先週は、ちょっと遠出しようと考えていた予定が変わり、既に休暇をとっていた夫と、いつものパリでパリっぽいお出かけを。

 

 

ちょっとシックなレストランで季節のジロール♡

 

 

鴨の焼きかげんも絶妙。

 

久々にルーヴルを訪れた。

 

 

7月8月は会員カードを持っていても事前予約が必要、という煩わしさでご無沙汰だったのだ。しかし、今夏は観光客が少なかったというから空いていたのかも。行ってみればよかったかな。

 

修復のため長らくお留守だったアルチンボルドの4枚の連作が帰還したというので、見たいと思っていたところ。

 

4枚とも、以前は描かれていたお揃いのお花の縁飾りが消えていた。なんと、その部分は後世の人間による加筆だったから。修復で本来の構図に戻したそうだ。

 

他人の完成作品に勝手に手を加えてしまう、という感覚が理解できないわ。

 

とはいえ、プラハの宮廷画家だったアルチンボルドは、近年再評価されるまで忘れ去られた存在だった。無名の画家の絵を派手に装飾して売るか〜とか考えた人がいたのかしら。

 

ところで、私は絵の写真は決して撮らない。風景の一部として写ってしまうことはあるとしても、意図的にフォーカスして撮ることはない。

 

私なりの絵画への敬意の表しかたとでも言いましょうか。絵を、そこに描かれた微妙な色と光のニュアンスを写真に撮るということは、絵に対する冒涜だと感じてしまう。おおげさに言えば。

 

建築や彫刻のような立体には、そういう躊躇はまったく無いのだけれど。タピスリーは悩む。オブジェともいえるし、1枚の絵とも言えなくもないし...

 

ルーヴルのパスで、ドラクロワ美術館もフリーパス。

 

夫がいちども来たことないと言う。うっそぉ結婚前に一緒に行ったじゃないと断言したら、「それ僕じゃないね。誰と行ったの? まあいいけど」あれぇ?

 

作品は少ないのであっという間に見終わる。ここの醍醐味はお庭でぼうっとすること。

 

 

界隈のサンジジェルマンデプレの喧騒とは無縁の静けさ。こんなところに住めたら幸せね。

 

 

午後の柔らかい光が降り注ぐ広場で、紳士がノスタルジックなギターの音色を奏でていた。

 

 

リュクサンブール公園も秋の色。

 

 

ぽかぽかの陽気で、お散歩にちょうどいい。

 

 

ただし、この時期はマロニエの実が落ちるので頭上に注意。ボトッッッと重量感を伴う音をたてて足元に落ちてくるたび、ヒヤッとする。当たったら絶対に痛い。

 

 

ひさしぶりにカフェでごはん食べたり。カフェの軽食はうちでつくれるものばかりだから、わざわざ食べに行かないのよねぇ。

 

べつのカフェでデザート。

 

 

自家製デザートなのでおいしい。ここに来ると私はいつもクレームブリュレ。

 

 

2階席がお気に入り。いつも混んでいるけれど、昼と夕方の境目、誰もいなくなる時間帯もある。

 

典型的なビストロでランチしたり。

 

 

スリダニョーはビストロ料理の定番ですね。大きい! お皿が欠けているのはご愛嬌。

 

これに前菜かデザートがついてなんと24ユーロ。フランス産の仔羊、という記載がどこにも無かったので、このお値段の秘密はそこらへんにありそうですね。ホロホロに柔らかくおいしかった。大満足ですよ♡

 

ほかのテーブルを見ても、いかにもパリのビストロという風情のお料理ばかりでおいしそうだったので、お腹ぺこぺこの時また訪れたい。

 

文化遺産の日には、商取引専門の裁判所で、判事さんにガイドツアーしてもらった。

 

 

ここの大階段を以前から見たいと思っていたので念願かなったり。

 

パリっていいな好きだなと改めて思う。

 

しかし、冷やかしで見たパリグッズのお土産ショップ、いくらなんでもこの石はどうかと思いますけどね。

 

 

véritable pavé de Paris (正真正銘のパリの石畳)...正真正銘ってなんだ。誰が買うのかしら。