フクちゃんいま何してるかな~。
などとぼんやり考えてしまうヲタクです。
のんびり楽しく過ごせてたらいいな。
プラムたんやラヴィちゃんと存分に遊んでるかな。
クレアちゃんと朝のお散歩には行けたかしら。
ハロ通の配信で「卒業したらゼルダやりたい」って言ってたけど、できたかな。
オレは5月に買ってやり始めたゼルダのティアキンをいまだにクリアしてないよ。(ここ1ヶ月くらいはほとんどやる暇なかったせいもあるけど、細かい部分までやり尽くそうと思うとめちゃくちゃ時間がかかるのだ)
フクちゃんがモーニング娘。にいない世界というのが実に約13年ぶりなわけで、まだどうにも馴染めません。
そう思うとすごいよね。
13年間それが当たり前だったのもすごいし、それがいまはそうじゃないというのがすごい。嘘みたいだ。
2011年の1月2日から、2023年の11月29日まで、ずっと当たり前だったのに。
今度はこの、フクちゃんがモーニング娘。にいない世界が当たり前になっていくんだなぁ。
なんて女々しいことを言ってしまうのも、どうか今年中はお許しください。
フクちゃんのブログもインスタも更新されない世界線。
そりゃそうなんだけど、無理すぎる。
さてそんなフクちゃんが卒業した29日のコンサートの感想を書いていこう。
だいぶ遅くなってしまいましたが、わたくしの自己満足にお付き合いください。
とはいえこの日はテレビで生中継もされたし、あまり細かいところは省いていきます。
わたくしは録画したけどまだ見てなくて、29日に見た記憶を頼りに書くので、記憶違いなどあったらすみません。見なかったことにして読み流してください。
以前も書いたように、この日は始まる直前にみずきコールが沸き起こりまして。
すでに感が極まりかけていたわたくしは、その声援によって見事に落涙しました。早い。
そこにいるみんなが(そこにいないみんなも)フクちゃんを愛し、想いを届けようとしている。
愛されてるよフクちゃん!泣、とわかりきったことを叫びたいような心地でした。
冒頭の2曲を経て、メンバー紹介を兼ねたソロダンス。
これも前に書きましたが、ここで最後にフクちゃんが出てくるところでいつもウルっときちゃう。
この日は尚更です。
これが正真正銘、最後だったから。
あの音楽と、ビジョンにメンバーカラーが浸食してきてバーンと名前が出るのがカッコいいのよなぁ。
その音楽のまま、シームレスに『セクシーキャットの演説』のイントロに繋がるの天才じゃないですか?
いつもながら娘。ライブのああいう音作ってる人すごい。
各ライブの繋ぎの音だけ聴けるCDを出してほしいくらいだ。
ところでわたくしはセクシーキャットの間奏の音と振り付け、そして間奏明けの大サビの(人間たちの)キレキレなダンスがめちゃ好きなので、ここをまたライブで見られたのが嬉しいツアーでした。
しかもフクちゃんラストのツアーで、横アリでのパフォーマンスが見られたの最高。映像にも残るし!
あと『恋愛Destiny』も好きな曲だから嬉しかったな。
これ歌いながら外周歩く演出も、横アリならではで良かった。
そしたらそのあと『Only you』が来たじゃない!
ホールコンにはなかった曲。
アレンジされたイントロが流れはじめ、なんだなんだと思ったら「い~としのき~み~へ~♪」って!
なんだろう、そんなサプライズだけで泣いちゃう。
しかもサビをメインで歌ってるのがフクちゃんと小田ちゃんじゃん。
フクちゃんが小田ちゃんに向かって「大丈夫 君ならできるよ 恐がらないでね」って歌うとか。
それを受けた小田ちゃんがちょっと泣きそうになりながら歌ってて、「あぁ……」って思いました。あぁ……って。
それと、フクちゃんの「君を守る」の強さ。
歌声も表情も、完全に守ってくれてる。
なんという説得力でしょう。カッコよかったぁ~。
このラストツアーに『時空を超え 宇宙を超え』があるのも嬉しいんですよねぇ。
大好きな曲だから、聴けて良かった。
というかこのツアーのセトリまじ良すぎる。
そうそう、この公演はAパターンだったんですよ!
