ひとつ前の記事で長い前置きを書いたので、ようやく本題を書こう。
前回が想定していたより長くなってしまったため、今回はできるだけ短く簡潔に書きたい。書けたらいいな。(と思ってはいる)
タイトルにあるように、アップフロントが配信しているハロプロの公式動画(ハロステやアプカミやその他)を有料コンテンツにしてはどうか、という提案(意見)である。
その理由は主に2つ。
ひとつは、有料化によって動画のクオリティアップを図ってほしい、というもの。
もうひとつは、有料化によって視聴へのハードルを上げることにより、ろくでもないコメントを書く連中を(ある程度ではあるが)排除できる可能性があるのでそうしてほしい、というものだ。
動画のクオリティに関しては、毎週無料でアップしてくれているだけあって、正直そこまで質の高いものではないように思えてしまう。
これはもちろん人それぞれで感じ方は違うだろうが、わたくしは大抵一度見たらもう見返すことはほとんどない。(内容によってはまったく見ない回もある)
昔からそうだったわけではなく、ここ数年の動画はそうだ、ということ。
初期の頃はもっと遊び心もあっておもしろかったので、何度も繰り返し見ていた。今は昔だ。
有料化にしてお金を取れば、それを動画制作の予算として使えるようになる。
内容に関しては制作側のセンスも問われるが、ビジネスはまずお金が動いてなんぼだ。
たとえば月額500~700円くらいで、週に1本、番組のような動画を出していくのはどうだろう。(クオリティによってはもう少し値段が高くても払う)
ハロステやアプカミのような形式ではなくなるかもしれないが、とりあえずおもしろければいい。
料金を払う必要はあるが、あまりおもしろくもない動画を毎週無料で提供されるよりは、このほうがヲタクとしての生活をより楽しめるのではないだろうか。
ろくでもないコメントを書く連中をある程度排除する、というのは、そういう連中が少々目に余るからだ。
最近、というわけでもなく、そういう奴らはいつでもどこにでもいる。
しかしなぜか同じようなタイミングで連中の動きが活発になるときがたまにあり、ここ何日かそんな状態にあるのをわたくしは感じていた。
たまたまなのかもしれないが、そういった言葉をいくつか連続して目にしてしまい、気分がどんどん腐っていった。
(2~3日前の話なので、いまは多少落ち着いている)
インターネットの世界に限らないだろうが、「無料」とされる場所にはそれなりの理由とリスクと混沌があるものだ。
そしてインターネットでは、「コンテンツを有料にした途端にコメントの民度が良くなった」という話をよく耳にする。
有料になると当然ながら視聴のハードルが上がるので、物見遊山でやってくる軽薄な連中をその時点である程度弾くことができるというわけだ。
クソみたいなコメントを書き込む連中は、お金を出してまでそれをするほどの気概はない。
もちろん例外はあるし、有料でもそういう奴らがまったくいないわけではないだろうが、数は減らせる。
少なくとも、ハナから「悪口を書いてやろう」と思って動画をクリックするような連中や、いわゆる“冷やかし勢”は排除できる可能性が高いだろう。
それに、お金を出してコンテンツを買うというのは、ある種のリスクを負うことでもあるので、自分から積極的に「楽しもう」と思えるものだ。
無料で手に入れたものは、たとえ楽しめなくても自分にはなんのリスクもない。ちょっと時間を無駄にする程度。
だからそもそもの姿勢からして「まぁあるなら見てみますか」くらいだったりすることも多い。
気持ちが積極的ではない、ということ。
きちんと自分でお金を払い、コンテンツを楽しむ。
これは実際、思ってる以上に大切なことなのだ。
有料配信の映像をちゃんと買って見るのと、違法アップロードされたその動画を後ろめたい気持ちで見るのとでは、全然気持ちが違うでしょう?(違わない人はちょっと心を改めたほうがいい)
有料にするからにはそれなりのクオリティが求められるけれど、お金を出してそれを手に入れて楽しむ喜びは、きっと無料の低クオリティ作品を与えられるよりずっと大きいものだと思う。
「有料にしてしまうと、動画による新規拡大のチャンスが失われてしまわないか?」という懸念もあるだろう。
しかし現状、アップフロントが新規ファン獲得に向けて積極的にコンテンツを提供/拡散しているようには(運営の姿勢も、動画の中身も)残念ながら見えない。
こう言っちゃなんだが、いまハロプロが出している公式の動画を欠かさず見ているのは、すでにハロヲタになっている人(または多少なり興味を抱いている人)くらいだろう。
どうせそのつもりがないのなら、期待薄な新規ファン獲得よりも、有料化にして現存の太客を満足させる方向性に注力したほうがいいのではないだろうか。
シングルのMVや、ある種の宣伝動画やダイジェスト動画などは、無料のままでいいと思う。
ただし、コメント欄はつけなくていい。
宣伝のための動画にそんなものは不要だ。
MVに関しては、少し難しい。
これも有料にしてもいいと思うが、昨今の音楽事情を鑑みると、MVまで手軽に見られないというのはファン拡大の観点から見てマイナスになる可能性があるので仕方ない。ハロプロはサブスクに入っていないので。
