ニアデスハピネス。

 

 

 

懐かしいでしょう、この言葉。

 

 

 

 

ひょっとしたら「なにそれ?」というヲタクも少なくないのかもしれない。

 

 

12年前だもんねぇ。

なんとまぁ。

 

 

 

 

最近、空木春宵という作家の『感応グラン=ギニョル』という小説を読みまして。

 

 

 

 

 

 

短編集なんだけど、そのなかに「徒花物語」という中編があって、それがちょっと『ステーシーズ』と『LILIUM』を足して2で割ったような話で、そしたらなんか久しぶりに『ステーシーズ』を見たくなってしまったので見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に久しぶりに見た。

 

 

『ステーシーズ 少女再殺歌劇』

 

 

何年ぶりだろう。

モーニング娘。が舞台をやらなくなってから、あまり舞台のDVDを見返すことも少なくなってきており。

 

 

なぜなら、見ると「舞台やってくれ!」モードになってしまうから。

 

 

しぬほどやってほしくて、でも事務所はやってくれなくて、そんな事務所に対する怒りと憎しみとありとあらゆる呪詛が渦巻いてしまうから、なるべく見ないようにしてました。

 

 


 

でも件の本を読んだら、久々に見ずにはいられなくなったから見ちゃった。

 

 

 

いやぁ、やはり良いですね。ステーシーズも。

 

 

改めて見ると、なかなかにイカレた話をやってたんだなぁと思いました。

 

 

14~16歳の少女たちがある日突然狂い死にしたと思ったら蘇ってゾンビ化し、それを男たちがチェーンソーやらなんやらで165分割に細切れにする。そんな物語ですよ。

 

 

さゆは出てなかったので、れいなと9期10期、そして役者(みな男性)のみなさんと一緒にやった舞台。

一応言っておくと、大槻ケンヂさん原作で、脚本・演出は末満さんです。

末満さんとのご縁は、ここから生まれたのでした。

 

 

 

それにしても、加入して1年ちょっとの中高生アイドルがやる内容じゃない。

でもだからこそ、素晴らしかった。

 

 

 

どぅーなんて、まだ赤ちゃんですよ。

 

 

DVD持ってる人は見返してみるといい。

思ってるより赤ちゃんだから。

 

 

ほんと「子供!」って感じの顔してるし、めちゃくちゃに可愛い。あれは天使です。信じがたい可愛さ。

 

 

2024年に、数年ぶりに見返すとビックリします。

 

 

りほりほも可愛かったなぁ。

声とかちょっと違うもんね。子供の声。

 

 

みんな初々しくて可愛かった。

 

 

もちろんいまも可愛いけど、それとは違う可愛さの話よ。

もうなんか、あるはずのない母性が湧いてきてしまう。

 

 


 

この舞台って、たとえばLILIUMみたいに一本の筋がしっかりあるわけじゃなく、若干オムニバスっぽい形式なんですよね。

 

 

詠子と渋さんというメインっぽいところはあるんだけど、全体的に時系列も前後してたりするから、一回見ただけだと少しわかりにくい構成かもしれない。

 

 

ヲタクとしては演じる娘。メンたちに感情移入して見てしまうところなんだけど、なにしろみんな165分割にされてしまうからなんとも言えない気持ちにもなる。

 

 

よくまぁこんな話を舞台で演じてたなぁ当時のモーニング娘。

 

 

だからこそおもしろかったんだよねぇ。

物語もそうだし、こういう舞台をやってたということそのものがおもしろかった。

 

 

これのあとが『ごがくゆう』で、その次は『LILIUM』ですよ。

 

 

最高だったね。あの頃は。

事務所もまだいろいろやってやろうって気概があった。

 

 

いまじゃ見る影もない。退屈なルーティンさえままならない。

思えば舞台をやらなくなった頃からそんな気配はあったのかも。

毎年人気でチケットも完売してたのに、2019年から急にやらなくなったじゃん?

