モーニング娘。'22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~SINGIN' TO THE BEAT~加賀楓卒業スペシャル
に行ってきました。
ちょっと軽く放心状態というか虚脱感に見舞われていて、なかなか感想を書く気力が湧かないんですが、細々と書いていこうと思います。長いです。
そういえばこのブログの3つくらい前の更新で「最近の卒コンは簡略化されてるからカタルシスが云々」と危惧していた自分がいましたが。
泣いたよ。めちゃ泣いたわ。
なんならまー卒やちぃ卒より泣いたかもしれない。
自分だけじゃなく、メンバーも。
お手紙をライブ中に読むか読まないかなんて、たいした問題じゃなかった。
かえでぃーのこれまでと、目の前のステージに立っているいまがあれば、自然と涙は出てくるらしかった。
かえでぃーの卒業は本当に前日くらいまで全然実感がなくて、たぶん卒コンもさっぱりしたものになるんだろうなとばかり思っていたから、予想に反してというかその反動というか、めちゃくちゃ込み上げるものがあって自分でも驚きました。
でもかえでぃーはいつもどおりだったんだよな。
別段変わったことをしたわけでもなく、泣ける演出がたくさんあったわけでもなく(ちょっとはあったけど)、いつもどおりの加賀楓、いつもどおりのモーニング娘。のコンサートだったのに、(卒業というのを除いても)何かがいつもと違った。
それは単に、モーニング娘。が常に進化しているということなのかもしれません。
見るたびに「すげぇ」と思えるのは、本当に、見るたびにすごくなっているから。
今回もすごかった。
なにしろ、ライブ本編がまじで秒で過ぎてしまった。
『歩いてる』がきたとき、「え、もう終わり?」と本気で思ってしまったよ。
ホール公演でも「早いな」と思ったけど、今回はそれ以上に体感が秒でした。さっき始まったばかりでは?と感じるほどに。
それくらい、ずっと歌いっぱなし踊りっぱなしなんだろうなぁ。
とんでもないよあの子たち。
ロッキンで体力オバケなんて言われてたけど、このライブではそれのステージを3つ分くらい一気にやってるみたいな勢い。
そして、これについていけてる櫻井梨央ちゃんもまたとんでもない新人です。
体力云々もそうだし、加入してまだ半年、これが初の武道館公演だというのを完全に忘れさせてくれるパフォーマンス。
途中、実に自然に楽しそうに笑ってる場面が結構あって、いやはやおみそれしました。
すんごく努力したんだろうけど、努力だけじゃないものもきっと持ってるんだろうなと思います。だからこそ一人加入でモーニング娘。になれたんだろうなと。
そんな新メンバーに負けじと、15期の3人もますます魅力的に成長していて感動よ。
おんちゃんはもう5~6年目くらいの安定感と安心感があり。
個人的に『ビートの惑星』のサビのソロパート「聴こえてくる鼓動」が好きなんですよ。あそこの歌声が気持ちいい。
でも『歩いてる』の終盤で円になって歌うとき、おんちゃんが泣いてる姿がビジョンに映って、それを見たらもうダメでした。もちろん泣きました。
めいちゃんは可愛さとクールさの表現が抜群ね。
両極端な表現なのに、あの子はそれをどちらも持ち合わせてる。
笑えばニコニコめちゃくちゃ可愛くてこっちも笑顔になるし、クールになれば思わず見惚れてしまう美麗な顔になる。
赤い新衣装のとき、めいちゃんだけ王子様みたいな感じだったのも可愛かったなぁ。
ほまたんは見るたびに魅力が増えてきて、特に今回はさっきも言った中盤の赤衣装になってから、思わず注目してしまう場面が多々ありました。
なんでしょうね。ほまたんは見ての通り可愛らしいベイビーフェイスなんだけど、時々グッと大人っぽくなることがあって、でもめいちゃんみたいなクールさともまた違って、「おぉ……」と驚いてしまう。
上手く言葉にできませんが、歌・ダンス・表情、それだけじゃなくスタイルの良さからくる存在感とか、いろいろと増し増しで良くなってました。
おねえさん組は言わずもがな、最強の布陣です。
よこやん!ああよこやん!
「可愛い笑顔とクールな表情のギャップ」といえば、めいちゃんの前によこやんがそれだった。
なにより、13期。ああ13期。
『BRAND NEW MORNING』の歌い出し、あれズルすぎませんか。
あんなの泣くに決まっておろうが。
ホールでは違かったのに、武道館ではふたり向き合って歌うんだもの。
ビジョンに映るふたりの真剣な表情。
お互いがお互いに向けて、デビュー曲の歌詞を投げて、受け止めて、また投げ返す。
そして笑顔で、拳を交わす。
このライブで最初の涙腺崩壊ポイントがここでした。
思わずサイリウムを振っていた手を止めて見入ってしまった。
12期は、みんなの頼もしさに改めてじーんときました。
あかねちんはなんといっても『大きい瞳』でひと際輝いていたなぁ。
個人的にあの曲が好きというのもあるけど、かつての6期3人のパフォーマンスにも見劣りしない、いまの『大きい瞳』として申し分なく、その真ん中で歌うあかねちんの輝きに目を奪われまくり。
まりあは今回も前髪をがっつり上げて強強のお顔を惜しげもなく見せて、誰よりも激しく踊る。
この日のチェルはカッコよさもさることながら、どこかふんわりと可愛らしい雰囲気もあった気がして、新たな一面が見れた気がします。
11期から上の先輩たちは、いつもながらに凄すぎて上手く言葉にできないのがもどかしい。
凄いのはもうみんな知ってるでしょ?
