込み入った難しい話とかじゃなくて、スマホをどれくらい使えるか、スマホをデコるかデコらないか、の話ですよ?
たったそれだけの話なのに、誤解を生んでしまったり、ファンも右往左往してしまう(?)、この不器用さはなんなんだ!

たぶん、ほんのちょっとあゆが説明すれば済む話なんですよ。

でも、仮にあゆがそれを説明して何になるのでしょうか。
誤解されるといったって、一体、どこの誰にどう誤解されないようにしなきゃいけないのか。そしてそれは何のために――。

今はそれが求められる時代…なのかも知れないですね。
今の芸能人は特にそういうのが上手いのかも知れない。SNS の使い方とか上手いなぁって思う人たくさんいます。そういう人は SNS で苦労もしているのだろうけど、でもそれも含めて見せ方が上手いなぁって。でも、 SNS で済んでしまったら・・・

でも、あゆはそれをしない。かといって、距離を取るということもしない。

浜崎あゆみは想像を絶する不器用さなのかも知れない!

だけどきっと、ただ不器用なだけじゃないんです。さっきも言ったように、一体それを説明して何になるのか、するとしてそれは誰に説明してるのか、そしてそれは何のためにって話なんですよ。みんな本当にそのことを知りたいのか? 私は本当にそれを知りたいのか?
浜崎あゆみがただ不器用なだけなら、ここまでやってこれなかったと思うし、やってこなかったとも思う。

チャラン・ポ・ランタンのライブで、グッズ売り場に「買えよ。」とか CD販売所に「もっと聴けよ。」と小春さんのイラスト付きで書いてあって、ふと、こういうのあゆはできないのかもなぁって思ったんです。

紅白出演がなくなったときに、「紅白落選した。ちっきしょーーーーー!!!」と言った aiko に対して、「卒業させていただきます」と言ったあゆは、とても不格好に見えたかも知れない。あゆも aiko みたいに言えたならなぁ。

けど私はそこに、浜崎あゆみの意地とプライド、頑固なところとか、そういうところが見えて好きなんです。
それを「みっともない」と思う人は思うかも知れません。けど、本当にそうかなぁ。それってすごく大事なことで、必要なことで、そこに守らなくちゃいけないものがあって、忘れちゃいけないことのような気がするなぁ。(そりゃ 1回しか出てない人が言ったら「え?」って思うかも知れないけど、それだって私は面白いと思います)

aiko のコメントだって私は大好きなんです。チャラン・ポ・ランタンの「買えよ。」も大好きです。でもそれだって私は同じだと思ってるんです。「潔いね」って人に言われるために aiko だって言ったわけじゃないでしょう。


そんなこんなであゆの「不器用さ」に想いを馳せていたら、『しゃべくり007』もそうだけど、「お手伝いさんは 5人!」とか「セレブな生活!」とかそういう取り上げられ方を見て、「話題になるのは音楽以外のことばかり!プライベートはどうでもいい!」という声もあるかも知れません。

けれど私は、あゆの『ayu LIFE STYLE BOOK』を読んで、宮本浩次(エレファントカシマシ)の『明日に向かって歩け!』を思い出したことを思い出したんですよね。

私は、浜崎あゆみが好きだからといってネイルが好きなわけではないし、エレカシが好きだからといって浮世絵や古墳が好きなわけではないです。けれど、あゆがネイルや靴や鞄の話をするとき、宮本さんが浮世絵の話をするとき、そこに彼女や彼の音楽に通じる感性やアイデアに触れて、それが好きだったりするんですよね。

浮世絵がどうというよりも、ネイルがどうというよりも、世界の見え方というか「世界の楽しみ方」を教えてくれる。それはそのまま彼であり彼女の音楽と一緒で。『ayu LIFE STYLE BOOK』も『明日に向かって歩け!』も、

“私はこうして世界を楽しんでるよ~!”

っていうメッセージが聞こえてきて。

いつだって伝わってくるんです。彼や彼女が全力で発信する「世界の楽しみ方」が。つまり、音楽が。

それに、「話題になるのは音楽以外のことばかり」とは私は思ってません。どうしても派手な方に目は行くかも知れませんが、音楽のこともちゃんと話題になってると思いますし、何より、話題になろうがなるまいが、あゆは今ライブをやっていて、別に「話題になるため」にやってるわけでも、私も「話題が欲しい」わけでもないはずですからね。

「あゆが言うこと」よりも「世間が言うこと」が気になるのかなぁ。


『しゃべくり007』を見て、あゆのことをぶりっこ?カマトト?(笑)と思う人もいるかも知れません。

ですが私は言いたい。違うよ! 逆だよ!

