こないだ久しぶりにモーニング娘。の16枚目のアルバム『That's J-POP』を最初から最後までフルで聴いたんですけども。
やはりこれは名盤ですね。
このブログで何度も書いてきたけど、改めて思いました。
まさにいまのモーニング娘。の名刺代わりになるアルバム。
モーニング娘。に興味あるけど曲がたくさんありすぎて何を聴けばいいかわからないよぅ……という人が身近にいたら(そんな状況があるのかどうかはともかく)このアルバムと、去年出たベストセレクションアルバムを黙って手渡せばとりあえず大丈夫。そこから先はまた別のブツを紹介してあげましょう。
一曲目の『愛してナンが悪い?!』からして名曲ですからね。
決して派手ではないけど、歌詞もメロディーも編曲も素晴らしい。
シングルにはならなそうな雰囲気の曲ですが、こういうアルバムでしか聴けないタイプの名曲こそ珠玉だったりします。
他にも種々様々な楽曲が網羅されていて、まさに『That's J-POP』の名に相応しい代物と言えましょう。
まじでファン以外にも聴いてほしいアルバムなんだけど、なかなか難しいんでしょうねぇ。
シングルならまだファン以外の耳に入るチャンスもあるかもしれないけど、アルバムとなるとそれなりに興味を持っている人じゃない限りなかなか手に取らないだろうから。
アイドルとかアーテイストとかそういう概念に縛られず、モーニング娘。の、つんくさんの、この素晴らしい楽曲たちをもっとたくさんの人に知ってほしい。聴いてほしい。
改めてそう思いました。
だからアップフロントさんもそろそろサブスクを解禁したらどうかね。
という話をすると長くなるのでやめますが、その辺のことどう思ってるのか、事務所の偉い人の見解を一度聞いてみたい気はします。
確固たる意志があって解禁してないのか、それともなんとなく解禁してないのか、どっちなんだい。
それはそうと、このアルバムが発売されたときに在籍していたメンバーのうち、もう4人も卒業してしまっているという事実に衝撃を受けたりもしたんですよ。
卒業順で言うと、まーちゃん、かえでぃー、ちぃちゃん、ふくちゃん。
この4人がもう娘。にいないってやばくない?
この4人だけでも、とんでもない戦力じゃないですか。人気も実力も。
1人欠けるだけでも大きな損失なのに、それが4人も。
なんということでしょう。
もちろん4人一気に卒業したわけじゃなく、3年のあいだに1人ずつではありますが、いま現在、結果的にふくまーかえちぃがいないわけで、そう考えると「ほえぇ~」とマヌケな声をあげてポカンと空を見上げたくもなります。
逆に言えば、この4人がモーニング娘。として活動していた時間があったわけで、それって最強やん、とも思います。
まさにこのアルバムが発売されたモーニング娘。'21のメンバー構成って、熟練の先輩たちとまだフレッシュさの残る15期がいる最強のモーニング娘。でしたよね。
常に未完成なモーニング娘。の、ある種ひとつの完成形であったような気がします。
とはいえ、それがずっと続くわけではないのがモーニング娘。というグループなわけで。
卒業と加入があり、どんなに良い形であっても変化していく。
そうやって続いてきたわけです。
惜しい気持ちもあるけど、さっき言った「ひとつの完成形」だって、そうやって変化し続けてきたからこそ生まれたものであり。
これまでどこかの段階で変化を止めてしまっていたら、'21のモーニング娘。も、いま現在のモーニング娘。も存在していなかった。
だから、この変化は不可避なのでしょう。
誰が卒業しようと、誰が加入しようと、そうやって続いてきたのがモーニング娘。だから。
儚いといえば儚い。
でもその儚さこそが、モーニング娘。をこんなにも長いあいだ魅力的にしてくれる要素である気もします。
時々こうやって過去を振り返ってあの頃を惜しみつつ、いまのモーニング娘。が存在するこの時間をしっかりと享受していきたい所存です。
というブログをですね、去年の12月の末あたりに書こうと思ってたんですよ。
実際半分くらい書いたのもあるんですが、そのときはなんかやる気が足りなくて最後まで書けず、いずれまた書こうと思ってるうちに1ヶ月くらい経ってしまいました。
なのでこの話は1ヶ月前にぼんやり考えたものだと思ってください。
まぁ別にいつ書こうとたいして変わりない内容なのでこんな注釈も必要ないんですが、一応言っといた。
「あの頃のモーニング娘。って最強だったな~」なんて、結局いつどの時期にも思ってるんですけどね。
なぜならモーニング娘。は常に未完成であると同時に、常に最強でもあるから。
それならば、どの段階を顧みても「あの頃って最強」と思うに決まってる。
イコール、いま現在のモーニング娘。も最強なわけです。
過去ばかり振り返って現在を見逃すのは愚行ですが、まぁたまにはいいかと。