先日さゆきの件について書いた手前、ここでなにも触れないのもなぁと思ったので一応書きます。

 

 

 


 

 

 

 

一部ヲタの「なにが言いたいのかよくわからない」という感想もわからなくはないけど、まぁある程度遠回しに書いているしそれできっとギリギリだったのだろうと察するところなので、そこは致し方ない。

 

 

それよりも、ここまでメンバー個人の意見を書いてそれを事務所がよしとしたことがちょっと驚き。

本当なら他のメンバーの意見も同列に並べたほうが変に角が立たなくていいんでしょうが、強要できることではないからこれもまた致し方なし。

 

 

 

 

 

小田ちゃんはインタビューなどでアイドルとしてプロ意識の高い発言をたびたびしているから、きっと冒頭の文言はそういう部分に対してのことなのでしょう。

 

 

イメージの一人歩きというのは、アイドルに限らず著名人には避けて通れないことなんだろうなと察します。

どうしたって自分の気持ちを100%正確に他人に伝えることなんて不可能だから、そういうことは起こってしまう。人は必ず誤読するし誤解する。言葉だけならなおさらで、思っていることの半分も伝わったら大成功といっていい。

 

 

だからこの小田ちゃんの想いが我々に正確に伝わることはほぼないと、たぶん本人もわかってはいるだろうけど、それでも言葉にしてくれたことにまずは感謝したいです。

 

 

 

これは正しいとか正しくないとかではなく、共感できるかできないかでしかないことだと思います。そういう類の話だと。

 

 

 

 

 

自分としては大方共感できます。

若干意味を汲み取りづらい部分がありますが、大体のことは「そうだよねぇ」という気持ち。

 

 

 

要するにこれはハロプロの理想像なのかな、というのがわたくしの(なんとなくの)解釈です。

 

 

こうであってほしいという理想。

でも現実はそうでなかったからこそ今回のようなことが起こり、それを思い知らされたが故の(メンバーそしてファンの)悲しみや憤りでもあるんだろうなという感じ。

 

 

 

 

 

ハロプロが真に音楽的な集団なのであれば起こらなかったことで、実際は、いわゆる“アイドル的な価値”も多分に含んでいるから起こってしまったことで。

 

 

ハローの誇りでもある歌やダンスのレベルの高さ。

それを多方面から評価されているハロプロですら、(音楽以外の)アイドル的な価値と無縁ではいられないのだという現実を、誰もが感じてしまったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いわゆる接触系のイベントを多発するようになってからずっと思っていたことで、このブログにも何度か書いてきたことなんですけど、ハロプロはパフォーマンススキルの高さを売りにした“アーティスト路線”(わかりやすいのであえてこう呼びます)と、接触イベやグラビア写真集や各SNSなどによる“アイドル路線”とを無理にでも両立させようとしているなと感じてまして。

 

 

でもそれってちょっと虫が良くて、これじゃいろいろと軋みが生じそうだなというか、いずれどこかから破綻してしまうのでは?と思ってたんですよねずっと。事務所さんちょっと欲張りすぎじゃない?って。

 

 

その弊害のひとつが、こういう理想と現実のギャップってやつなんじゃないかと、個人的には思うのです。

 

 

 

 

ハロプロを音楽最優先のアーティストで売っていくのなら、アイドル的価値を多く含む接触イベや水着の写真集、毎日更新されるSNS(少なからずプライベートを売りにするものなので)などの仕事を課すべきではない、と思います。

 

 

でもハロプロはずっとそうやってきましたよね。おそらくそうでないとやっていけない(あるいはそのほうが売れる)という事務所の判断なのでしょうが。

だからメンバーや事務所がどう言ったところで、それは自然とアイドル的な価値を帯びてしまうわけです。否応なしに。

 

 

そしてまた、仮にハロプロが音楽を最優先で売るのであれば、オーディションの段階で歌を苦手とする子が入り込む余地はなくなります。

どう考えても最初から歌が(できればダンスも)上手い子を入れたほうがいいに決まってますからねその路線なら。というかそうじゃないと成り立たない。

 

