2/11 チャラン・ポ・ランタン @TSUTAYA O-EAST | ラフラフ日記

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チャラン・ポ・ランタン
チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン新春ツアー2015 『テアトル・テアトル』
2015年2月11日(水) TSUTAYA O-EAST


二ヶ月前のことだけど、感じたことを書いておくよ。

ツアー千秋楽。

まず、ほら、松浦さんからお花が。



一曲目「愛の讃歌」
最近はずっと、終盤に歌って、写真撮影OKにして、ももちゃんがいろんなところを練り歩き、変顔芸したり、お客さんのスマホを取り上げて自撮りしたりしながら歌ってた曲。それを今回は一曲目に歌い、歌と演奏だけにすべてを集中させる。

幕がかかったままのステージに、幕の隙間から小春さんが出てきて、一人アコーディオンを弾きはじめる。そっか、チャラン・ポ・ランタンは「ここ」からはじまったんだ。

そして、ももちゃんが同じように幕の隙間から出てくる。歌い出す。

“ただ二人だけで 生きていたいの”

二人だけの世界、いや、もっと言えば、一人だけの世界。閉じた世界。
でもそれが魅力であり、それがあればいい、他にはなんにもいらない、と思っていた。

幕が上がり、バンドの音が加わる。

「私の宇宙」であり、小春さんの押入れからはじまった世界が、ももちゃんが加わり、バンドが加わり、幕が開き、いつしか、世界とつながった。

あの瞬間に、チャラン・ポ・ランタンの過去も今も未来も、みんなの夢も、詰まっていた気がしたなぁ。


アニメの曲にハリウッドメドレー。
オリジナル曲も十分あるのに、どうしてやるのだろう。それなら、チャラン・ポ・ランタンの曲をもっと聴きたい!と思う人もいるかも知れない、いや、私自身そう思ったりするところがあるのかも知れないけど、私がこの日すごいと思ったのは、子供には大人の良さを、大人には子供の良さを、しっかりと伝えていたところ。片方だけなら結構いるかも知れないけど、両方ってすごいと思った。

いつの間にか、チャラン・ポ・ランタンにはたくさんの引出しができていた。

愉快なカンカンバルカンや崩壊バンド、トリオ編成、二人きり、あらゆる編成で楽しませる演奏力。
面白いMC。
女優魂。
コント力(え?)。

しかし、引出しがたくさんあるからこそ、これから、「こうすればいい、ああすればいい」「こうすべきだ、ああすべきだ」といった声も多くなるのだろう。
道に迷う時もあるかも知れない。

ますます楽しみだよ、チャラン・ポ・ランタン。


ハリウッドメドレーでは、ももちゃんが下がり、これらの曲を演奏。

「HOLLYWOOD MEDLEY」

20世紀FOXのテーマ
2001年宇宙の旅
ゴーストバスターズ
キル・ビル
パルプ・フィクション
スタンド・バイ・ミー
ターミネーター
ダース・ベイダーのテーマ
ロッキー
スターウォーズのメイン・タイトル

(チャラン・ポ・ランタン公式ツイッター(マネージャーねこ太さんのつぶやき)より)


なんと、「スタンド・バイ・ミー」は、小春さんによる歌唱。

素敵な歌声だった。
アコーディオンもかっこいいし、もう、小春さんかっこいい!

そして、ももちゃんの歌声が変化してるのがわかった。私がはじめてチャランポを観たのは 2013年で、まだ 2年も経っていないけれど、それでも変化していた。

「歌い方が変わった」「声が出なくなった」人はすぐに言うけれど、それは、それだけ「歌ってきた」からなんだよね。

「ライムライトを浴びて」

“ライライライ
 今夜も彼女は唄う
 輝かしいあの日は遥か彼方
 あの曲をこの声で
 枯れて荒んだこの声で”


この日この曲は歌わなかったけれど、ライムライトを浴びて歌うももちゃんが愛おしい。
(この歌詞のように「枯れて荒んでた」わけではないですよ!念のため!)

“この声も悪くないわね”

「ワーカホリック」ぶりが気になったりもするけれど、あなたが歌うなら、私は聴きに行くよ!

しかし、前はももちゃん、MC でも真面目なことしか言えなかったりしたのに、むしろ暴走する小春さんを止める立場だったりしたのに、今は、ももちゃんの暴走を小春さんが止める場面も。
最近チャランポを知った人は、前からこうだったと思うかも知れないけど、前はももちゃん、もっとおとなしかったんですよ(笑)。


2013年5月、私がはじめてチャラン・ポ・ランタンを観たとき、「彼女たちが一つの到達点に達するところ」を見たんじゃないかと思ったけれど、もっと先があったんだね、むしろあれは「スタート地点」だったんだね。
でもそれは決して当たり前のことではなく、チャラン・ポ・ランタンやみんなの努力の賜物なんだね。

この日のライブもまた、何かの「終わり」であり、何かの「始まり」になっていくのかな。

最後にもうひとつ、こんなところからもお花が来ていました。




チャラン・ポ・ランタンの良いところは、チャランポ自体が良いのはもちろんだけど、チャランポに触れると、他の音楽もどんどん好きになっていくというか、嫌いだったり、趣味じゃないとか関係ないとか思っていた音楽が、実は良いんじゃん!!とか思えたりするところにもあると思います。