この秋、もう2回もつくった牛肉の赤ワイン煮。
フランス人に大人気の家庭料理ですね。夫も、赤ワイン煮つくるよーと言うと大喜びする。
使うのはほほ肉(joue de bœuf)。たくさんつくって冷凍したいので1,2〜1,5kgほど買ってくる。
ほほ肉は内臓に分類されるらしく、内臓コーナーに並べられている。
高級部位である ris de veau (仔牛の胸腺)もふつうに置いてある。買ったことないけれど。これは素人が太刀打ちできる部位ではないわ。
paleron という部位も煮込みに向いているので、ほほ肉と半々にすることもある。
赤ワインは5ユーロくらいの安いのでいい。コニャックを少し入れるのがポイント。カカオ70%くらいのチョコレートも数粒。
ほほ肉ホロホロ、おいしーーーい♡
ニンジンは冷凍できないので(食感が変わってしまう)、冷凍する分はニンジン抜きで。
解凍して食べるときに、新たにニンジンを調理して添える(焼くだけ)。
また、ときには冷蔵庫に何も無く(そもそも冷凍したものを食べるのってそういうときよね)、茹でて冷凍しておいたセロリをピュレに。
セロリなら、野菜を摂った気分になれる(私は芋を野菜と思っていない)。
セロリはこういうの。céleri-rave という。日本語では根セロリ。とはいえ、茎の部分を食べる緑色のセロリの根っこではない。違う植物。
茎の部分をなんとなく見るとそっくりだけれど、間近で見て触るともうぜんぜん違うから、やっぱり違う植物なのねーと分かる。
店のお兄さんに「この茎のとこ、セロリみたいに使えます?」と聞いてみたら、「......使えるよ、ちょっと違うけど」お兄さん、その短い沈黙は「ちょっと」じゃないね?
試しに、鳥の骨でスープをとるときセロリ代わりに使ってみたら、やっぱり、何か違うわ。
根セロリは今回みたいなピュレにしてもいいし、サラダでも食べる。むしろサラダのほうがポピュラーかも。céleri rémoulade という。
お惣菜屋やビストロの定番。 マスタードが効いたソースで食べる。