金曜日にムフタール通りを歩いていたら、ポリスに警備されて厳かに歌いながら行進してゆく集団に遭遇。

この先にある教会主催の Vendredi saint (復活祭前の金曜日)の儀式だった。

ムフタール通りは坂道だから、十字架をもってゴルゴタの丘(フランス語では Golgotha よりCalvaire のほうが使われている気がする)をのぼるキリストを再現するのに適しているのでしょうね。ちゃちな十字架でなく巨大な木製で重そうだった。

ムフタール通りは幅が狭いので、行列の人々で埋めつくされて身動きとれない。あのう、向かいのパン屋に入りたいんですけどー。

こういうの見るとフランスはカトリックの国だなあと思い知る。平日の昼にこんなにも人が集まるとは。みなさんお仕事は... (フランスで聖金曜日は祝日でない)。

その近くのモスケでは、警察車両が周辺を封鎖して厳戒態勢だった。なんと馬ポリス2騎までご出勤。ふだんも礼拝のある金曜日はこのへん警官が多いけれど... え、なんで? モスケは復活祭関係ないよね、と思ったら、ああ、ラマダンか!

マルシェでは Bon week-end de Pâques ! (良い復活祭の週末を)というあいさつが飛び交っていた。

チーズ屋のおじさまが「メキシコの聖金曜日はすごいよ。鞭打ちで血だらけ!」と恐ろしい情報を提供してくる。詳しく聞きたい?というのでお断りした。おじさま話したそうだったけど、なぜ楽しいマルシェの時間にそんな陰惨な話を聞かねばならないのだ。私の後ろのマダムも結構よって言ってた。

 



そのチーズ屋で、春の新物を発見。Chevrotin (シュヴロタン)という小ぶりなチーズ。ルブロションのヤギ版。私は大好きで、毎年この時期をとても楽しみにしている。パリでは売っている店があまりない。

手前の青カビもヤギ。奥のまるっこい塊もヤギ。これらは1年じゅうあるけれど、ヤギチーズの旬は春のイメージがある。

 

春といえば、モリーユ。春に生えるキノコ。

 

 

お値段に唖然。キロ120ユーロって!去年こんなに高かった? 初物だから? 先日、別のところで見かけてたっかーーーい、と驚いたイタリア産キロ70ユーロが安く感じますよ...

 



春っぽいとはいえまだ寒いから、このピンクが咲き誇ってモコモコになるのは来週くらい ?

 



今週は白くてふわふわの桜が見ごろ。植物園の桜は順番に咲いてゆくから、長いあいだ楽しめる。