ベレーザ・メニーナのサッカーは面白い -6ページ目

永里選手、ヨーロッパチャンピオンに!

ついにやりましたね!
永里優季選手のポツダムが
女子チャンピオンズリーグ決勝戦で
120分で0-0の激闘の末
7-6のPK戦で勝利!

快挙ですね。

後半21分からの交代出場で貢献。
偉大な選手です…

さあ、なでしこAFC女子アジアカップ&永里選手UEFA女子CL決勝

さあ、いよいよ明日から決戦ですね。

2011年のFIFAドイツ・女子ワールドカップに向けた、AFC女子アジアカップ。
ここで優勝して、出場権を獲得してほしいですね!
アジア・チャンピオンとして。
今のメンバーならチャンピオンになれると思います。

CSテレ朝チャンネル AFC女子アジアカップ

http://www.tv-asahi.co.jp/channel/contents/sports/0045/

http://soccer.skyperfectv.co.jp/information/2010/04/e2sptv-28193601.html


明日は、初戦 ミャンマー戦。確実にチャンスをものにしてほしいです。

そして、その数時間後、
スペイン・エスタディオ サンチャゴ ベルナベウにて、

(これも今更ながらですが、スペイン・ヘタフェのコロセウム・アルフォンソ・ペレスでした恥)
永里優季選手の 1.FFC Turbine Potsdam が、
UEFA女子チャンピオンズリーグの決勝に挑みます。

ポツダム x リヨン
http://www.uefa.com/womenschampionsleague/index.html
英語サイト

4-4-2、4-2-3-1、サイド攻撃、ポゼッションに運動量、
今のなでしこには、本当は岡田JAPANで堪能したいキーワードが溢れていると思います。
応援しています!

守景さんのブログ経由NHK「スポーツ大陸」取材現場から

ベレーザ&メニーナ&ヴェルディのサポーター、守景さんのブログで、
NHK「スポーツ大陸」の取材現場から、というコラムをご紹介いただきました。
先日の岩渕真奈選手の特集の取材中に感じられたことを書き記してらっしゃいましたが、
秀逸な内容でした。

ちょうど最近感じていたことと色々リンクしたので、書き留めておきます。

アーセン・ベンゲル著 勝者のエスプリ 第四章 選手の可能性をどう引き出すか より

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けっして自分に満足しない人、
自分の力でこれ以上は不可能と思われた限界をも超えようとする人、
完璧を目指す人、完璧を求めるがゆえに他から抜きん出ようとする人・・・。
こういった人たちは、特にそのキャリアの初期の段階では、
勝ち取ろうとする理想の高さゆえに、
自らのなかに、コントロールできないほどの不安や疑いを抱え込んでしまうことすらあるのだ。
ここでいう理想とは、自分の考えに基づいた未来、あるいは到達すべき目標のことである。
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偉大なチャンピオンは、いつもトップの座を目指して他と競い合っているが、
本質的には自分自身に対する闘いだといえよう。
彼らは常に、自分の限界を超えようとしているからだ。
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監督の役割とは、選手達に、自分の可能性を最大限に発揮できるような道を指し示すことである。
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監督は選手に対して、衝突を生むぎりぎりのところで道を指し示さなければならない。
もし選手が自分の限界まで行こうとしないならば、選手を励ますという行為さえもが
葛藤を生じさせるだろう。
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そして、ジョー(Johanna Lohman)のブログ。
ハート・オブ・チャンピオン・・・
稲城のランドの練習場で彼女等が実際に体験して感じたランドのイメージ。
チャンピオンの精神を、永年、世代を超えて受け継いできたランド。
そして、監督含めスタッフの皆さん。
きっとこうした環境は、まだできたてのWPSのチームにはなかなかないものなのかも知れません。
若いうちには自由奔放で、のびのびとした才能や、優れた身体能力を持ち合わせた選手も、
やがて、欠点を克服しようと努力を積み重ねた選手が、完璧さを手にした時点で
追い抜かれているかもしれません。