浜崎あゆみをやってるときが強がってるんだよ! と。

こんなこと言ったらあゆに怒られます(笑)。
でも、ライブが終わったあと、私服になったあゆを見たことがあるんですけど、え?これがさっきのあのライブをやった人?ってくらい、なんていうか、可愛かったんですよ(笑)。

ぶりっこって言いたくなる人の気持ちわかります!
浜崎あゆみっていったら、女王みたいな感じで、ふんぞり返ってるイメージですから(言い過ぎ!)。潜在意識で、ふんぞり返ってて欲しいってみんな思ってるんじゃないですか?(言い過ぎ!) それがアキラ100%を見て、「目つぶっちゃいました」ですから。な~にを言ってるんだ!ですよね。

でもねぇ、あのライブ後のあゆを見たことあるから、なんか繋がっちゃうんですよね。
でも、わかりませんよこれは! どっちが本当のあゆなんでしょうね!

とかいろいろ思いながら、『今夜くらべてみました』を見たら、ふっとんじゃったんですよね~。

浜崎あゆみなんて「純粋」からは一番程遠い世界に生きてるように思えますし、そんなこと言っても信じてもらえないかも知れないけれど、なんていうか、「純粋」なんですよね~(笑)。
信じられます? 浜崎あゆみが「すれてない」って感じなんですよ!

純粋だから壊れやすい、純粋な人はこの世界で生きていくのは大変って見方もあるかも知れませんが、私はだんだん、純粋だから生きていけるのかなって思えてきました。

それどころか私は、あゆを見ていて、

何この人、シャイ!?

とまで思ってしまいました。今さら(笑)。

しかも、スノーを今ごろやってて遅いと指原さんに突っ込まれてましたが、バラエティ番組でやってみたいことが「箱の中身を当てるゲーム」と「あっち向いてホイ」って、なんか古くないですか!? やっぱあゆは古風なんや~。浜崎あゆみ=最先端を取り入れるって思ってると、裏切られますよ~(笑)。


そこでもあゆは言っていましたが、自分は大勢のスタッフに囲まれて、自分一人では何も出来ないと、だから、「自分一人で何でも出来る人に憧れる」と。

それはとても、かっこよくないかも知れませんね。
大勢のスタッフを連れていることを、嘲笑気味で見る世間の目も感じますよ(笑)。

安室ちゃんかっこいいよね!という風にはあゆは言われないかも知れません。

ですが、安室ちゃんかっこいいよね!と言いながら、決して安室ちゃんの音楽を熱心に聴いたりしない人への違和感を私は言葉にできないでいました。

前、「働く女性」のようなことをテーマにした何かのドラマで、「女性が輝くために」とかなんとかいうのに対して、

「女性は輝くために仕事してるわけじゃない」

と言うシーンがあって、私はハッとしました。

一人で何でもやってかっこいい。○歳になってもスタイル変わらなくて奇麗で可愛い。そのくせ、○歳にもなってみっともないとか言ったりもする。かっこいい。かわいい。かっこいい。かっこいい。かっこいい。

それは確かに素晴らしいことだけど、

そんなことのためにやってるわけじゃねーよ!

私はそのことをあゆによって再び思い出した気がしました。

あと、友近さんと平野ノラさんがさらに大好きになりました。


出演者に何か質問されて、「こわ~い」と言うあゆがいました。私これ、昔、「どうして歌いだしたんですか?」と聴かれて、「こわ~い」と言ったあゆを思い出したんですよね(言ってませんでした?そんなこと)。何も変わってない(笑)。

こうして、自分が “こわ~く” なってるときに、ふと我に返るんですよね(笑)。

でも、そんな風にあゆが「こわ~い」と言ったとき、彼女の顔は “不敵” だった気がしました。

浜崎あゆみは “砂の城” だけど壊れないと思う…という話をあゆ自らがしたとき、彼女の口元は不敵にも笑っていた…という話を思い出しました。