フランスはバターがおいしくて幸せ。うちでは beurre cru という分類のバターを選んで買う。高温加熱殺菌していないクリームでつくられたバターのこと。 

お料理用には、Le Gall というメーカーのを常備している。スーパーでお手軽に買える beurre cru だから(上段の黒とゴールドのパッケージ)。

 



このメーカーはたくさん種類を出しているけれど beurre cru はこの1種類だけ。

品切れのときは、その下段にあるモノプリのプライベートブランドの beurre cru を買う。これは実のところ、 Pamplie(Charentes-Poitou 地方のバター生産者)製なので、品質は確か。
 
お値段に関しては、ちっともお手軽ではなくなってしまった。以前は、どちらも2ユーロちょっとで買えたのに! 今はなんと、ほぼ4ユーロですよ。いつのまにこんなことに...

というわけで、スーパーのバターの値段が、マルシェでちょっと良いバター(パンなどにつけてそのまま食べる用)を買うのとそこまで大差なくなってしまった気がする。なんてこと。

 



この4つとも beurre cru で、左2つの牛の絵が Pamplie 製。私がよく買うのは右端の青い包み。Sainte-Mère-Église という村(ノルマンディ地方)のバター。


その数軒先のスタンドで、少し前から Au Bon beurre のバターを売り始めた。

 

 

この店、以前は違うメーカーのバターを売っていた。取引先を変えたようで、いつでも買えるようになって嬉しい(しかしこの直射日光が気になる... まだ暑くないから気にしないの? )

この Au Bon beurre というブランド、調べても情報がでてこない謎メーカー。所在地はリールの近く。あんな北で、こんなおいしいバターできる !? (失礼)とさらに深まる謎...

ところで、日本ではなぜ Échiré や Bordier が人気なのかしら。私はどちらにも食指がうごかないけれど(beurre cru でないから)。商社のプロモーション戦略の成果かしらね。

おいしいバターが必須なお菓子といえば、フレジエ。

 



カスタードクリームにバターをたくさん混ぜるため、バターの質ですべてが決まる。とはいえ、恐ろしい量に怯んで少し減らしましたけどね...

本来ならいちごのジュレをつくって上に流す(またはマジパンで覆う)ところ、私はいちごを並べるだけで。家庭のおやつですから。フレジエが大好きな夫、大喜び。