 

そうじゃなくても成り立つのが、アイドル的な価値というやつで。

もちろんそこには本人の努力とか成長とかいったドラマ性があるからなんですが、それもまた音楽だけで売っている集団ではない証左でもあるというジレンマがあり。

 

 

 

 

 

 

 

まぁなにが言いたいかというと、ハロプロはまだまだアイドル的な価値の軛からは逃れられていないのが現実であるということです。

それは自分としても残念だし悔しいことでもありますが、同時に「だからこそ」という部分も少なからずあることは否定できません。

 

 

軛なのか恩恵なのか。

どちらも含んでいる、というのが実際のところかなという気はします。

 

 

 

小田ちゃんもそれはわかっているから、あくまで理想として「こうであってほしかった」といったことを綴ったのではないかと勝手に思ってます。

 

 

いつかアイドルが、ハロプロが、アイドル的価値を抜きにしても評価してもらえるようなものになればいいな、と。

 

 

 

でも果たしてそれがアイドルと呼んでいいものなのか(アイドルと認識してもらえるかどうか)はなんとも言えません。

まぁそこはあれこれ言っても仕方ないかな。別に呼び方や定義にこだわってるわけではないと思うので。

 

 

 

 

 

 

 

難しいですねぇ。

 

 

「難しい」でまとめるのはどうかと思いますけど、実際めっちゃ難しい問題ですもんこれ。

 

 

アイドルというのが多種多様すぎて、すべてのグループやメンバーに適性を合わせていたらきりがない。

熱愛発覚がほとんどダメージにならないほどのアーティスト路線がもし実現したとすれば、いまいるメンバーの何人かはハロプロに入れてないだろうし、いまいるファンの何人かもファンにはなっていない可能性はとても高い。

 

 

もちろんその形がダメだということではなく、そうなるくらいの変化だということなんですよね。

ハロプロが本当に音楽を一番として活動していくのなら、かなりの大変革が必要になるという話。

 

 

場合によっては、それはもうハロプロではないと感じる人もいるであろう変化です。

 

 

 

 

だから難しい。

 

 

 

もう究極、「バレなきゃいい」の精神でも構わないと思いますけどね。

 

 

見えるか見えないかという点は大事で、別に家でだらだらしてるのは見えないし、見えたとしても微笑ましいことだからそこにまで目くじらを立てる人は多くない。

 

 

アイドルにもプライベートはちゃんとあるべきで、それについてあれこれ言うつもりはきっとファンのほとんどがないと思うのよ。

でもそれが見えてしまったら話が別なんですよね。見えてしまったら、完全に見なかったことにはできない。だから見えないように気をつけてほしい、というのが切なる願い。

 

 

恋愛だって、バレなきゃ問題にはなるまい。

少なくとも表沙汰にならなければ、ビジネス的な影響はないから。

(まぁでも結局こうしてバレるパターンのほうが多いですけど)

 

 

 

 

アイドルやハロプロの形をいますぐ変えることはかなり難しいので、せめて見えないようにバレないように、アイドルとしての宿命だと思って、そこだけは気をつけてほしいなと願います。

 

 

根本的な解決にはなってないけど(そんなものあるのか?)、理想と現実のギャップがある以上、いまはそのくらいの譲歩しかきっとできないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに小田ちゃんは、

 

 

「アイドル」は音楽という娯楽の中にちゃんと属せているのでしょうか?

 

 

と書いていますが、個人的には「属せている」と思います。

 

 

ただ、「音楽だけではない」とも。

 

 

その「だけではない」という部分が、この手の問題を難しくしているんじゃないでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

また長くなってしまった。

 

 

 

自分としてはそんな感想です。

 

 

結局は他人なので、小田ちゃんが本当はどんな思いでいるのかを完全に読み取るのはもちろん無理。最初にも書いたけど、半分だって無理でしょう。

 

 

なのでこちらが勝手に読み取るしかない。

「勝手に」ね。できるだけ真意をつかみたいけど、できることのほとんどはこの「勝手に」なにかを感じることだけなのよ。