ジョー&ベッカ・ブログより ベレーザ練習風景 | ベレーザ・メニーナのサッカーは面白い

ジョー&ベッカ・ブログより ベレーザ練習風景

ジョーの初得点記念ではないですが、昨年訳していたのにお蔵入りしていた、
9・20のジョーの日記の訳を掲載します。
3つのキーワードの真意がつかめず非公開とさせていただいてましたが、
せっかくですので、公開させてください。
(訳は自分なりのものですので誤訳もあると思います)

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2009年9月20日

Heart of a Champion ランドはまさに「ハート・オブ・チャンピオン(王者の中心地)」

日本のサッカーの練習ってどんな風かな?
説明するのは難しいよ。毎日何かしら違う練習をしてるんだ。
ポゼッションの練習。狭いエリアでの練習。シュート練習。
アメリカでやってることは全部やってる。それでも何ていうか、全く違うんだよね。
それぞれにルールがあって、境界線もあって、タッチ制限もあって、
それでゴールをあげる方法がいくつもあって。
どんなときも何かしら考えながらプレーすることがあるんだけど、唯一タッチ制限のない練習があるわけ。
どんな場合でも何回でも触っていんだけど、みんなはこれを「フリー」って言ってる。
クリエイティヴなフリーのプレーはみんなから励まされるし、やり甲斐があるんだ。
ディフィエンスは一貫して激しいよ。
どんなときもボールを持ったら何人ものディフェンダーにプレッシャーをかけられてしまう。
プレッシャーから抜け出せれば、ほめられる。
結果的に、ただドリブルしたりとか、むやみにパスを出したりとか、
予測できるってことは、ほとんど無いわけ。
ベレーザの言葉でいうと、
技術Craft、練習以上のプレーOut-maneuvering, 爆発力explosion が
日本のサッカースタイルの三つのキーワードなんだって。
(※寺谷メニーナ監督の言葉を澤さんが言い換えて表現してくれたそうです。)

そしてこのチームの選手は、今まで見てきた中で一番まじめで、頑張っているって思う。
ただ立っているだけとか、サボりとかは全く見られない。
誰一人休む選手はいないんだ。この姿勢が練習にも現れているよ。
例えば、練習は表向きには夕方6:30にならないと始まらないけど、
みんな6:00にはもうグランドに出て準備したり、ウォームアップしてる。
たくさんの若手の選手は5:15に始まるユースの練習に混じって、
それが終わってからそのまま練習に参加してるよ。
練習は8:00に終わるように組まれてるんだけど、
ここにきてからというもの8:00に終わったのはたったの一度しかないんだよ。

星川監督が笛を吹いて、練習がおわっても、まだそれで終わりじゃないんだ。
一人ひとりが自分の課題をもっていて、練習が終わってからがそのための時間なわけ。
居残り練習は別に強制ではないし、見られてるってわけじゃないけど、みんな参加している。
シュート練習、パス練習、リフティング、筋トレ・ルームに行ったり、
ロングボールを蹴ったり、思いつくような練習は全部、誰かが練習しているよ。
それぞれの選手が自分の練習、課題をやり終えてから
やっと、シャワーや治療を受けにロッカールームに向かうんだ。
最後の選手が、グランドを後にするのが9時前ってことはめったにないね。
どうりで日本の選手があんなに高いレベルの熟練した技を見せてくれるわけだ、って思ったよ。
彼等の努力にはこれで終わりってことが無いんだから。