でも凄いとしか言いようがないんですよね。
小田ちゃんとか、もはや歌が上手いとかそういう域で語るのもなんか違うというか。
歌の上手さというより、表現力が段違いとか、表現のバリエーションが豊かすぎるとか、圧倒的なプロのステージングとか、そういう抽象的な言い方しかできない感じ。
あゆみんのエネルギッシュさは、ベテランとは(良い意味で)思えないほど瑞々しい。
常に動いて常に踊って、常に何かを表現している。
スッとした静かな空気も纏えるし、気付いたら誰よりも熱く燃えていたりもする。
えりぽんは最近本当に貫禄が出てきたなと勝手に感じていて、それも別に本人から圧が滲み出てるとかではなく、ごく自然な頼もしさというか、それをこちらが勝手に憧憬のまなざしで見てしまうというのに近い。
フクちゃんの同期であり、だからこそ、“リーダーの頼れる右腕”みたいに感じることもあります。
ふたりが9期であるときは同じところにいるんだけど、フクちゃんがリーダーのオーラ(?)を出しているときは、右腕になる。
自分でも何を言ってるのかよくわかりませんが、漫画とかでもよくあるじゃないですか。リーダーとかキャプテンとか船長の頼れる右腕。えりぽんはそんなサブリーダー感がすごくあるなと思ったのです。美しくてカッコいい。
そして我らがフクちゃんは、ますますホーリーマザーになっていく。
とても大きくてあたたかいもので、モーニング娘。を、メンバーを、ファンを包んでくれる。その包容力。
でもその柔らかさのなかには強い強い芯があって、それが時折りパフォーマンスにも滲み出るときは、誰よりもカッコよかったりもする。
可憐で儚いのに、頑強で豪勇でもある。わかりますかこれ。
どうにも抽象的なことしか言えなくて申し訳ないですが。
アンコール後にかえでぃー以外の12人で挨拶をしましたけど、なんていうかもう、泣いたし笑ったし、モーニング娘。っていいなと心底思ったよ。
ほまたんの泣き顔、というか泣いちゃう自分に喝を入れるところ可愛かったな。
おんちゃんも泣くし、よこやんもさ、最初は普通に話してたのに、最後に泣くから。それはもう。もう。
13期メンバーの合格を告げられて、かえでぃーとふたりで抱き合ったあの画が浮かんできてしまった。
たったふたりきりの同期だもんな。本当に良いコンビだよ。
最高だった。「13期」というその響きだけで、なにか特別なものを感じてしまうくらいに、大好きでした。
モーニング娘。の歴史上、唯一の2人加入。
それがかえでぃーとよこやんで良かった。
よこやんのバスツアー、ほんとにやってくれよ。そんでかえでぃーもほんとに来ちゃえばいい。
13期らしいじゃん。
絶対楽しいなぁそれ。
あ、あと真莉愛ちゃん今回はワンピースでしたね!w
ワンピースなら(読んでるから)わかる。
思わず笑ったけど、でも泣いてもいるんだよ。自分。
真莉愛が本気で伝えようとしてるのが伝わってきたから。
傍から見たら「急にどうした?w」ってなるだろうけど、真莉愛は本気なんだよね。だからこっちも、(ちょっと笑いながらも)泣いちゃう。
真莉愛らしいなぁ。本当に愛おしい。
あでも、みんなを巻き込んで腕を上げるとき、冷静な声で「左手です」って指示してたのは普通に笑いました。
そしてかえでぃー。
かえでぃー。あぁ……(ため息)
さっきも言ったようにいつもどおりのかえでぃーだったんだけど、あるいはそうじゃなかったのか、それとも見てる自分の意識の問題なのか、こんなにもすべてがカッコいい人だったか……と呆然としてしまった。
卒コンだからか、曲の終わりのキメがビジョンに映る頻度も高かったんですが、それがどれもひとつ残らずカッコいい。
もうカッコいいなんて言葉で表すのが申し訳ないくらい。「他にもっと相応しい言葉はないのか?」と語彙の乏しい自分がもどかしいです。
なんの曲だったかな。
最後の締めのパートは他のメンバーだったのに、曲終わりのキメの部分だけかえでぃーが映ったところがあって、そこがもう嘘みたいにカッコよすぎて惚れました。惚れ直しました。自分のなかの乙女が黄色い歓声をあげまくりでした。
ずっとカッコいい。ずっと美しい。
かと思えば子供みたいに笑うときもあって、愛おしい。
13期でのMCも良かったなぁ。
MCという名の漫才。ああいうのもっともっと見たかった。
ふたりが信頼し合ってるのが滲み出てたなぁ。
アンコールで、黒を基調に赤を取り入れたパンツスーツスタイルで颯爽と歩いてきたかえでぃー。
言葉にできない。
あの瞬間、6年前の合格発表のときの姿が浮かんできて。