これも嬉しかった。
おかげで最後に横アリで『愛しく苦しいこの夜に』と『元気ピカッピカ!』が聴けた。
これはわたくしの勝手な想いなんですけど、2010年のライバルサバイバル横アリ公演で『愛しく苦しい~』を歌えなかった(アルバム出たのがギリギリ過ぎてセトリに入れられなかった?)そのリベンジを、13年の時を経て、亀ちゃんに憧れるフクちゃんが果たしてくれたような気持ちになりました。
やはり横アリというとプラチナ期以降は数えるほどしか立ててないから、どうしてもちょいちょい2010年と2014年の公演が頭をチラついてしまいまして。
あのときの出来事や、あれから過ぎ去った時間の長さとか。
そうしていま、この14人のモーニング娘。'23がまたここに立っていて、それをずっと引っ張ってきたリーダーが卒業しようとしている。
大河ドラマだよ。
壮大な年代記ですよ。
リアルタイムで見てきた分、余計にそれを感じてしまってなおさら涙腺がやばいことになってましたわ。
そしてまたも追加曲!しかも『グルグルJUMP』!
うひょぉぉぉぉ!ですよもう。
最高じゃん。天才か。プラチナ厨歓喜。
ただひとつ、まぁわたくしはファミリー席だったのでどっちみちなんですが、グルグルJUMPなのにジャンプ禁止なのがもうばかやろうでしたわ。
グルグルJUMPでジャンプしなくてどうすんだよ!
人類が一番ジャンプすべき瞬間だろうが!(とファミリー席が言う)
それはそれとして。
まりあ・らいりー・はるさん・げったーでのMCは、ちょっといまあまり思い出せないので中継を見返すか円盤を待つかしましょう。
でもらいりーが緊張しつつMC頑張ってたのは覚えてる。
ほんとにさ、みんな言ってるけどらいりーは加入してまだ1年半しか経ってないのに、もうやってることが3~4年目くらいの感じなんですよ。
たいしたもんだなぁと、ヲタク感心してしまいます。
この久々の横アリ公演で、17期の『好きな先輩』を披露できたのもよかった。
そう、ついついフクちゃんの卒業にばかり気を持ってかれてしまいますが、17期にとっては初めてのツアーだったんですよね。
17期もまた本当にすごい。
秋ツアーのリハーサル期間は他のライブやお仕事とも時期がかぶって、らいりーですら泣いてしまった(らしい)ほどの多忙っぷりだったのに、それを乗り越えて堂々とパフォーマンスしてましたからね。
初ツアーでこれだけできれば、上々どころじゃない。
いまのモーニング娘。に一般から加入してくる子の底力を見た気がしました。
これからが楽しみすぎる。パフォーマンスだけじゃなく、キャラクターも含めて。
さて、すべての曲に触れていくといつまでも終わらないので少々割愛して、メドレーも最高だったなぁ。
最高だったなぁとか言いましたが、ここでわたくしにありえないことが起こりました。
それは眠気です。
自分でも驚きました。
こんなに楽しんでライブを見てるのに、あろうことか眠いだと?
