朝、薄いブラウスだけで何も羽織らずマルシェに行ったら、順番待ちのあいだ寒いっっっと震えた。

今週末は、あちこちで Bel été ! (ステキな夏を)という挨拶を聞いた。

涼しい日々だから実感ないけれど、来週末はもうキャトーズジュイエ(革命記念日)だなんて! 世はすでにヴァカンスシーズン。

いつも買う店がことごとく来週から夏休み! どうしたらいいの...



pêche de vigne (「ブドウ畑の桃」)があった。右上の。皮の色は地味めなのに、切ると中身は真紅の桃。これ、大好きなのにあまり売っていないので、見かけたら嬉々として買う。

手前のひらべったいのも桃。ほかに黄色い桃もある。



桃はジャムにしてもおいしい。これは黄色い桃とあんずに、さくらんぼのシロップ煮をつくったとき余ったシロップを混ぜたミックスジャム。桃とあんずの組み合わせが好き。

 



エストラゴンが売られていたので、夜ごはんは鶏の丸焼きにすることにした。

皮をそうっとめくり、皮と身のあいだに塩とコショウ、スパイスを塗りこみ、エストラゴンもはさむ。

おなかの中に、この鶏についていたレバーや砂肝などを詰め、タイム、ローリエ、エストラゴン、エシャロット、皮つきのままニンニクを入れて焼く。

おなかを下に向けて焼くと見栄えがイマイチですけど、むね肉がパサパサしない。

 



焼きかげんは、肉屋の店先でクルクル回っているプロの機械にはどうあっても敵わない。あれはもうプロの技。それでもうちで焼くのは、いつもと違う風味を楽しむため。

鶏とエストラゴンて合うのよね。残りはサラダにしたらきっとおいしい。楽しみ。

 



ヴァカンスでパリジャンがいなくなるパリ、来週は気温26度、27度くらいまであがりそう? パリの夏って感じかしら。