MADE IN JAPAN in 代々木 | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

ayumi hamasaki ARENA TOUR 2016 A ~MADE IN JAPAN~
2016年7月9日(土)10日(日) 国立代々木競技場第一体育館


アーティストにとって “聖地” というものがあるならば、浜崎あゆみにとってそれは、

国立代々木競技場 第一体育館

ということになるのだろう。
あゆが 2000年から毎年行ってきたアリーナツアーで必ず入っていた会場だし、それも “17年連続”。かつ、2000年末から毎年カウントダウンライブを行ってきた会場である。

その代々木体育館が改修工事に入るらしいことは聞いていたけど、詳しくは把握していなかった。

すると、あゆがこんなツイートを!

https://twitter.com/ayu_19980408/status/751113311966539776

そっか。あゆも、一座も、ファンも、私も、何度も足を運び、同じ時を過ごしてきた代々木体育館。この代々木体育館であゆのライブを観るのも後何回か、ツアーはこれが最後になるのか。

そして、いよいよ MADE IN JAPAN ツアーが代々木体育館にやってくる。

私も仙台ぶりに MADE IN JAPAN ツアーへ――。
(仙台 → MADE IN JAPAN in 仙台


@7月10日

三日間あるうち初日は行けなかったけど、友達が熱い感想を送ってくれた。友達ははじめての MADE IN JAPANツアーで、早くこのツアーを共有したかったので嬉しい。
二日目である土曜日も、何人かのあゆファンの方と再会&会うことができた。そういうこともすべてが嬉しく、意味を感じるツアーだった。
土曜日は雨が降っていて、雨女・浜崎あゆみ日和だった。そんな中、翌日の選挙を前に、候補者が演説をしていた。東京の街、選挙の演説、浜崎あゆみのライブ。「この時代を生きる」ということをこれほどまでに感じる日。
最終日である日曜日は一人で、選挙に行ってから、ライブに行った。


@7月10日 暗転し、光るピンクのライト。

「GREEN」
「tasky」が流れるオープニングの後、「GREEN」で幕が上がる。登場時、あゆの隣で決める KOさん(ダンサー)のドヤ顔がたまらない。着物ドレスのあゆ、様々な舞台を想起させる階段、番傘を持ったダンサー、エアリアルパフォーマー。【春の章】。もうここからして胸がいっぱい。


@7月10日

「FLOWER」
続いて、地底から沸き上がってくるような低音が轟き、最新アルバム『M(A)DE IN JAPAN』からのナンバーが。花神輿、それに乗るあゆ、獅子舞、舞う紙吹雪。MADE IN JAPAN というタイトルだけあって、日本であり “和” をテーマにしてるのはわかるけど、「とってつけた和」ではなく、西洋を感じさせるところもたくさんあるし、そこからより「リアルな和」が浮かび上がってくるようだ。Billboard JAPAN のライブレポ「まるでシルク・ドゥ・ソレイユが江戸時代にタイムスリップしたかのような衝撃的過ぎる、これぞ百花繚乱な世界観」と書かれていて唸った。


@7月10日

特に印象的だったのは、花!
色とりどりの花が、色鮮やかに咲き乱れる。思えば、祝いの場でも、悲しい別れの場でも、いつでもそこに添えられる花。喜怒哀楽に寄り添い、時に、人生に例えられたり、栄華に例えられたり。人を惹きつけてやまない、花とは一体何か。

「WARNING」
ここで「WARNING」が出てくるところが、あゆの人とは違うセンスのような気がする。この曲に “和” のテイスト…。ダンサーと花道を一列になって闊歩するところ、本当にかっこいい。


@7月10日

「WARNING」って、浜崎あゆみにとってすごく大きな曲かも知れない。「WARNING」が書けたから、「FLOWER」のような曲(歌詞)が書けたような気もしてくる。