突然の睡魔。
いやたしかに、ライブの爆音はむしろ眠りを誘発することがあるという話は聞いたことがあったし、過去に何度かそうなったこともないではない。
しかし、いま。
さっきまで全然そんなのなかったのに、急にですよ。
もちろん退屈だなんて1ミリも感じてないのに。
そこでわたくしは考えました。
これは寝不足とかそういうのもあるかもしれんけど、おそらく脳が現実逃避をしているのではないだろうか、と。
すでにライブも中盤戦に差し掛かり、もう少しでフクちゃんが卒業してしまう。モーニング娘。からいなくなってしまう。
そんな現実を受け入れたくないあまり、わたくしの脳は活動を一時休息しようとしやがってるんじゃないかと考えたわけです。
これはわりとまじでありそう。
ビックリしましたよ。
正気かよって。『未来の太陽』も『ワクテカ』も好きな曲なのに、オレってば睡魔と戦ってるんだから。ばかやろうだな。
そんな突然の睡魔によってほんの一瞬(体感3秒くらい)目を閉じてしまいましたが、メドレー用にアレンジされた『Say Yeah!もっとミラクルナイト』のイントロが流れた瞬間にバチン!と目が覚めたのでご安心ください。
あのミラコーのカッコいいイントロのおかげで、一気に意識が覚醒した。
「カッ!」という擬音が聞こえそうなくらい、目をかっぴらきました。
そこからは睡魔も訪れず普通に楽しめたので、現実逃避したがっていた脳も諦めたのでしょう。
なんだったんだあの眠気は。どこかの小学生探偵に麻酔針でも打たれたのかと思うくらい唐突な眠気だった……
そんなくそどうでもいい話をしてる場合じゃない。
『What's UP』も『いきまっしょい』もノリノリで楽しみました。
やっぱ曲が良いよな、モーニング娘。のライブは。
そして前回も言いましたが、『Happy大作戦』での得も言われぬ多幸感。
このときばかりは一般席で隣の人と肩組んで左右に揺れたいと心から思いましたね。
でもそれをちょっと上のほうから俯瞰して見るのも悪くなかったです。
メンバーも客席も会場がみんな一体になって、「幸せ」っていう概念のお手本みたいな光景だったから。
2014年のさゆの卒コンも思い出しました。
あのときは立ち見席で見てたなぁって。
あのときのHappy大作戦も最高だったけど、時を経て、モーニング娘。の形(メンバー構成)も変わって、それでもやっぱりこの曲を歌うモーニング娘。はいつだって最高だ。そう感じてました。
ところでメンバーの何人かがバズーカ持って客席にTシャツを撃ち込んでたのってどの曲でしたっけ。『OK YEAH!』?
残念ながらわたくしのところには飛んできませんでしたが、ひとつ、頭の上を見事な放物線を描いて綺麗に飛んでいきました。
丸めたTシャツってあんなに綺麗に飛ぶんですね。
まったくブレずにスーン……ッって飛んでたから、思わず見とれてしまった。
バズーカを肩にかついで歌ってるメンバーの姿もカッコよかったです。
フクちゃんとか、可憐さと勇ましさが相まってまじで似合ってた。
さあ。
もう終盤ですよ。
どうしよう、もうちょっとでフクちゃんが卒業してしまう。
MCのお時間でしたが、この日は前日に喋らなかったメンバーが担当しました。
そこで察したんですけど、今回も昔のようなひとりずつメッセージを送る卒業セレモニーはやらない感じでしたね。
個人的には、昔みたいにやってほしい気持ちもあります。
20分とか30分くらいかけて、それぞれ想いの丈をじっくり伝えてほしい。
でもひとつ前向きな解釈をするなら、1曲でも多く歌いたいから、時間がかかるセレモニーは省略したのかなと。
(今回は2Daysあって前日にも多少話すことはできたから、全員言えたといえば言えたわけだし)
フェスで同じ理由でMCを削れるだけ削ったモーニング娘。だから、卒コンでもそういう想いはあったのかもしれない。わかりませんけどね。
でもおかげで、曲数はたしかに多かった。
ホールから追加された曲が結構ありましたもんねぇ。
はるさんとかめいちゃんは、持ち前のほんわか力で良い感じに会場を癒してくれました。
でもほら、そのあとのねちんが泣くからさ、こっちもつられちゃうわけよ。
あかねちん、この1年くらいはしょっちゅうフクちゃんの隣にいて、ずっとはーとはーとしてましたもんね。
そうやってくっついて楽しそうにしてる2人が大好きでした。
本人も言ってますが、反抗期を経て心を開いて、譜久村さん大好きを一切隠さなくなったあかねちん。
微笑ましかったな。
ちょっとばかし愛情が重いねちんと、それを柔らかく、暖かく、どーんと受け入れてくれるフクちゃん。
そんな大切な先輩が明日からもういないと思うと、勝手にあかねちんの心情を想って、泣いてしまう。
もっとこの2人がキャッキャウフフしてる姿を見ていたかったです。
本人が一番そう思ってるでしょうけど。
あゆみんもさ、綺麗な背中を見せて「私がモーニング娘。を守っていきます」みたいなこと言ってたけどさ、ちょっと笑いに走らせようとして、でもやっぱり泣いちゃってて。
あゆみんも熱い人だもんね。
フクちゃんとは、えりぽんの次に長く一緒に時間を過ごしてきた人でもあり。
あゆみずきの組み合わせも大好きだったなぁ。
あ、大好き100万点だったなぁ。(言い直し)
フクちゃんと一緒にいるときのメンバーは、みんないつもより優しく、ちょっと甘えたがりになる人が多いなという印象で。
どちらかというと姉御気質なあゆみんも、フクちゃんの前だとご主人様に懐いた猫ちゃんみたいで、ほんと可愛かった。
フクちゃんの持つ優しい雰囲気がそうさせたんでしょうねぇ。
そこからの『すっごいFEVER!』と『わがまま気のまま愛のジョーク』からの、またきた追加曲『Go Girl~恋のヴィクトリー~』だぁぁぁ!
