5つ目の【原始反射】の紹介は、
【対称性緊張頸反射】
(STNR:The Symmetrical Tonic Neck Reflex)
この【原始反射】は誕生後に出現します
(生後6ヶ月〜11ヶ月)
首を前に曲げると腕が曲がって脚が伸び、
首を後ろに曲げると腕が伸びて脚が曲がります
腹這いからハイハイの姿勢に変換する際に必要で、
初めて自分で重力に逆らう動きになります
首を前後させるため、
遠方と近方へ繰り返し交互に両眼を動かすトレーニングとなり、
ピント合わせの視覚機能の発達にも関係し、(ビジョントレーニング)
手足を使ってハイハイするプロセスに必要な目と手の協調性に磨きがかかります
全ての【原始反射】の発達統合を図り、
【原始反射】の次の発達段階となる
《姿勢反射》の出現・発達統合を促します
要は、
最終的に二足立ち・歩行するために重要な【原始反射】って事ですね
この【原始反射】は全身の動きになるので、あらゆる身体組織と筋肉に関係し、
特に【目】と関連しています
【対称性緊張頸反射】が残存していると、
・姿勢に問題
→ひどい猫背
→背中を反らせすぎる
→姿勢保持が難しい
→姿勢が悪い
→座り方が悪い
→類人猿のような歩き方
・目の問題
→遠近調整視覚の獲得に遅れ
→垂直の追従性眼球運動をスムーズに行うのが難しい
→ピント合わせ機能に問題
↪︎板書が苦手
↪︎キャッチボールが苦手
↪︎食べ散らかし
・動きがぎこちない
・手と目の協調性の問題
→書き写す作業が遅い
→板書が苦手
・前頭葉の働きが十分でなく、掃除や片付けが苦手・できない
・泳ぎが下手、苦手、泳げない
・正中線をまたぐのが苦手
「この【原始反射】が残存していると『泳ぐ』事にも関係するんだ」
とビックリしたけど、
調べてみると残存していると泳げない・苦手な人多いですね
(静岡県て、
「公立高等学校プール設置率日本一」
だし、私が小学生の頃は学校でも級があってみんな泳いでたからそんなにいないと思ってたんだけど…)
そして、
「なんで苦手なの?」
って聞くと、
「息継ぎができない」
「進まない」
「フォームが上手にできない」…
確かにこの【原始反射】が残存していると、
頭が上がると脚が曲がる
→脚の動きがロックされる
→ 沈む… (息継ぎできねー)
頭が下がるとお尻が上がって脚が伸びる → 足を動かす
→ 沈む…
そして、
「動きがぎこちない」
→ 頭、腕、脚といった身体の各パーツ別々の動きがスムーズにできない
→ 全身の動きが連動しない
→息継ぎできない・進まない
はぁ〜… 納得
食べ散らかしも、
ご飯をキレイに食べるってしつけの問題かと思っていたら
この【原始反射】が関係しているんですね〜
色々と腑に落ちる事が多い面白い【原始反射】の1つです
【原始反射】の残存・ビジョン(視覚機能)診断とトレーニングも行っています
お子さんの診断も受け付けています
興味ある方は気軽にご連絡下さい