昨日はメンタル絶不調でして、そんなとき突然なんの告知も前触れもなく『なんだかセンチメンタルな時の歌』のMVが公開され、この曲の良さを改めて噛みしめた次第です。
いや公開してくれたのは嬉しいけど、さすがに突然すぎるでしょう。
なんていうか、もっとこう、盛り上げてほしいなぁ。
せめて前日か当日の朝or昼間くらいに「○時にMV公開!」みたいな予告をするとかさ。
もうちょっとワクワクさせてくれよ。本当に突然アップするじゃん。
しかもアップされてから40分以上、「公開されました」的なアナウンスすらなかったんですよ。
ようやく娘。のTwitterアカウントで告知されたのが、公開されてから40分以上経ったあと。
さすがに……というかいつも通りというか、相変わらずモーニング娘。に対しておざなりな姿勢を隠そうともしない事務所さんですこと。
せっかくのMV初公開、もうちょっとファンを楽しませるようにできなかったかな。
それとも、そんな風にはしたくなかったのかな。
モーニング娘。のことなんて盛り上げてたまるか、って感じ?だからわざとなんの告知もせずアップして、そこからしばらく黙ったままだったの?
なーんて嫌味のひとつも投げたくなるというものです。
『最KIYOU』のほうはちゃんと事前に予告してくれたんだけどな。
まぁそれやったのメンバーですけども。(つまりメンバーがやってくれなきゃこうしてなんのお知らせもなく密かにアップされるだけ、ということなのか)
そんな不満はこれくらいにして、MV見ましたという話を。
意外にもロケ、しかも陽光の下での撮影。
どちらかというと“静”な映像になると想像してたんですが、実際は“動”なMVになりましたね。
まぁたしかに、一見ダウナーで暗めの曲っぽいけど、希望の光を見失ったわけではない。
すごく乱暴にまとめると、「最近とにかく身も心も疲れてしんどいけど、心の奥底にはあの頃の純粋な私がまだ残ってるのよ」という歌だから、暗い曲ってわけではないのかもしれない。
つまり、サビの歌詞を反映したMVって感じなのかな。たぶん。
つんくさんの曲なので、どんなに音数が少なくても、しっかりリズムは刻まれている。
サビではそれが一気に前面に出るので、メロディー的にもそちらをイメージしての内容なんでしょう。振り付けも意外と激しく踊ってますしね。
あぁそれにしても、やっぱりこの曲好きぃ~。
前にも言った気がしますが、わたくしはこの曲を勝手に「OLエレジー」と密かに呼んでいます。
20代後半……いや30代前半くらいのOLの、疲れた日常。
ちょうどそのくらいの層に突き刺さる歌詞じゃないですか?
まぁ自分はOLでもない30代も半ばを過ぎた男なんですけど、この歌詞は痛いくらい突き刺さりました。
なんもかんも歳を重ねるほど難しいと感じる
ってね。本当それよね。
年々、生きるのが難しくなる。
子供の頃のほうが心も繊細で、いろいろ不自由だし、生きづらいと思ってたのに。
実際そういう面もあるけど、個人的には大人になればなるほどいろんなものが耐えがたくなって、しんどいことが増えたなと感じてます。
大人になれば心も鈍感になってきて、なにも気にせず楽に生きられるんじゃなかったのか。
鈍感にはなったのかもしれないけど、とにかく強度が薄れて、ちょっとしたことで大ダメージを受ける。子供の頃のほうがもっと強靭だったなぁ。
なんて思うこの頃ですよ。
そのくせ「幼きあの頃の」心はまだ残っていて、それがまた厄介なんだわ。
大人として、大人の世界を生きていく上では。
みたいなことをつい考えてしまう名曲です。
この曲の歌詞、げったーは「正直まだよくわからない」みたいなことを話してたじゃないですか。
ほまたんあたりは「わかるところとわからないところがある」と言っていて、小田ちゃんは「わかる(意訳)」と言っていた。
年齢によってそれぞれ感想が違うのが、この曲のおもしろいところであり、最大の魅力でもありますよね。
だからこそ、刺さる人にはめちゃくちゃブチ刺さる。
げったーがわからないのは当然なことで、だってもっと大人になった人がげったーくらいの歳のことを想って歌った曲だと思うから。
いまのげったーの歳で「この歌詞わかるわ~」と言われても困る。
そこはわからなくていい。
あとなんか個人的に、「きっと昔は こんな子じゃなかったはずだよ」の部分が好きです。
あそこのメロディー、Aメロのなかではわかりやすいじゃないですか。
歌詞とも相まって、なんか好きなんですよね。よくあのパートだけ口ずさんじゃう。
つんくさんの書く歌詞は、ネガティブだけにならないところがいい。
今回のはわりとネガティブめな歌詞がAメロBメロで続くけど、サビでちょっと光が垣間見えるんですよね。
でもあからさまなポジティブを入れるわけでもなく、そのバランスが絶妙だし、だからリアリティがあって共感できる。
逆に、ポジティブな歌詞でも、ちょこっとネガティブ(というか「ポジティブだけじゃない」みたいな要素)を入れるから、説得力が増すんでしょう。
この塩梅がほんとに絶妙で、真似しようと思ってもできない部分だなぁと思います。
他の作家さんが「つんくさんっぽい歌詞」を書こうとしても、やはりそこが決定的に違う。
ところで間奏の部分、サビのメロディーをめいちゃんが歌っててそれを逆再生してるって言ってるヲタクさんがいましたが、本当?
つんくさんのライナーノーツでそこらへん言ってくれるかなと思ってたんですが、言ってくれませんでした。
https://note.tsunku.net/n/nce563bb155d2
この曲を、ある程度社会人として過ごしてきた世代だけでなく、思春期で青春真っ只中の世代のことも想って作ったっぽいのがすごいなと思うし、つんくさんらしいなとも。
まぁたしかに、モーニング娘。はそのどちらの年代のメンバーもいますからね。
どちらかというとお姉さんチームくらいの層についての曲だと思うけど、若者チームにも共感できる部分はあるはず。(動画ばっか見ちゃうとか、コンビニはどれも美味しそうとか)
こういう曲でも、ちゃんと「いまのモーニング娘。」を見て考えて作ったものであるというのが、なんかいい。とてもいい。
流行りに安易に迎合することなく、モーニング娘。のシングル曲としてこういう曲を出してくれる、そこが本当に素晴らしいですね。はい。
言い忘れてたけど、サムネがあゆみんなのもいい。
『最KIYOU』はサムネがリーダーで、こっちはサブリーダー。
去年の『Never ending Shine』のふくちゃんと並べて置きたいですね。