あらためて、サッカーを通じたこうした精神性や文化が、
日本の女子サッカーにも存在しているという貴重さを実感せずにはいられません。

WPS ボンパスターの超芸術的クロス

なでしこ戦士不在のWPSアトランタ・ビートvsワシントン・フリーダム戦でしたが、
素晴らしいプレーがFox Soccer Channel の編集ビデオで観れますので、
下記のリンクを。

左サイドの職人、フランス代表、MFボンパスターのクロス。(2点目)
  http://www.womensprosoccer.com/video/index?pid=_prtbZs5qzyE9WGweiwu_Y_Whs3VYL2n
それにしても、ボンパスター選手。
前半早い段階で、ヘディングが相手にぶつかり流血する惨事にあったにも拘らず、
後半最後で、左サイド深いところから、狙いすました正確なクロス。
これを、ウォンバックが狙いすましてすらし気味のヘッド。
なかなか素晴らしいです。

追記:
ビートの10番、スイス代表のベックマン。
ドタバタ走りで、腕もグルグル回しながら走っていくのですが、
このドリブルがなかなか捕まえられなくて、
大抵はシュートで終わる。
もちろんパスのためのスペースを見つける余裕はあまりないのでしょうが、
それなりに見てて面白いです。
組織プレーとか戦術とかと対極にある感じで、自由な野性児って感じですね。

WPS ジョー初得点&決勝点 ビデオリンク追加

さて、現地土曜夕方(日本時間日曜早朝)5,645人の観客を前に行われました、
シカゴ・レッドスターvsフィラデルフィア・インデペンデンス戦。
この試合で、ジョアンナ・ローマン選手(ジョー)が、WPS2季目にして、初得点を挙げると共に、
これが決勝点となり、アウェーのフィリーが1-0で勝利しました。

ジョー、初得点&決勝点

http://www.womensprosoccer.com/Home/news/general/100515-chi-phi.aspx


開始わずか6分、ペナルティエリア正面で、チームのエース、
Aロッドことエイミー・ロドリゲスから受けたパスを、
落ち着いてゴール右角に狙いすました低い弾道でゴール。

その後、ホームのシカゴも何度か決定機を迎えますが、
昨年度No1GKのカリーナ・ルブランがセーブし完封勝利。
おめでとうございます!
早くビデオを見てみたいです。

ビデオ出ました。
http://www.womensprosoccer.com/video/index?pid=3wMqEvP5QBGt6avV0rHp5pADh7eLetQc

次節は、5・30にワシントン・フリーダム戦。ジョーとベッカが対戦します。

監督:
「タレント揃いのシカゴ相手に、アウェーでのこの勝利は本当に大きい。
 アウェーでの初勝利なんで、我々にとってはさらに大きな意味があるね。」
「前線への深い走りこみを狙っていたよ。シカゴはややフラットなバックラインだからね。
 で、DFラインの裏へ行けるかもしれないと、MFが裏へ走りこむことにしたんだ。
 ジョアンナの走りこみは明らかにすごかったね。」

ジョー&ベッカ・ブログより ベレーザ練習風景

ジョーの初得点記念ではないですが、昨年訳していたのにお蔵入りしていた、
9・20のジョーの日記の訳を掲載します。
3つのキーワードの真意がつかめず非公開とさせていただいてましたが、
せっかくですので、公開させてください。
(訳は自分なりのものですので誤訳もあると思います)