(さっきの言葉と矛盾するようだが、ハロステやアプカミに比べて、シングルのMVはファンでなくとも能動的に検索して視聴する可能性がある)
MVのコメント欄は……個人的にはいらないと思うけど、他人がどう感じたかを知りたいと思う人は多いからなぁ。
昔はそんなのがなくても楽しめたのに、いまはもう大衆の評価があまりに可視化されすぎていて、それなしでは楽しみ方がわからないという人もいるらしい。
ここからは意見というよりわたくしの気持ちの話になってしまうが、いまの時代、あまりにも他人の声が聞こえすぎる。
それも、きちんと考えて発せられたものではない、ゴミのような垂れ流しの愚言が、そこら中に溢れているのである。
インターネットという世界。
SNSにも各所のコメント欄にも、そんな大衆の膨大なノイズが常に鳴り響いており、日常的にそれを見聞きする生活を送ってしまっている。
普段は気にならなくても、あるときふと我慢ができなくなる瞬間がある。
うるさい。本当にうるさい。どういつもこいつも好き勝手喋りやがる。しょうもないことばかり、どうでもいいことばかり、誰も聞いちゃいないのに、誰かに向けて喋り散らす。匿名なのをいいことに、平気で他人を傷つける。優しさも気遣いもない、他者を傷つけることを目的とされた言葉たち。あるいは傷つけるつもりさえなく発せられる中傷。あまりにも身勝手に、あまりにも無責任に、なんのリスクも負うことなく、言葉を投げつけていく人々。
こういったものに我慢ならない瞬間がときおりあって、いまわりとそれに近い感じだったりします。
それでいて自分もブログをやったりTwitterをやったりしているわけだから、他人のことなんて言えない。そんな自己嫌悪もある。
でもそれでも、さすがにこんな連中と一緒にはされたくないと思うときもあって、そういう瞬間にきっと、感情が沸点を超えてしまうんでしょう。
動画コンテンツの有料化というのも、半分以上はそっち対策としての提案である面が大きい。
本当に、お前らはこの動画を見てそんなことしか思わないのか?そんなことしか感じられないのか?いったいなんの話をしているんだ?と思うコメントが我が物顔でのさばっているからだ。
このまま無料でコンテンツを提供して、そんな奴らをこれ以上のさばらせておくのは絶対によくない。
グループのためにも、メンバーのためにも、ファンのためにも、もっと対策を講じたほうがいい。
ああいう手合いには、なにを言っても効果はない。
たとえ100万人が納得するような正論も、連中には意味がない。なにも通じないし伝わらない。
奴らは自分の身勝手な願望が通る(実現する)ことでしか満足しない。欲しいおもちゃを買ってもらえるまで、ひたすら駄々をこねて喚き続けるだけだ。
だからもう、コンテンツの周囲を壁で囲むか、簡単には手の届かないところへ移すしかない。
それがどんなものであれ、言葉には責任を持ち、それなりのリスクを負うべきではないか。
インターネットの世界は、その責任もリスクも負わずに、どんなことでも簡単に書き込めて、相手に(誰かに)伝えることができてしまう。
それが役に立つこともあれば、取り返しのつかない悲劇を生むこともある。(ネットいじめや誹謗中傷による自殺などが顕著な例だ)
こんなものは、健全とは言いがたい。
そんな不健全なところに、愛すべきモーニング娘。とそのメンバーを晒してほしくない。
モーニング娘。の動画をアップすることが、くそったれな連中に(悪口を書く絶好の場所を)提供することになってほしくない。
そのひとつの意見として、有料化を提案したい。
本来ならこういったネットのコンテンツは、無料だから価値があった。
無料でこんなものが見られるなんてすごい!という感動があった。(萌芽期あたりの話)
しかしそれも長くは続かなかった。
無料が故に、コンテンツのクオリティは低下していき、誰もが気軽に踏み込めるが故に、そこは踏み荒らされていった。
無料のものには必ず広告がついてまわるようになったのも同じ。
無料の遊び場は、広告や大衆によって汚されてしまった。
もうそこは素敵な場所ではなく、素晴らしいものも置いていない。(あったとしても埋もれている)
だから有料にして、少しでも良い環境を整えてほしい。
そう願うものである。
どうでしょうアップフロントさん。
こんなところに書いても届くわけがないけれど、書かずにはいられなかったので書きました。
アップフロントさんは、その辺ちょっとルーズ過ぎる。
動画の違法アップロードも完全に野放しだし、たぶん運営はコメント欄のことなんて気にもしてないんじゃないかな。そんなことはない?
さて。
結局また想定していたより長くなってしまった。
途中で余計な話を入れるからこうなる。(今回でいうと「わたくしの気持ちの話」の部分とか)
しかし最初はもっと長かったんですよ。
長すぎたので、一度全部書き直しました。これでも。
相変わらず簡潔に書けない人間で申し訳ございません。
そしてこの「~だ。~である」調で書かれる偉そうなブログは、おそらくあとひとつ更新されます。おそらくね。