まじか。
オレが常々「Go Girlはライブで盛り上がるからもっとやってほしい」と思っていたのを知っていたんですか?
もう一度言いますが、このツアーのセトリまじ良すぎる。
9月30日に渋谷で初めて見たときは、セトリの良さに泣きました。
近年で一番好きなセトリのツアーかもしれない。
(贅沢を言うなら、28日の公演で『五線譜のたすき』を歌ってほしかったなと思いました。行きの電車内で聴いてて、これ歌詞がいまのモーニング娘。にぴったりだなと思ってたので、OGも出る公演で歌ってほしかった)
そこからの『涙ッチ』はもう、最高の流れ。
ここでもまたプラチナ厨のわたくしは、2010年のライサバ横アリ公演を思い出したりしてました。
あのときは、一番最後に歌った曲が『涙ッチ』で。
当時もこの光景は一生忘れないだろうなと思いながら見ていましたが、今回も同じ気持ちで、あのときとは違う、だけど同じ“モーニング娘。”を目に焼き付けてました。
個人的にも思い出が詰まりまくったこの曲を、譜久村リーダー時代のラストに歌ってくれて嬉しかったです。
気付けばもうアンコールになっている。
アンコールという名のみずきコール。
会場いっぱいの恋ピンクが滲んで見えたのはどうしてなんでしょうね。
この光景をとうとう見るときが来たんだなぁと考えていました。
会場を包む恋ピンクの海と、全力のみずきコール。
そうして出てきたフクちゃんは、なんとここにきて新衣装!
そのあと出てきた他のメンバーもみんな新衣装だったわけですが、これがめちゃくちゃ可愛かった。
ほんとこの衣装好き。
シックな色でカッコよさもありつつ、ちゃんと可愛い。
今回のツアー、セトリだけじゃなく衣装も素晴らしかったよね。
春ツアーも良かったし、最近どうしたの?アップフロントさん。
ライブの衣装が可愛いだなんて、熱でもあるんですか?(失礼)
フクちゃんがメインで歌う『Neverending Shine』は前日とほぼ同じ演出だったけど、メインステージにいるメンバーの元へフクムラダッシュする速度が前日よりスピードアップしてたというか、走りが本気になってたような気がしたのは自分だけでしょうか。
ほとんど涙を見せていなかったフクちゃんだけど、メンバーと一緒にこの曲を歌うときに少しだけ涙で声が詰まっていて、わたくしは泣きました。(と言いつつその前から泣いてた)
このとき感じたあの気持ちは、上手く言葉にできません。
とても寂しくて、とても幸せで、なによりも尊くて、だからこそ切ない。
大好きだから寂しい。
大好きだから幸せ。
なんていうか、そんな感じです。
『One・Two・Three』を経てからの、満を持してのえりぽんMCが来ました。
お察しの通り、ボロボロに泣きました。(自分が、だけどえりぽんも泣いてたね……)
たぶんがきさんの卒コン以来、表ではほとんど涙を見せてこなかったえりぽん。
そんなえりぽんが同期のフクちゃんの卒業であんなに泣くなんて、それはもうあかんて。
某インタビューで、「里保と香音ちゃんが抜けて、みずきと2人になった頃から、みずきが最後の1人になるのは違うなと自分の中で思っていました。リーダーとしてずっと頑張ってきてくれたからこそ、ちゃんと送り出してあげたい気持ちが大きかったんです」と言っていたえりぽん。
いざ“最後の同期”を送り出すその瞬間、えりぽんがどういう気持ちだったのか。寂しさなのか安堵なのか、それはわかりませんが、フクちゃんのことをとてもとても大切に想っていたことだけはたしかでしょう。
そんなのとっくにわかってはいたけど、その気持ちを憚ることなく表してくれたから、くれたから……(もう言葉にできません諦めた)
そして9期のデビュー曲、『まじですかスカ!』だよ!