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2009年9月20日

Heart of a Champion ランドはまさに「ハート・オブ・チャンピオン(王者の中心地)」

日本のサッカーの練習ってどんな風かな?
説明するのは難しいよ。毎日何かしら違う練習をしてるんだ。
ポゼッションの練習。狭いエリアでの練習。シュート練習。
アメリカでやってることは全部やってる。それでも何ていうか、全く違うんだよね。
それぞれにルールがあって、境界線もあって、タッチ制限もあって、
それでゴールをあげる方法がいくつもあって。
どんなときも何かしら考えながらプレーすることがあるんだけど、唯一タッチ制限のない練習があるわけ。
どんな場合でも何回でも触っていんだけど、みんなはこれを「フリー」って言ってる。
クリエイティヴなフリーのプレーはみんなから励まされるし、やり甲斐があるんだ。
ディフィエンスは一貫して激しいよ。
どんなときもボールを持ったら何人ものディフェンダーにプレッシャーをかけられてしまう。
プレッシャーから抜け出せれば、ほめられる。
結果的に、ただドリブルしたりとか、むやみにパスを出したりとか、
予測できるってことは、ほとんど無いわけ。
ベレーザの言葉でいうと、
技術Craft、練習以上のプレーOut-maneuvering, 爆発力explosion が
日本のサッカースタイルの三つのキーワードなんだって。
(※寺谷メニーナ監督の言葉を澤さんが言い換えて表現してくれたそうです。)

そしてこのチームの選手は、今まで見てきた中で一番まじめで、頑張っているって思う。
ただ立っているだけとか、サボりとかは全く見られない。
誰一人休む選手はいないんだ。この姿勢が練習にも現れているよ。
例えば、練習は表向きには夕方6:30にならないと始まらないけど、
みんな6:00にはもうグランドに出て準備したり、ウォームアップしてる。
たくさんの若手の選手は5:15に始まるユースの練習に混じって、
それが終わってからそのまま練習に参加してるよ。
練習は8:00に終わるように組まれてるんだけど、
ここにきてからというもの8:00に終わったのはたったの一度しかないんだよ。

星川監督が笛を吹いて、練習がおわっても、まだそれで終わりじゃないんだ。
一人ひとりが自分の課題をもっていて、練習が終わってからがそのための時間なわけ。
居残り練習は別に強制ではないし、見られてるってわけじゃないけど、みんな参加している。
シュート練習、パス練習、リフティング、筋トレ・ルームに行ったり、
ロングボールを蹴ったり、思いつくような練習は全部、誰かが練習しているよ。
それぞれの選手が自分の練習、課題をやり終えてから
やっと、シャワーや治療を受けにロッカールームに向かうんだ。
最後の選手が、グランドを後にするのが9時前ってことはめったにないね。
どうりで日本の選手があんなに高いレベルの熟練した技を見せてくれるわけだ、って思ったよ。
彼等の努力にはこれで終わりってことが無いんだから。

永里優季選手、来週はチャンピオンズリーグ

来週5・20(日本時間5・21早朝5:30)に、いよいよ
永里優季選手の1.FFC Turbine Potsdam が、UEFAチャンピオンズリーグ決勝を、
男子と同じくマドリード・サンチャゴベルナベウ

(今更ながらですが、女子の決勝は、

 お隣のヘタフェのコロセアム・アルフォンソ・ペレスでの開催でした。失礼)

で、オランピック・リヨンと戦います。
ぜひヨーロッパを制してほしいと思います。
優勝すればUEFA主催大会のチャンピオンチームとしては、
日本人初となります。
これはすごいことだと本当に思います。

メディアの皆さん、準備よろしくお願いします。

好調のインデペンデンスで貢献するジョー(ジョアンナ・ローマン)

今年からリーグ参戦中の、フィラデルフィア・インデペンデンス。
フィリーの愛称で親しまれる地元でも、人気が高まりつつあるようです。
開幕4試合で2勝2分。先週末の5戦目にして、セントルイス・アスレチカに初敗戦と、
新しいチームにしては、素晴らしいスタートです。

フィリーには、日本のサポーターにとって、二人の注目選手が活躍しています。
丸山桂里奈選手と、ジョーことジョアンナ・ローマン選手。
アスレチカ戦で、初先発となった丸山選手。
これからの活躍に期待がもてそうです。
一方、ジョーは全試合出場中。
中盤でしっかりとしたディフェンスに貢献しています。
前節のアスレチカ戦は、後半途中で交代となりましたが、
交代で入ったFWパターソン選手がゴールをあげました。

