雨のち晴れ、短い夏が始まって行く | ラフラフ日記

ラフラフ日記

主に音楽について書いてます。

エレファントカシマシ 日比谷野外音楽堂2010
2010年7月17日(土) 日比谷野外大音楽堂


2010年7月17日、日比谷野外音楽堂。

ここから「2010年エレカシの夏」は始まっていく。ここから、ap bank fes '10、GG10、大阪城野外音楽堂、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO、SWEET LOVE SHOWER 2010、RockDaze!2010 へと続いていくのだ。

私には、この日の野音だけだった。他のことが考えられなかったという方が正解かも知れない。他の公演のチケットなんて、まるで手配していない。

しかし、野音が終わった今、

もっともっと観たいよーーー!

祭りの後の後の祭り。

去年の野音とは違う充実感。決して物足りなかったわけではないのに、もっと観たいという欲望。人間の欲とはおそろしい。

私の夏もまだ始まったばっかりじゃないか。これからだぜ!

あっという間だった。本当に驚くほどに、あっという間だった。たっぷりとやってくれたはずなのに、「2010年エレカシの野音」はあっという間に終わってしまった。そんなだから、この日のライヴのことを事細かに書き記すことは私にはできない。さらぬだに(ただでさえ)、最近文章を書く力がない気がしている。ただただ、「いつものエレカシのライヴ」だった。

20年目だった去年の野音と違って、集大成的な雰囲気ではなく、「平常心」という言葉が似合うようなライヴだったと思う。驚きの選曲、お馴染みの曲、最近の曲、まだ世に出ていない新曲。新曲は別として、既に何回も演奏されている曲や CD で何度も聴いている曲も、スーッと馴染むというよりも、どことなく新鮮に響いた。完成された世界というよりも、もう一回一歩を踏み出すような初々しさ(というのも変だけど)があった。アレンジによるところも大きいと思うんだけど、そのアレンジが完成されたって感じじゃなかったから。エレカシくらいのバンドだったら、アレンジを工夫したり変えたりするだけのことだったらすぐに出来てしまうと思うのだ。だけど、そういうんじゃなかった。

エレカシはまた歩みを進めるんだなぁ。ここ数年で獲得した気持ちいい~場所に踏みとどまることなく。早くも「次」が楽しみなのはきっとそのせいだ。きっとエレカシにとっては、踏みとどまることは気持ちいい~ことではないんだな。うん。きっとそうだ。ただそれだけなんだ。そんなこと、前からわかってたはずなのに。「平常心」なのに「いつもと違う」、「いつものエレカシ」がそこにいた。

“心が閉ざされてる時も 新しくて同じあの風が吹いているんだぜ”
どうしよう。風が気持ち良い。嬉しくてたまらない。

出かけようぜ!

いつもエレカシが歌っていることなのに、この日はやけにこの言葉が胸に響いた。

私が慣れただけなのかも知れないけど、心なしか、サポートの2人があまり目立っていなかった気がする。

新曲2曲がすごく楽しみだ。ここ最近の曲より、「バンド」な気がしたから。歌詞は一部しか聴き取れなかったが、前向き(エレカシは全部前向きだけど!)というかなんというか、明るく全開な感じだっただろうか? だけど、ずっと開いていると倒れちゃうだろうから、たまにはグチってくれても良いんですよ~。な~んて(笑)。

あ、でも、「うつらうつら」とか「道」とか前向きかなぁ?(笑) いや、宮本さんも力強く言ってたじゃないか。「全部同じなんだよ!」と。それを証明できる場が野音というようなことも仰っていた。そうさ、エレカシの曲は全部前向きさ。
どっちが前かなんて自分で決めさせてくれ!

「月の夜」をやってくれた。ありがとうエレカシ、宮本さん。

アレンジ含め初々しく感じたことを、ちょっと考えてみた。
「人間って何だ」は、イントロで「ジョニーの彷徨」かと思った。他にも何曲か、そういうのがあった気がする。別の曲が入り交じる瞬間がね。
エレカシがやっているのは、過去(昨日まで)と現在(この瞬間)と未来(これから)を繋ぐ作業なのかも知れない。

「ハナウタ ~遠い昔からの物語~」の前の MC で宮本さん、「死んでも生きる」って言ってたなぁ。

終演後、どうしてもまたエレカシのライヴに行きたくなって、というか自分の夏が始まったことにやっと気が付いて今頃になって焦って、ペラペラと配られたチラシを見る。

PONTIACSって、ベンジーと照井さんがいるバンドなんだ(ドラムは有松益男さんという方)。なんというか、自由だなぁ。

それに対して、エレカシは不動の4人。エレカシはひどく不自由なバンドなのかも知れない。でも私は、その「不自由」が大好きなんだよ。

夏は始まったばかり。

もしかしたら、「GG10」に行けるかも知れない!

ああ、全然レポになってなくてすみません。しかも、ぽつりぽつりとつぶやきのような内容で(汗)。さっきも書いたけど、ここ最近、文章を書く力がどうも(言い訳)。このままじゃいけない。エレカシはあんなにも歌ってくれたのに。このままじゃ、エレカシにそっぽ向かれてしまうよ。

突然の連絡にも関わらず、少しだけでも会ってくれたエレ友さん、ありがとうございます。神出鬼没ですみません(汗)。

【セットリスト】

01. おはよう こんにちは
02. ドビッシャー男
03. ファイティングマン
04. うつら うつら
05. too fine life
06. シャララ
07. 道
08. 人間って何だ
09. 星の砂
10. パワー・イン・ザ・ワールド
11. 生命賛歌
12. 月夜の散歩
13. 武蔵野
14. 幸せよ、この指にとまれ
15. 友達がいるのさ
16. 赤き空よ!
17. 新曲 (歩く男?)
18. 月の夜
19. ハナウタ ~遠い昔からの物語~
20. FLYER
21. ガストロンジャー

(アンコール1)
22. 珍奇男
23. Baby自転車
24. 悲しみの果て
25. 花男
26. デーデ

(アンコール2)
27. 新曲

【今日の余談】
この記事のタイトルの「雨のち晴れ」はもちろん、エレカシの「幸せよ、この指にとまれ」からきていますが、「短い夏が始まって行く」は、あゆの「Greatful days」からきています。なんか、エレカシもあゆも同じようなことを歌っているような気がして勝手に嬉しくなっちゃった、夏の暑~~い一日でした。