これは、アルバム『M(A)DE IN JAPAN』のことを書くときに書きたいと思っていたけど、

「浜崎あゆみを演じるあゆ」

というのを一歩抜き出ることができたのは、この「WARNING」がきっかけだったんじゃないか。

それと、これも『M(A)DE IN JAPAN』のことを書くときに書こうと思っていたのだけど、「FLOWER」は “置いてきたあの故郷” って出てきてどきっとした。特に “故郷” って言葉があゆから出てきたことが……。

ここから【梅雨の章】に入り、日本的な情緒を感じさせながらも、メリー・ポピンズ?チャップリン?のように傘を持って踊るダンサー、そして、幕に水中の映像を映し出し、水の音と泡の映像にシンクロさせながら、空中を舞って水中を泳いでるように見せるエアリアルパフォーマンス。

そこから、砂漠のような、エキゾチックな雰囲気に変わり、「INSPIRE」。【夏の章】へ。

そして、あゆ、キックボードで登場し、自転車に乗ったダンサー、メドレー。みんなの笑顔が眩しい!

SUBARU にじゃれる ZIN さん。


@7月10日

スクリーン越しだけど、SUBARU にじゃれるあゆ。(SUBARU 好きなので^^)


@7月10日

強くて楽しいダンスナンバー!

have fun!
have fun!

そして、【無の章】。

無って、一体・・・。

暗闇から浮かび上がってきた光景に息を飲んだ。宇宙のような、精神世界のような、異世界。
吊るされた輪っか(のような球体のような)に、あゆやパフォーマーが絡みついているのだけど、無重力空間で蠢いてるようだった。

曲は、

「BRILLANTE」

“ひたすら無に襲われるのね”

無。これが「BRILLANTE」というタイトル。

“何も見えなくなったその後に”

「Mad World」
ここからがらりと変わった気がした。【春の章】の色鮮やかさはどこへやら、気づくと、色の無い世界に来ていた。

樹々が話せたら何を訴えるだろう。

風が話せたら何を訴えるだろう。

いつになく “メッセージ性” の強い歌詞。しかし、伝わってくるのはいたってシンプルなメッセージで、だからこそ強く、すべての色をなくしても消えない。

“この時代をどう生きる”

「Endless sorrow」
このへんで私は確信したんだ。

浜崎あゆみにしか歌えない歌があると。

そして、あゆがパフォーマーの RIKIさんの首を掴んで、そのまま宙に浮かんだ。歌詞の世界を……。

RIKI さん、最高にかっこいいよ!

涙が出てくるよ!

そして、そのときのバンドの音がめちゃくちゃかっこ良かったんだ。

魂が呼応し合ってた。

ロック。ロックだった。

痺れた。

立ち尽くしていると、影絵による表現が。

“生と死”

そして、メッセージ。

私にはね、いつか自分は “一人きり” になってしまうのではないかという不安が常にある。そしたら、私は生きていけるのか?って。

けれど、このライブを観ていたら、「生きていけるかも」「生きていける」「生きてみせる」って思えたんだ。

浜崎あゆみは「孤独」を歌うとよく言われるし、だからこそ多くの人の心を掴み、また一方で、だからこそ敬遠する人もいて、私自身も「孤独を歌う」ということに答えを出せないでいた。でもわかった。

孤独は希望なんだ。

そんなことを歌ってくれる人は、あゆの他にいなかったよー!

「浜崎あゆみと一座」で書いたことを思い出す。

“孤独” な歌と一座という “集団”。

あゆはそこに一つの答えを見出したと思う。

「ALONE」 「ONE」 「LOVE」

そして、一座によるパフォーマンスを観ていて思う。

開演前に RIKIさんがツイートしていた。

https://twitter.com/rikifujimaki/status/751937036945240065

数々の体操選手がパフォーマンスをしてきた代々木体育館。
一座のパフォーマンスを観ながら、ここには代々木体育館の歴史も宿っているんじゃないかって!

「Survivor」
ここから【秋の章】。

椅子に座って登場する、女王あゆがたまらないぜ!

私、この曲はじめて聴いたときから、笑っちゃってね。大好きなんだけど、この “笑い” が『A ONE』にはなかなかなかったかも知れないから、“笑い” の復活が嬉しい。

コーラス最高でしょ。“チャッカー” みたいなコーラスも最高!