そういう、需要があるものをどんどんやらなくなるなんて、マイナス以外のなんだって言うのさ。

 

 

本当に、思わずにはいられないよ。

もしも2019年もその翌年も翌年もそのあとも舞台をやれていたら、いったいどんな物語が紡がれていたんだろう、と。

 

 

今年も入れれば6つ。

まぁコロナ禍1年目の2020年はやれたかどうか微妙だから除外するとしても、5つ。

 

 

それだけの機会が不意にされたかと思うと。

 

 

オレはもう、この震える拳をどこに振り下ろせばいいんだ。

 

 

 

こないだのモー女の学級会でも少し舞台の話になって、小田ちゃんがほまたんとげったーに「舞台やってほしい。絶対成長する」って言ってたんですよ。

 

 

そう、ライブとはまた違った経験で、成長できるはずなんですよ。

これまでに、舞台の前と後では見違えるように歌が上手くなったメンバーだっていました。(娘。に限らず)

 

 

いろんな面で、良い経験になるはずなのに。

 

 

 

あぁどうして……

 

 

どうしてやらなくなった……

 

 

アップフロントさぁ……

 

 

ぶん殴っていい?

 

 

 

 

 

 

 

話がズレました。

 

 

ステーシーズといえば、やはりかの名曲『キマグレ絶望アリガトウ』を語らずにはいられない。

 

 

モモ役のりほりほがメインで歌ってる曲ですが、なんとも言えない悲哀を誘う名曲です。

 

 

他の曲もみんな良い曲が多いんだけど、この頃ってまだサントラが当たり前に出る時代じゃなかったんですよね。

 

 

LILIUMからは上演中にグッズとしてサントラが発売されるようになり、DVD化されたときにもサントラが付いてくる仕様になったけど、ステーシーズの頃はまだそうではなくて。

 

 

だから基本的にステーシーズの曲は舞台の映像を見る以外に聴く方法がない。

 

 

ただひとつ、『キマグレ絶望アリガトウ』だけは後々ハローのオムニバスアルバムみたいなやつに収録されたので、音源化されております。

 

 

 

 

 

 

これこれ。

 

 

たしか最初はタワレコ限定で販売されたんじゃなかったかな。

 

 

 

ちなみにこれに収録されてる『キマグレ絶望アリガトウ』は、新たにレコーディングし直したもので、アレンジも劇中より壮大な感じに進化しております。

 

 

 

正直なんの前知識もなくこの曲だけ聴いたら「どういうこと?」となる歌(歌詞)ではあるので、万が一見たことない聴いたことないという人はステーシーズのDVDを見てからこの曲を聴いてほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼。

 

 

思い出は美化されると云うけれど、どうしたっていまよりもあの頃のほうが楽しかったという想いは拭えない。

 

 

いまも楽しいことはある。

でも、あの頃のほうがたくさんあった。

 

 

それは単なるノスタルジーではなく、明確なモーニング娘。の/ハロプロの/アップフロントの運営の変化である。

 

 

 

舞台ひとつとってみても、明確すぎるくらいの変化、つまり「あの頃はやっていた。いまはやらなくなった」があるわけで。

 

 

大好きで毎年楽しみにしていたものをやらなくなれば、それは当然つまらないと感じる。当たり前のこと。

 

 

ただ、どうしてやらなくなったのかがわからないし、納得できる「やらない理由」も見当がつかない。だから嘆かざるを得ないし、過去を懐かしく思い返すほかなくなる。

 

 

 

 

 

本当に、つまらない運営をするようになった。アップフロントは。

 

 

有能でもないくせに、ファンの支持を得ていたものをどんどん捨てていくそのスタイルは、いったいどんな馬鹿げた考えから生まれる方針なのか、一度でいいから是非とも拝聴したいと常々思っている。

 

 

破滅願望でもあるのか。

 

 

だったらこんな回りくどいことをしてないで、とっとと彼女たちを手放せばよろしい。

君たち以外に、彼女らを上手く世の中に売り込んでいける人(事務所)はたくさんいるだろう。

 

 

彼女たちのためにも、無為に飼い殺すのはよしたまえ。

 

 

あの子たちはもっと輝ける。

しかしアップフロントでは、その場を与えてやることができない。

できないというより、しないんだろう?君たちは。

 

 

する気がない。むしろ意図的にしないようにしてる節さえ見受けられる。

 

 

不思議な事務所だよ、アップフロントは。

 

 

なにがしたいんだか、なにがしたくないんだか、普通の常識ではまったく計れない。

もちろん褒めてない。悪い意味でしか言ってないことに、どうか気付いてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

おっといけない。

舞台のことになるとどうも人格が変わるところがありまして、結局事務所への愚痴になっちゃってすみません。

 

 

 

 

 

次は何回見たかわからないほど見たLILIUMを見返して、何度書いたかわからない感想ブログをまた書こうかな。そのうちに。