「イン・ザ・スープ」「フォー・ルームス」など 

米インディーズのアイコンといわれる

アレクサンダー・ロックウェル監督 16mm作品

「この数年に観た新作で、最もパワフルな作品の⼀つだ。」:映画監督クエンティン・タランティーノ

 

マサチューセッツ州ニューベッドフォードで暮らす15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ。二人は、ふわふわした巻き毛を持つ姉弟で、あまり学校には行かず、ネジを拾ったり、カンを集めたりし、小遣い稼ぎをしている。

ビリーは、歌姫ビリー・ホリディから名付けられた。 苦しい時には、いつも優しかった頃の母との思い出を思い浮かべている。

 

二人には、男を作って家を出た母がいるが、今、姉弟が一緒に暮らす父アダムは、酔っていなければ優しい良いパパで、貧しいながらもクリスマスにはプレゼントを用意してくれる。

しかし、日々酒を飲んでのトラブルが尽きず、、、

父は、ある日ついに強制入院させられることになる。

 

他に身寄りもなく、金銭的にも暮らしていけない姉弟は、今の彼氏ボーと暮らす母イヴの元を目指す が……。

 

監督の実子 ラナ・ロックウェルとニコ・ロックウェルが主人公の姉弟。

監督のパートナー、カリン・パーソンズが母イヴ役、

「ミナリ」のウィル・パットンが父アダム役。

 

ほぼモノクロ映像なのに、ビリーの心情に変化があるシーンでは、急にカラー映像になるので、メリハリもあって、

全編とにかく、切なくて、

 

DVにあってる子ばかりで、暴力が暴力を呼ぶ哀しさとか、、

 

みんなガンバレ!大人しっかりせえよ。

となる、貧困や虐待の中でも、子供たちのピュアさ、愛がキラキラするお話。

 

こういうこと、きっと世界中で今も起こっているのだろう。

 

 

ラナちゃん、歌手を目指してるそうですが、あの眼。。女優さん絶対いける。