2012年5月23日(水) 日本武道館

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのライブに行ってきました!
アルバムを聴いて、今年1月の東京ドームシティホールでのライブに行けば良かった!と後悔してから、待っていた来日公演。
ノエル・ギャラガーというのは、元オアシスのギター&ボーカルであり、リアム・ギャラガー(オアシスのリード・ボーカル)の兄であり、オアシスのほとんどの曲を書いている人です。そのノエルのソロが、「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」です。
私が生ノエルを観るのは、というか、オアシスを最後に観たのが 2005年の代々木体育館でのライブだから、それ以来。
オアシスはその他にも何回か観ているけど、一番心に残っているのは最初に観た 1998年の武道館でのライブだ。それがすべてを表してるとも言えるのだろうけれど、2005年のライブでは、言ってしまうと「懐メロ大会」になっていたというか、「そんなもんじゃないだろ!」という感じで、過去に負けていたというか、そんな気がしたんだよね。それでも、オアシスだし、これが初めてのライブだったら良かったのかもだし、なんだけど、また観たいと思ったかなぁ、みたいな。
そういうこともあって、次の来日公演も結局行かなかったし、作品も前ほど熱心には聴かなくなってしまった。そんな流れがあったから、バンドが解散(でいいんだよね?)した後のそれぞれのソロ活動にもあまり惹かれなかった。それでも、やっぱり「青春」があるんで、「ビーディ・アイ」も聴いたんだよね。
そして、昨年発売された、ノエルのソロアルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』。
例えば、ポール・マッカートニーのライブだって、セットリストのほっとんどがビートルズやウィングスの曲で、新曲なんてほんのちょっとなんだよ。だけど、私にとっては「懐メロ大会」にならなかったんだよね。オアシスと違って、ビートルズやウィングスは私は「リアルタイム」じゃないし、観た回数もそんなに多くないから新鮮に聴こえるってのもあるのかも知れないけど、それでも、過去の曲であってもポールがあんな風に演るから「懐メロ大会」にならないんだって思ったものだった。
オアシスのほとんどの曲を書いていたのはノエルだし、リード・ボーカルが違うと言ったって、人によっては、ソロもオアシスも同じっちゃ同じなのかも知れないけど、私にとっては「違った」んだよねぇ。ドキドキした。オアシス後半にはなかった、ドキドキがあった。
そして、ライブ。心に残っている 98年と同じ会場「日本武道館」。
ノエル、渋かった!
大人なライブだったなぁ、なんか。
オアシスの曲はサラ~ッとやって、あくまでソロ曲中心!ってところもかっこ良かった。そう、オアシスの曲は「嬉しかった」って感想で、ソロの曲は「かっこ良かった」って感想だもんな。
しかも、「スーパーソニック」なんていう曲を、あんな風にさり気なくやっちゃって。
淡々と演るだけ。
スクリーン映像に顔も映さない!
だから、一度も「顔」見れず仕舞いよ。
それでも満足できたんだから、すごいよなぁ。
んで、前にここ( http://ameblo.jp/laugh-rough-blog/entry-11135589334.html )で、「オアシスはバンド・サウンドというよりメロディを聴いていた」なんてことを書きましたが、バンドもズシンズシン響いてきてかっこ良かった。
しかしノエルってばほとんど動かない。
淡々と演るだけ。
「イエーイ!」と叫ぶこともなければ、MC で簡単な日本語を言ってみせたりもしない。右に左に動いてみせたりもしないし、拳を突き上げるなどもってのほか。
私は、全身で表現する人が好きなはずなのに、なんなんだろこれ。
能とか狂言の世界か? いや、能も狂言ももっと動くか?
それか、落語? 落語はずっと座ってるもんね?
もはやこれは伝統芸能?
よくわからないけど、ほとんど動かないわけよ。
秋川雅史「千の風になって」かっちゅう話だよ。
オアシスさらにはノエルは、ロックというより、クラシックか声楽か?
まぁそれでも、高揚するわけです、やっぱり。
校歌斉唱とかそういう感じなんかね?もはや。
だから、あれだけ動かないで、メロディと曲だけで、心を高揚させるってのは、やっぱりすごいなと。
ノエルも歌い出しはボソボソッとしてるんだけど、気付くと、デッカイ声になってて。
動かない分だけ、歌がパワフルっていうか。
といっても、バンド・サウンドもズシンズシンとかっこ良かったし、何よりソロ曲が良かったし、また行きたいなぁ。
ただ、アリーナとかスタジアムとかよりも、この前の東京ドームシティホールとか、そういうところで観たいなぁって思った。そっちのが合ってるような気がした。
【セットリスト】
01. (It's Good) To Be Free
02. Mucky Fingers
03. Everybody's On The Run
04. Dream On
05. If I Had A Gun
06. The Good Rebel
07. The Death Of You And Me
08. Freaky Teeth
09. Supersonic
10. (I Wanna Live In A Dream In My) Record Machine
11. AKA... What A Life!
12. Talk Tonight
13. Soldier Boys & Jesus Freaks
14. AKA... Broken Arrow
15. Half The World Away
16. (Stranded On) The Wrong Beach
17. Let The Lord Shine A Light On Me
18. Whatever
19. Little By Little
20. Don't Look Back In Anger
来日記念盤とか出てるし、まだの人この機会にどうですか。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ来日記念盤(DVD付)/ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ

ちなみに、開演前に音楽がいろいろかかったんだけど、ポール・マッカートニーの「恋することのもどかしさ(Maybe I'm Amazed)」(『マッカートニー』収録)が大音量でかかったんです。もう大大大名曲だなと。この日一番熱くなったんじゃないかと、それは言い過ぎか。
とんでもねぇ!!
(これすべての楽器ポールひとりでやったって、ポールはバカじゃねぇのか!!←誉めてる)