娘。シングルのなかでも珍しいくらい屈託のない明るい楽曲で、それがなんか逆に泣ける!
リリースされた当時は震災の直後で、メンバーも大変だっただろうけど、自分もまあまあ神経が削られていた頃で、そんなときこの明るい新曲にどれだけ救われたことか。
加入したばかりの幼い4人の歌声に、どれだけ希望をもらったことか。
9期は光でした。
新しい時代の到来でした。
あれから13年近くが経って、9期が一番上の先輩になって、フクちゃんが卒業する。
とんでもねぁなぁ。
とんでもねぇドラマだ。
ラストのフレーズ、「幸せ!」をこれほど実感しながら叫べたのは、後にも先にもこれっきりかもしれない。
いや、これから先もあってほしいですが。
とにかく、最高のまじスカでした。
モーニング娘。って本当にすごいし、つんくさんの曲も本当にすごい。
2011年のあの頃、この曲をこんな気持ちで聴けるときが来るなんて思ってなかった。
あぁ。ついつい語りすぎてしまいますが、まだ終わらないのだった。
ダブルアンコールで出てきたフクちゃんは、純白の、スカートの先が淡いピンク色に染まったドレスを着ていて、それはあまりにも美しい姿で。
綺麗だ、と思いました。
それはただ見目麗しいというだけではなく、喜びや悲しみに何度も打たれ、そのたびに心を磨かれ続けてきた人だけが放つ美しさ。
一朝一夕では決して辿り着けない、長い努力の果ての美しさでした。
手紙はメンバーに充てて、フクちゃんらしい優しさとユーモアが詰まった言葉でしたが、こないだも書いたように、えりぽんのところだけ涙に詰まっていて、もう……もう……
フクちゃんもえりぽんも、互いが互いのことを想うときだけ泣くとか、そんなのこっちはもっと泣いちゃう。
旅立つ人の眼差しは優しくおおらかで、会場みんなを包み込むような慈愛に満ちたコンサートだと感じていたけれど、このときだけは別の、本人たちにしかわからない気持ちがあったんだろうなと思います。
本当に、途方もない。
誰も触れない、二人だけの国。
愛情とか友情とか同期愛とか、そういうのじゃなく、あるいはそれら全部を含めて、二人だけに見える軌跡があるのでしょう。
どう言えばいいのかわからないから、ヲタクは泣くことしかできませんでした。
そこからの『I WISH』は、これまで聴いてきたどの『I WISH』よりも説得力に満ちていた気がします。
「人生って素晴らしい」
あの瞬間、世界で一番説得力を持った歌だったんじゃないかな。
「ah 夢中で 笑ったり泣いたりできる」
2023年11月29日のモーニング娘。'23が歌うこの曲は、このときをもってひとつの完成形に至ったと言ってもいいくらい、素晴らしいものでした。
モーニング娘。としての13年間を、夢中で、笑ったり泣いたりしながら駆け抜けてきたフクちゃんが、「人生って素晴らしい」と歌い上げるフィナーレ。
もう心が受け止めきれなくなってきてる。
尊さがキャパオーバーしそう。
いつぞやのソロフェスでフクちゃんがこの曲を歌ったことがありましたが、そのとき本人が描いたあのイラスト、わたくしあれがすごい好きで、このときも思い出してました。
愛に満ち溢れた、とても可愛らしい絵。
人数は違うけど、まさにこの絵のような愛と幸せに満ちた『I WISH』だったなぁ。
だけどこれでは終わらなくて、最後の最後に『みかん』がきた!