だから君と僕は 生き抜こう―。

珠玉の【冬の章】。季節的に暑い会場内なのに、しっかりと伝えてくれた。

そして、【終わりの始まりの章】へ。

「evolution」をバラードで歌いだし、そこから新しい時へ!!

「vogue」
これはもう、何なんですか!? 私感動しちゃいました。

「vogue」は、マドンナに同名曲があるけど、それよりも「ラ・イスラ・ボニータ」のスパニッシュというかラテン系のリズムをほのかに感じさせる曲でした。

マドンナも「ラ・イスラ・ボニータ」をライブでやるときは、フラメンコだったりとか、ラテン系のリズムを強調してやったりして。

で、あゆも POWER of MUSICツアーではタンゴ調のアレンジで「vogue」をやってたんです。ちなみに、「vogue」のリミックスでインドの楽器タブラを強調したのがあったと思います。

和を感じさせる曲でありながら、ラテン系のリズムを取り入れた、「vogue」はもともとそういう曲だったんです。

それが今度はですよ、和太鼓などを取り入れ、和風のアレンジできたんです!!

これぞ文化の交流だ!継承だ!伝承だ!と感動してしまいました。

ちなみに、「ラ・イスラ・ボニータ」には「美しい島」という意味があるそうです。

気づけば、衣装もセットも、始まりの「GREEN」と同じような感じになっています。そして、再び、花! 咲き誇る!

今回、「MADE IN JAPAN」というタイトルだけど、「日本風」ということでは決してなくて、いろいろな国の文化や音楽(時に宇宙?)を感じさせるものでした。そして、そこから浮かび上がってくる「日本」というところがすごく良かった。

それを象徴するような「vogue」。

そして、最後は、国境すらも超えた真実――。

「You are the only one」

なんなんでしょうか、あゆのこの歌唱は。

上手いとか下手とかそういうことではなくて、なんていうかもう、ゴスペルなんです。

歌というものの源流なんです。

これで本編は終了です。

ここから MC があり、アンコールがあり、「TODAY」があり。
三日目には、トレンディエンジェル、Gackt が来るサプライズがありました。

でももう、言葉にできそうにありません。

ここまで書いてることだって、本当は言葉にできないことばかり。

トレンディエンジェル、Gackt が来たサプライズについては、ワイドショーでもやっていました。

【ライブレポート】浜崎あゆみ、トレンディエンジェルとGacktも駆けつける (BARKS音楽ニュース)
https://www.barks.jp/news/?id=1000128825

あゆのツイート。
https://twitter.com/ayu_19980408/status/752147288865120256

17年間の思い出が詰まった代々木体育館でのツアーラスト。「MY ALL」で感動の終わり…かと思いきや、「うどんに野沢菜!」「牛丼は吉野家!」で締めくくるって、これ、何なんでしょう。最高か!

実は、二日目である土曜日のライブが終わった後、ある事実を知りました。私はそれに衝撃を受けました。

かつて、一座で踊っていた彼が来ていたんです。

MADE IN TOKYO の「Ivy」から、こんなところまで来たなんて。

COUNTDOWN LIVE 2015-2016 A ~MADE IN TOKYO~

不快に思う人もいるでしょう。笑う人もいるでしょう。そういうことは関係ないという人もいるでしょう。

でも、私は感じずにはいられない。

音楽の力を。

あゆもそれを感じているんだね。

これが音楽の力であり奇跡じゃなかったら、なんだっつーの!!

それでは、言葉にできないかわりに、アンコールで撮った写真を。


@7月9日


@7月9日 スタッフもステージに上がって。これだけのスタッフがこのステージを創っているんだね。


@7月9日


@7月10日


@7月10日 ZINさんとの MC。


@7月10日 トレンディエンジェル登場!


@7月10日 Gackt登場!


@7月10日 みんなで歌うぞ!

そして本日 7月18日、大阪にて MADE IN JAPAN ツアーがさきほど無事に終了したと。

ありがとう! この景色を忘れない!

生きる喜びで胸が一杯です。



@7月10日