そしていま目の前にいるその姿に、人はこんなにも美しく、麗しく立派に成長できるのだと感じ、泣きました。
ソロで歌った『Give me 愛』。
これがもう、良すぎて良すぎて良すぎて、衝撃といっていいくらい良すぎて。
なにもかも完璧だった。
ソロで歌う『Give me 愛』として、これ以上はないんじゃないかと思うくらい完璧で理想的で、これは奇跡なんじゃないかと思うくらい、見入ってしまった。
でもこれは奇跡なんかじゃなく、かえでぃーがこれまでの6年間、いや研修生時代も含めての10年間、培ってきた努力と才能の結晶なんだと思い知り。
いままでもかえでぃーの魅力とかすごさとかわかってるつもりだったけど、ひょっとしたら自分は何もわかってなかったんじゃないかと思ってしまうくらいに、素晴らしかった。
これがこの一回きりだなんて。
嘘でしょう。これからも見れるんじゃないの?モーニング娘。の加賀楓として、この素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるんじゃないの?
これが最後だとわかっていながらも、そんな風に思ってしまったのを覚えてます。
だから、終わらないで、ずっと歌って踊っていてほしかったです。
なんてカッコいいんだろう。
アイドルとして、アーティストとして、いやジャンルなんてどうでもよくて、人として表現できることの極北のひとつがここにあるのだと、そう思いました。
卒業しないでくれよ……
とも思っちゃったな。
前から思ってはいたけど、より一層、思ってしまった。
でも卒業してしまったね。
そりゃそうなんだけど、ちょっと喪失感がすごいです。
だって最後にあんなの見せられたら。それは。
もうひとつ思ったのは、ダンスはもちろんなんだけど、かえでぃーは歌いながら踊れるという素晴らしい才能も持っている人だから、これからも歌を忘れずにいてほしいなという願い。
かえでぃーの目指す先がどんなものかはわからないけど、絶対にまた表舞台に立ってその表現を誰もが目にできるところにいてほしいし、そのときはダンスだけじゃなく歌も聴かせてほしい。
その歌を聴きたいと思う人は、たぶん本人が思ってるよりずっとずっと多いだろうから。
そんな風に呆然としていたら、最後の『Ambitious!野心的でいいじゃん』が鳴り響いて、気付いたらコンサートが終わってました。
最後、それぞれのメンバーがかえでぃーとコミュニケーションを取って去っていくとき、最後にフクちゃんががっしりと握手をしていたのが印象的でした。
あれはリーダーにしかできない握手だなと思ったよ。
そうして、モーニング娘。13期メンバーの加賀楓ちゃんが、モーニング娘。を卒業していきました。
改めて、卒業おめでとう。
あなたがモーニング娘。になってくれてよかった。
あなたがいるモーニング娘。を応援できたことが誇らしい。
そしてモーニング娘。も。
こうやってまたひとり、素晴らしいメンバーが旅立っていって、いずれまた新しいメンバーがやってくるんでしょう。
生まれては消え、消えては生まれ。
こうやって25年続いてきたんだよなぁと改めて思ったりもして、生命の営みみたいなその繰り返しは決して当たり前ではなく、たぶんこういうのを奇跡と呼ぶんでしょう。
あるいはモーニング娘。の必然なのか。
誰でもなれるわけじゃないからこそ、そこには唯一無二の物語が生まれ、魅力が生まれ、きっとこの先も続いていく。
正直、ここ数年はファンを続ける気持ちが挫けそうになることもありまして。
まぁその理由はここには書きませんが、そんな風に倦んだ気持ちでも一応長年のヲタクとしての習性かライブのチケットを取って現場に行くことはしていて、そのたびにヲタクに必要な活力が復活して、性懲りもなくここを離れられなくて。
だってあんな最高のステージとドラマを見せられたら、そのたびに「ファンになる」という現象が上書きされ続けて止まらないのよ。
ライブを見るたびに、何度でもモーニング娘。のファンになってしまう。
今回もまたファンになりました。
モーニング娘。を知って、その魅力に気付いて、虜になった自分に、えらいりーと言ってやりたいです。
そしてなにより、モーニング娘。の全員に、余すことない賛辞を。
そんな感じで、素晴らし過ぎて今日なにもやる気になれないほど素晴らしいコンサートでした。
良い卒コンだったな〜。
言い忘れたけど、中盤の新しい赤衣装めちゃくちゃ良かったです。
あっちを最後にしてもよかったのにと思ったのは内緒だ。