コールドンブルーとは、鶏か七面鳥のむね肉にハムとチーズを挟んで揚げたもの。

鳥肉屋のお惣菜コーナーに必ずあるし、冷凍食品の定番。フランス人なら誰でも知っているような、非常〜にポピュラーなお惣菜。

私は揚げもの食べるのが好きでないので(ビストロで肉の付け合わせにカリカリ揚げたての自家製フリットが出てきたらそれは好き)、コルドンブルーも食べたことがなかった。

先日、揚げずにオーブンで焼く、というレシピをみて、つくってみたくなった。

夫に「コルドンブルー食べたことある? 」と聞いたら、「あ〜〜... うん...」アレ? 反応いまいち。おいしくないの? 「学校の食堂で出た」ああ、なんとなく理解した。

子どもが好きそうな料理だから、おいしい思い出とかあったらハードル高いなと思ったけれど、比較対象が学校給食なら、心おきなくつくれそう(失礼だな)。

いちおう、夫のコルドンブルーについての認識を確認しておこう。「パン粉がついてて、鶏肉は薄かった。すごく薄い。あとハムとチーズ」なるほど。薄くすればいいのね。

というわけで、鶏むね肉の厚みを半分に切り(切り離さない)、開いてバンバン叩いて広げる。

ハムの厚みはよく分からず(なにせ食べたことないので)、「ハム2枚、コルドンブルーつくるのでそれ用の厚さで」と店の人に丸投げでスライスしてもらった。

 



チーズはコンテを。んん? レシピのチーズの量、少なくない !?  いっぱい入れたほうがおいしいよね!...と勝手に増やす。

ハムでチーズを包み、それをむね肉で包み、小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらせ、最後にパン粉をつける。

揚げものをしない家にパン粉などあるはずもないので、pain de mie (フランスふう食パン)を使う。



こういうの。日本の食パンと違ってスカスカに軽く(良い意味で)、クロックムッシュやサンドウィッチ用にたまに買う。余ったら冷凍しておき、フードプロセッサで粉砕すればパン粉に。

これをオーブンで焼いてできあがり。



... なんか、思ってたより厚みがある仕上がり。チーズ増やしたからか。

味は、おいしい鶏とハムとチーズですからね、分かりやすい安心のおいしさ! 

むね肉は調子にのって叩きすぎ、薄すぎたかな〜思ったけれど、私はこのくらいの薄さでちょうど良かった。

夫が「自家製のコルドンブルー、初めて食べる!」と喜んでくれた。 Picard で冷凍したのを買えるこのご時世、わざわざつくる人は多くないかもね。

コルドンブルーは直訳すると「青いリボン」。「料理上手な人」の意味もある。それでお料理学校の名前にもなっているんですね。