インデペンデンスの中盤で守備に貢献するジョー
http://www.womensprosoccer.com/Home/philadelphia/news/games/100508-stlouis-recap.aspx


チームにはリーグNo1GKのカリーナ・ルブランが、
新しいチームメートの雰囲気作りに貢献しているようで、
これからも好調が期待できそうです。

初勝利を目指すアトランタ・ビート

さて、このところサッカーに追いつけていませんが、
先週末は、アトランタで、専用サッカースタジアムをオープンさせたビート。
オープン戦は8,300のキャパシティーに7,248人の観客を向かえ、
超満員のサポーターの中、昨年チャンピオンのスカイブルーに挑みました。
結果は残念ながら、0-1の敗戦。
しかも、GKマロンとDFロビンソンのミスコミによるオウンゴール。
残念な結果となりました。
終始押し捲り、積極的に攻撃をしかけましたが、
相手GKのバーズリーの神がかり的な13セーブに阻まれ、
得点を決めることが出来ませんでした。
バーズリーは5試合目にして、リーグ最多の3回目の完封。
完全に試合を持って行きました。

未だ勝利のないビートですが、若いチームは前向きに頑張ろうとしています。
山口選手不在の中、初勝利をあげて波にのってもらいたいです。
副キャプテンのカーがWPSホームページにてインタビューに応じていました。
・チーム最高年齢でも26歳の若いチーム
・とても雰囲気のよいチーム
・昨年の経験を選手間、コーチ間でまとめながらやっている
・スカイブルーに負けたときは相当落ち込んだ
・でもチームとしては終始よくやっていたし、チャンスも多かった
・タレント揃いのチームだし、シーズンもまだ始まったばかりなので
 あまり落ち込まず、自分たちのプレーに集中していれば必ず勝てる
・今週末はフリーダム戦だが、特別な準備はなく、自分達のサッカー、
 ポゼッションサッカーに集中して練習している
・ウォンバックのような存在感のある選手には十分警戒している
など、頼もしい話です。
こういうチームは応援したくなりますね。
山口選手も中国・成都で大活躍してほしいです。

女子サッカー専用スタジアムinアトランタ

5月9日、WPSの公式戦で、いよいよ新設の女子サッカー専用スタジアムが使用されます。
アトランタにあるKSUサッカースタジアム(ケネソー州立大学スタジアム)です。

このサッカー専用スタジアムは、
・全面天然芝
・二面観客席(サイドライン、ゴール裏)
・一面ファミリー(パーティー)ゾーン(部屋)、VIPゾーン(部屋)
・屋根なし
・キャパシティー 8300席 (コンサートなどでは16,000人収容)
・総工費 15億円 (USD 16.5M)
という、女子サッカーのサッカー専用スタジアムとしては、最大級のもの。
今年の6月30日に開催予定のオールスターゲームでも使用が決まっており、
WPSコミッショナーも、5/9の対昨年王者のスカイブルー戦に来場する予定です。

アトランタ・ビートとケネソー州立大学で共有しつつ、運営はビートで行うそうです。
過去には、WUSA時代に、キャロライナ・カレッジが、SASサッカーパークを保有していたことがあり、
女子のプロサッカーリーグとしては、全米2つ目になります。
今後は、FCゴールドプライドもサッカー専用スタジアムを二ヵ月後にオープンさせる予定です。

第4節終了現在でのWPS観客動員数は、対昨年5%減だそうですが、
今後、このスタジアムがプラスに働いてくれることを
多くのファン、関係者が期待していることは間違いないでしょう。

こうしたインフラが整備されることは、選手にはもちろん、ケガの減少も含め、
モチベーションも含め、大変大きな恩恵になるでしょう。
サッカーがプロリーグとして存命していく上でとても大きなことだと思います。
(正直、今のアメフト人工芝スタジアムで、サッカーを続けるのは選手が可哀相に思いますので)