ジャックマールアンドレ美術館(le musée Jacquemart-André)が好きで、以前はたびたび訪れていた。

 

改修工事で長らく閉まっていたが、先週末オープンしたのでウキウキと行ってきた。なんと、夫は行くの初めてという。

 

以前訪れたニシムドゥカモンド美術館(le musée Nissim de Camondo)がたいそうお気に召した夫、ここも同じ系統(お金もちの邸宅)だから気に入ると思うのよね。

 

(Nissim de Camondo は先月から工事のため休業している。なんと2026年まで!)

 

平日に予約して行ったので並ばずに済んだけれど、当日券の長い列ができていた。この美術館で外まで並んでいるの初めて見たわ。

 

 

現実問題として、階段のある家に住みたいとは思わないけれど(歳とったらなおさら)、こういうの、見るだけなら本当に素敵。

 

 

温室もゴージャス。

 

ここの常設展示は、ティエポロ、ウッチェロ、マンテーニャ、ベルリーニ、ボッティチェリ、シニョレリ、カルパチオ...イタリア絵画のそうそうたる傑作ばかり(もちろんフランス絵画もある)。

 

そして、クリヴェリ(Carlo Crivelli)まである。

 

むかーし、ロンドンで初めて見て、色鮮やかなのにどこかひんやり冷たい雰囲気が漂っていて、強烈に印象に残った画家。フランスではあまり見る機会ないのよね。

 

 

現在、特別展のお部屋には、ローマのボルゲーゼコレクションが来ている(フランス人はボルゲーズと言う)。

 

まだどこの観光地でも事前予約など要らなかった時代、ボルゲーゼ美術館だけは完全予約制だった。日本からキッチリ予約して訪れた思い出。

 

カラヴァッジョのフルーツ籠の絵は、あちらでも華々しくスター扱いだったからよく覚えている。

 

ああイタリア行きたくなっちゃったな。

 

傑作ぞろい、しかも久々だったからゆっくり観ていたら2時間半も経っており、ぐったり疲れた。

 

お茶〜〜〜♡

 

この美術館へ来たもうひとつの目的は、ティールーム。お屋敷の1室なので、優雅な気分になれる。

 

...と思ったら、改装後、雰囲気がやや変わっていた。テーブルと椅子が替わっただけなのに、こうも違うのね。以前のほうが雅やかだった気がする。

 

 

私は15時から頼めるティーセットを。

 

ここね、実をいうと、味は、まあ何ていうか、ふつうなんですよ。左端の杏とピスターシュのタルト、素朴でふつうにおいしかった(ショコラショーは...夫が選んだのでひとくちもらったら粉ココアだった)。

 

手のこんだものを目的に来るというより、お手軽に優雅な雰囲気に浸るための場所、といいましょうか。

 

ところで、この美術館はてっきり私立だと思っていたら、なんと、l’Institut de France (5つのアカデミーを総括してるとこ)の管轄だった。

 

ぜひ今後も定期的に訪れたい。