モロッコ、彼女たちの朝
モロッコは何年か前に、2週間くらいで、列車と車での一周の旅をして、(途中、マラケシュで、ベリーダンス系のフェスに参加しました。メディナのリヤドに泊まってたけど、ほんと、迷子になる、、)
とにかく、全然時間足りなくて、いつかまたゆっくり行きたいと思っています。
観光地の中心には、変な人、ぼったくろうとする人もいるけど、
基本的には、だいたいみんないい人、
公用語は、モロッコのアラビア語ですが、
フランス語で話す人がほとんど。
身長が高い人が多い。
ロバが多し。
おじいちゃんのジュラバ姿に萌え。
そして、イケメン多し。
舞台は、
地中海に面する北アフリカにある、西の国・マグリブ=モロッコ。
国際空港のある都市、カサブランカのメディナ(旧市街のこと)。
メディナの中の扉を1つずつノックして回る、未婚の女性、若い妊婦サミア。
彼女は、寝泊りできる仕事先を探している。
(元は、田舎から出てきて、ヘアメイクのできる美容師だったようですが、この作品では、結局最後まで、どうして結婚してないのに子供ができて、一人なのかに触れないので、 例えば、お店のマダムの旦那さんとか、弟とかと不倫的なことなのかな とか) が、イスラーム社会では、基本的に未婚の母は絶対にタブー、、 (あと、みんなどこかで知り合いだったり、親戚だったりするので、 全然知らない女の一人歩きは異常事態とすぐにわかってしまう)
どの家も、大きなお腹を抱えた女への態度は冷たく、足蹴にされる。そんな中、上階から女の子が声をかけてきた家があった。
そこに住まうのは、漁師だった夫を海難事故で亡くし、今は女手ひとつでパン屋を営む女性アブラと、一人娘のワルダ。
他の家同様に、サミアを追い払ったワルダだったが、立場は違えど、母の身、 夜になっても行き先がなく大きなお腹で路上で眠るサミアを家に招き入れる。 幼いワルダは、大喜び。
ワルダという名は、両親が ワルダ(アラブ、中東では超有名な人気歌手の名前。近年亡くなりました。アラビア語ではワルダはバラのことです。)の歌が好きで、名づけられたという。
*見つけたカセットテープのベトワナズビークでちょっと踊るサミア。ちっちゃく踊るのが向こうの人っぽい。
こういうのが、ホントっぽいのです 作るのに時間がかかるから最近全く作っていなかったお菓子をとてもうまく作れるサミア。
サミアの作る繊細なお菓子はお客に大好評。
パンのための粉を運んでくる近所の男性は、実はアブラに夢中だが、彼女は、全てに心を閉ざして黙々と働き続けてきた。
サミアは、彼女の頑なな心を開かせようと画策し、直接対立することに、、、
モロッコの伝統的なパンや焼き菓子、モロッカンタイルなどの幾何学模様が美しいインテリア、 そこかしこから聴こえてくる、伝統音楽のグナワ(鉄のカスタネットが特徴的)の演奏、アラビア音楽…、街の喧騒。
とりあえず、私は好きな世界。。。
監督・脚本:マリヤム・トゥザニ 出演:ルブナ・アザバル 『灼熱の魂』『テルアビブ・オン・ファイア』、ニスリン・エラディ 2019年/モロッコ、フランス、ベルギー/アラビア語(この作品では、モロッコの口語でした)/101分
ホントに正直な話、モロッコのアラビア語、ちょこっと勉強して投げ出してるので、 もう一回やろう と思ったり、 90%、世界観を(良い方向に)面白く観ていたのですが、 個人的には、最後の5分間くらいのいいシーンが、、、めちゃめちゃ眠たくなりました。
詳しく言えませんが、淡々と終わっていくので、こういう世界に興味がなくて見だすと、、
なにこれ、おもんないわ、、見て損した、、となるでしょうね、、
でも、女優さんたちの細やかな演技は見応えあって、素晴らしいです。(アブラに恋するおじさんのアラブっぽさも好き)
終わり方がドラマチックだったり、スッキリしたら、もっと良かったな〜、、と、レビュー、評価が二分するの、わかります。
ワルダ様のこの歌は、ベリーダンサーならみんな踊る曲ですね。
あなたがいたら私は幸せ という感じの、Happy曲。
Batwanes Beek - Warda بتونس بيك - ورده • Lyrics : Omar Batisha | عمر بطيشة • Composition : Salah El Sharnouby | صلاح الشرنوبى • Music Arrangement : Tarek Akef | طارق عاكف
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