あぁ、最後まで最高だ。
2019年のロッキンを思い出す。あれも譜久村リーダー時代の大きな大きな功績のひとつ。
「こんな光景を見ることができるなんて……」と心が震えたあのロッキン。
それと同じ気持ちに、いまもなっている。
あのときのロッキンも、この横アリ2Daysも、譜久村リーダーがいたから見ることができた景色だよ。
ありがとう、という気持ちでいっぱいです。
モーニング娘。に、そして譜久村聖さんに、心からのありがとう。
そうしてコンサートが終わってしまいました。
フクちゃんが、モーニング娘。を卒業してしまいました。
めちゃくちゃ泣いたけど、清々しさもあって、だけどやっぱり寂しくて、なんかもうぐちゃぐちゃよ。
しかし会場のみずきコールは収まらず、トリプルアンコールで出てきてくれたフクちゃん。と、おんちゃんらいりー17期。
おんちゃんとらいりーがドレスの後ろを持ち(I WISHでも17期が持ってて可愛かった)、アリーナの外周を1周してくれました。
その光景はさながらプリンセスの謁見。
ミズキングダムのお姫様が、我々下々の者の前に顕現なされ、その可憐なお手を振ってくださっている。
幸せです。
でも寂しいです。行かないで……
このときも、ライブ中も、あの優しい笑顔を何度も見せてくれていた。
いまも脳裏に焼き付いて離れません。
大好きです。
譜久村聖というメンバーが9年間リーダーを務めたこの時代の終わりは、モーニング娘。にとって大きな転換期になるでしょう。
ひとつの時代が終わり、また始まっていく。
「リーダー譜久村聖」は、それくらい大きな役割をこなしていたし、立派に全うして旅立っていったと思います。
紛れもなく偉大なリーダーでした。
フクちゃんがリーダーで良かったと、9年間のあいだに何度思ったことか。
ファンが知り得ることなんてほんの一部だろうに、それでも心からそう思えるくらい、頑張って頑張って、リーダーになってくれていた。
フクちゃんは決してリーダー気質ではないし、性格的にも穏やかなタイプだから、時に苦しい気持ちになることも多かったでしょう。
「リーダーになったその日から、“譜久村聖”は箱に閉まった」と言っていたように、本来の自分ではない自分でいなければならない場面も多かったでしょう。
決して“リーダー向き”ではない女の子が、誰も真似できないくらい立派にモーニング娘。のリーダーを9年間やり遂げられたのは、本人の血の滲むような努力と、それを支えてくれるメンバーのおかげだったんだろうなと、ヲタクは思います。
卒コンの翌日に発売された『BIG ONE GIRLS』にフクちゃんと小田ちゃんのインタビュー(と写真)が載ってるんですが、そこで「リーダーになってから3年くらいは常に気を張りまくってた。返事ひとつするのも気を遣ってた」と言っていて。
それが、はるなんやあゆみんに「もっと私たちを頼ってください!」と言われて、気を緩めることができるようになったんだとか。
ひとりではなく、メンバーみんなでモーニング娘。を引っ張ってきたリーダー。
それはとてもフクちゃんらしいし、きっとフクちゃんだからできたことなんだと思います。
きっと、ファンには見えないところでたくさん泣いたこともあったよね。
ファンは応援することしかできないけど、その応援が少しでもあなたの力になれていたのなら、こんなに幸せなことはありません。
生まれてきてくれてありがとう。
モーニング娘。になってくれてありがとう。
ずっとずっと、頑張ってくれてありがとう。
輝いてくれてありがとう。
幸せを、ありがとう。
譜久村聖さんのことが大好きです。
どうかお元気で。
また会えるその日まで。
あなたの生きる世界が美しく清らかでありますように。