実話かフィクションか忘れたけれど、語学も堪能で決して隙を見せない有能なフランス人スパイが、ある時あっけなく正体を見破られた、という話を聞いた。

それは朝食の席で、カフェにパンを浸して食べたから。たったそれだけのことで「フランス人だ!」とバレたそうだ。

分かる〜! フランス人、パンをカフェや紅茶にビチャビチャ浸して食べる。

目の前で何年も見てても(夫がやる)うわぁ...と思う。パンにバターを塗ってからビチャッてやるから、カフェにバターの油分が浮いてゆく。

さらに、ジャムを塗ったパンもビチャ。最悪なのは、そのジャムがボトッと落ちてカフェに沈む場合ね。

その色々混ざったパンくずだらけの液体をふつうに飲み干す。これがフランス人の朝ごはんのお作法ですよ。

パンだけでなく、パウンドケーキもビチャッ。

 



モソモソにならないようにふんわりな仕上がり(ベーキングパウダー不使用)なのに... と思うものの、これはもう仕方ない。この行動は、夫の言うところの「遺伝子に組み込まれている」のだから。

こういうパウンドケーキは、割れめにもしっかり焼き色がつくまでキッチリ焼くのがポイント。

 



サブレもビチャッ。サクサクの食感がたのしいお菓子だと思うのですけど... 理解できない習性だわ。